執筆者:末良 真里奈

vol.38
The Dorchester, Dorchester Collection

皆さん、こんにちは。
前回はモロッコのホテルをご紹介しましたが、今回は再びロンドンに戻ります。

実はこのホテル、私が2年前にロンドンを訪れた際には大規模な改装工事の真っ最中でした。それでも少しだけロビーを見学させていただく機会があったのですが、その華やかさと圧倒的な存在感は今でも鮮明に覚えています。足を踏み入れた瞬間、思わず息をのむほどの美しさでした。

そんな私が今回ご紹介するのは、「ザ・ドーチェスター」です。
これまでにも同グループのホテルをいくつかご紹介してきましたがザ・ドーチェスターはグループ名の由来にもなった象徴的な存在であり、2028年に東京の丸の内にもオープンするドーチェスター・コレクションのフラッグシップホテルとして知られています。

ロンドン屈指の高級エリアであるメイフェア地区、ハイドパークの目の前という絶好のロケーションに位置し、長年にわたり王族や各国の要人、ハリウッドスターをはじめとする世界中の著名人を迎えてきた、英国を代表するラグジュアリーホテルのひとつです。

その歴史と格式、そして洗練されたホスピタリティは、まさに「ロンドンの名門ホテル」と呼ぶにふさわしい存在です。

一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。

煌びやかなインテリアに、洗練された空気感。ピシッとした制服に身を包み、温かい笑顔で迎えてくれるスタッフ。そしてラウンジでは、優雅にアフタヌーンティーを楽しむ英国マダムたちの姿が目に入ります。

まさに映画で見ていたような「ザ・イギリス」の世界。格式と華やかさが共存する空間に、思わず見惚れてしまいます。

今回私が滞在したのは、146㎡の広々とした「リーガルスイート」。全てのスイートには、専属のバトラーが付き、様々な願いを叶えてくれます。

青と白を基調としたエレガントなデザインが印象的で、英国らしいクラシカルな雰囲気の中にも洗練された美しさが感じられます。広々としたリビングルームやダイニングスペースを備え、まるでロンドンの上質な邸宅に招かれたかのような気分を味わえるお部屋です。

ベッドルームだけでも、一般的なロンドンのホテル1室分ほどの広さがありそうです。



長期滞在でも困ることのない、圧倒的な収納力を誇るワードローブ。

バスルームも圧巻の広さで、「こんなにスペースいる!?」と思わずツッコミを入れたくなるほど。スイートルームならではの贅沢な空間使いに驚かされます。



さらに、エントランス付近にはゲスト用のパウダールームも設置。

ウェルカムアメニティーは、ヴーヴ・クリコ、滞在中には食べきれないほどのフルーツ、レモンのパウンドケーキと、総支配人からのお手紙が。

ミニバーの種類の豊富さ、そしてクオリティーも凄い。



ドン・ペリニヨンにルイ・ロデレールのロゼまで揃っており、さすがのラインナップです。

素敵なのはお部屋だけではなく、共用スペースのどこを見ても洗練された空間が広がっています。



今回は利用していないのですが、『007』シリーズの伝説的なカクテル「ヴェスパー・マティーニ」と、ホテルとジェームズ・ボンド作品との長きにわたる深い関係にちなんで名付けられた名店、Vesper Bar。

若き才能あふれるトム・ブートン(Tom Booton)シェフが手掛け、活気に満ちた雰囲気の中でモダン・ブリティッシュ料理を楽しむことができる、The Grill by Tom Booton。

1930年代のアールデコ調の空間で、本格的な広東料理や飲茶が楽しめることで世界的に有名な、China Tang at The Dorchester。

そして、最高級のモダン・フランス料理を提供するミシュラン三つ星レストラン、Alain Ducasse at The Dorchesterが館内にあります。

また、スパ利用時には、向かいにある45 Park Laneのプールなどの施設も利用可能です。詳細はHotel Life vol.23の「45 Park Lane」の記事をご覧ください。

朝食はThe Grillでのビュッフェ、またはダイニングサロン、ザ・プロムナードでのアラカルトから選べますが、せっかくなので今回は「ザ・プロムナード」を選びました。専属ピアニストの生演奏を聴きながら、伝統的なアフタヌーンティーや朝食、ディナーを楽しめるホテルの中心的なスポットです。

イギリス人アーティストによる現代美術作品を集めたオリジナルのコレクションが印象的。

こうしたさりげないサプライズが、ゲストの心をぐっと掴むのだと思います。

バター1つをとってもホテルのロゴ入りで、細部にまで徹底したこだわりが感じられます。

朝食はスクランブルエッグとサーモン、アボカドトーストにベリー、ベーカリーバスケットをオーダーしました。バランスの良い、満足度の高い内容です。

私のテーブルを担当してくださったスタッフの方は、冗談を交えながら親しみやすく、メニュー選びに迷う私に的確なアドバイスをくださいました。日本のラグジュアリーホテルとはまた違う、海外ならではの自然体なサービスが印象的でした。

いかがでしたでしょうか?
正直な感想としては、このホテル、そしてこのお部屋に一泊ではあまりにも短く感じられました。しっかりと満喫するのであれば、最低でも三泊は必要だと思います。
とはいえロンドンには、マーケットやショッピング、ミュージカル鑑賞など、ホテルの外にも魅力的な体験が数多くあり、滞在中の過ごし方には事欠きません。

だからこそ、ホテルステイと街歩きのバランスをどう取るかで、ロンドンでの滞在の印象は大きく変わるように感じます。朝はゆっくりホテルで過ごし、午後は街へ出て文化やショッピングを楽しみ、夜はまたホテルに戻って静かに余韻に浸る。そんな過ごし方が、この街とこのホテルにはとてもよく似合います。

ぜひ次の旅行先としてイギリスを訪れ、ザ・ドーチェスターに滞在してみてはいかがでしょうか。非日常の中で、まるでプリンセス/プリンスになったかのような体験ができることは間違いありません。

 

The Dorchester, Dorchester Collection
 
住所 :53 Park Ln, London W1K 1QA UK
 
今回ステイしたお部屋 :リーガルスイート
 
値段 :一泊*約£4,700~ (およそ100万円~) *時期により変動します
 
 
 
 
 
Profile
Hotel Ambassador
末良 真里奈
好きな時に好きな場所に旅をする。これまでに34ヵ国を訪れた、自称Travelholic(トラベルホリック=旅行中毒)。 “何が一番好き?”と聞かれたら、迷わず”旅行”と答える。
幼い頃から家族でよく海外旅行に行っていた事もあり、気付いたら旅行はわたしの人生に、不可欠なものとなっていた。
世界中を渡り歩き、気付いたら職業までもが「旅行」に関するホテル業界に。世界中から訪れる人々と交流したい、誰もが憧れる様な世界にいたい、という想いをもち、世界各国に展開している外資系5つ星ホテルに就職。京都、ロンドン、東京で約5年間の経験を積み、現在はフリーのHotel Ambassadorとして活躍中。
 
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