執筆者:末良 真里奈

vol.30
シックスセンシズ ヤオノイ

 

皆さん、こんにちは。

前回はシックスセンシズ ヤオノイの前編をご紹介させていただきました。一記事に収まると思っていたのですが、あまりにも内容が濃く、かなりのボリュームになってしまいましたので、二記事させていただきました。

既に前編を読んでいただいて、行きたくなったという方がいるとは思うのですが。後編はさらに素晴らしい体験が待っています。

では、早速前回の続きからご紹介させていただきたいと思います。

二日目の朝食、そしてヨガクラスの後は、アイランドホッピングです。アイランドホッピングというのは、ボートに乗り島を転々とするアクティビティーです。こちらのボートに乗り、いざ出発です。

プライベートだったので、スタッフさんと運転手さんと3人で行く、何とも贅沢なアクティビティーでした。まず最初の島が見えてきました。

エメラルドグリーンで透き通るような水。9時過ぎの出発だったのですが、既に何隻かの船が来ており、特に欧米の方はそのまま水の中にダイブしていました。

出発した時は天気が心配でしたが、段々と青空に。

そうすると水がより一層、透き通って見えます。

ここ、Hong Islandはかなり有名な場所のようで。ここに来て半日ゆっくりと過ごす方もいる様です。

見た事のない水の色に、終始写真を撮り続けていました!

その後もスタッフさんオススメの島々に行き

そして私のお気に入りの一つとなった、モンキーアイランド。

そう、モンキー=猿。ここは猿の島なんです。確かに猿がたくさんいます。するとスタッフさん、猿をめがけてライチのようなフルーツを投げ始めました。すると!!

猿たちがフルーツをめがけて、泳ぎ始めたのです。猿って泳げるんですか!?一生懸命犬カキで泳いでくる猿たちがもう可愛くて可愛く。。

他にも様々な島を見て、あっという間に3時間が経ちました。

私が行った時は、海がかなり穏やかでしたが、もし船酔いしやすい人であれば、酔い止めを事前に飲んでおいた方が良いと思います。直射日光のせいなのか、穏やかでも多少揺れていたせいか、私は少し気持ち悪くなりました。こちら、3時間2人でTHB5,700(およそ25,000円)です。私が乗ったのはタイの伝統的な木造のロングテイルボートというものですが、スピードボートのオプションもあります。

さて、リゾートに戻ってからはもちろんアイスを食べ、The Hilltopにてランチです。

前回サラッとしかご紹介しなかったと思うのですが、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

こちらが入り口の反対側の写真です。

レストランは二階建ての造りになっており、かなり開放的です。

レストランにはインフィニティープールがあり、そこから広がる島々を見渡す事ができます。

階段、家具もユニークで、アイランドらしい造りです。

また、右手にはバーがあり、そこから右手下に見える景色がこちら。

写真を撮っていて、ここは映画の世界!?と思うような、現実とは思えない、うっとりする景色です。

話をランチに戻しまして、まずはスムージーから。

リゾートにいる間、飲んで食べてしかしていないので、少し軽めのランチ。ソムタム(青パパイヤのサラダ)に、フラットブレッド(フムス、カボチャ、ビーツの自家製ディップと共に)をオーダーしました。もちろん、ここでもプラスチックストローは使用されておらず、紙のストローでした。

やはり本場のソムタムは違いますね。日本で食べるマイルドな辛さではなく、本場の辛さ。辛いものが苦手な方は、マイルドでお願いしてみてください。作りたてとわかるような新鮮さと、辛いものが大好きな私には、この辛さがまたクセになります。

次のアクティビティーまで少し時間があったので、違うタイプのお部屋を見せていただきました。

ベッドからプールではなく海が見えるお部屋や(ビーチフロント・プールヴィラスイート)、プライベートガーデンがあり、そのまま海につながっているお部屋など。選ぶのが困ってしまうくらい、魅力的なお部屋ばかりです。

さて、本日何回目かのアイスを食べて

スパの時間です。まずは問診票に身体の状態を記入し

冷たいおしぼりとティーを出していただき

今回私は”4”のお部屋でシグネチャーマッサージ 60分の施術を受けました。

毎回言っている事なのですが、タイの女性のマッサージはもう最高。もちろん個人差はあるとは思いますが、私の好きな強めの力加減で、施術後のスッキリ感が日本のマッサージとは違います。

マッサージ後は紅茶をいただき

私の身体は日焼けのせいなのか、かなりドライと言われたので、こちらのボディークリームをオススメしていただきました。

今回体験はしなかったのですが、ウェルネスに特化しているシックスセンシズならではの「スクリーニング」というものがあります。専門家からライフスタイルと栄養に関するアドバイスを受け、一人一人にあったスパトリートメントやアクティビティーのプログラムを立てていただけます。今の自分の健康状態や、更によくする為に出来ることを専門家からアドバイスいただけるのは、他のホテルにはない、シックスセンシズならではの事です。次回機会があれば、私も受けてみたいと思います。

スッキリとした身体で、サンセットカクテルタイム。The Hilltopのバーエリアに行き、カクテルをいただきます。

この、非現実的な景色をみながらいただくカクテルは、もうコメントのしようがありません。

少しづつ空の色が変わり始めて

ここまでピンクの空に。これはもちろん加工なしで、iphoneにて撮影しています。ため息が出るくらい美しかったです。

お部屋、リゾート内がラグジュアリーかつ美しいというのはどのラグジュアリーホテルでも経験出来る事ですが 、シックスセンシズ ヤオノイが位置しているこの大自然あふれる場所は、東京やニューヨークでは決して体験する事が出来ない、心身共にリラックス出来る場所だと思います。

そしてお隣のThe Hilltopにて、プール目の前の特等席にてディナーです。

まずは付け合わせのブレッドからスタート。

スターターからは、ハマダイのセビーチェ。

メインはペストのカサレッチェ。ねじれたショートパスタです。そしてサイドには、ローストマッシュルーム。

タイ料理は大好きですが、毎日食べているとたまーにウェスタン料理が食べたくなります(笑)

デザートは、ココナッツのパンナコッタです。

こう見ると、本当に食べて飲んでしかしていないですね。でも、それでこそホリデーです。食べたいものは食べて、飲みたいものは飲む。ですが、やはり食材がリゾート内の畑でとれたものを使用しているからか、たくさん食べても全くもたれる事がなかったです。

二日目が終了し、いよいよ明日が最終日です。この時点で、次のホテルをキャンセルして、何とかしてここに延泊出来ないか、と考えていました(笑)もちろんお部屋も素敵ですが、リゾート内にてハーブや鶏を育てたり、その収穫、サステナビリティのアクティビティー。今までのホテルステイでは経験した事がないことばかりで、毎日が新鮮。そして自然と、”もっとここにステイしていたい”という気持ちが、日々増していきました。

そして何といってもスタッフの皆さんが優しい。一人でステイしていたからか、みんなが名前を覚えてくださり、どこに行っても友達と会う様な感覚でした。

大切な事を言い忘れていましたが、チェックインの際にシックスセンシズのアプリをダウンロードします。そこから自分専属のバトラーさんにチャットが出来たり、バギーを呼んだり、リゾート内で行われているアクティビティーがチェック出来ます。

ここ最近は電話で連絡をするよりもチェットで連絡をする方が楽ですし、このアプリはステイ中ずっと使用していました。一昔前には考えられないテクノロジーですね。

そして、涙の最終日。この日は日の出を見る予定だったので、5時半に起床。日の出が見れるベストポジションのThe Hilltopへ。6時過ぎにはまだまだ青かった空が。

日の出の時間となり、この空に。

オレンジ色の幻想的な朝日と、プールに反射する雲は、現実を忘れさせるくらい美しかったです。鳥の囀りが聞こえる中、音を立てる事なく無心で写真を撮っていました。今でもこの写真を見ると、不思議と涙が浮かびます。今回ここシックスセンシズ ヤオノイにステイして、この景色を見られた事が、とても幸せに感じます。

約一時間、心の浄化をした後は、最後の朝食です。

最後にたくさん、タイ料理を堪能しました。そしてレストランにいる時やアクティビティーを体験している時に、私のバトラーさんが何度もチェックをしに来てくださいました。チェックインの時にケアしてくださるのは普通ですが、滞在中に何度も気にかけてくださるところが、ホスピタリティー溢れるところですね。

その後は、近くのマングローブまでカヤックをしました。天気も良く、海も穏やかです。

一人では体力が持つか不安だった為、スタッフさんと一緒に二人乗りのボートにしました。

ワニが出そうなマングローブのエリアに到着し(ワニはいません)、非日常的な経験が出来ました。緑溢れるエリアでたくさん酸素を吸収し、まさにウェルネス。この様なアクティビティーをする事で、メンタルヘルスケアが出来ると思います。

そして約一時間のカヤックが終わり、リゾートに戻ってきました。

体験アクティビティーの一つにムエタイがあるのですが、それもこの船乗り場の近くにあります。

旅も終わりに近づき、お部屋に戻り荷物の整理。

夜寝る前に本を読んでいたのですが、本のしおりとして置かれていたこちら。

今までステイしたどのホテルでも見た事がないのですが、私の様な旅人にとっては考えさせられるもの。これはどうゆう意味かというと、最近Google等で飛行機のチケットを検索すると、温室効果ガスの排出量が表示されませんか?このしおりにはサイトのURLが記載されており、自分が乗る/乗った飛行機がどれだけ二酸化炭素を排出しており、それがどう地球温暖化に影響を与えているのかを知ることが出来ます。

リゾートの事のみならず、シックスセンシズは持続可能な世界を作る為、自分達から地球を守っていく為に、行動を起こしています。そして、シックスセンシズ ヤオノイにステイしているゲストがこれに気付き、世界が変わっていくのだと思います。

その後、Earth Labへ行き、チェックアウト前最後のアクティビティーです。

部屋の中には、これまで行われた数々のアクティビティーの写真、そして作品の数々が展示されています。

この日私が参加したのは、不要になった布と、蜜蝋を使用して小物入れを作ります。

このアクティビティーに参加するまで蜜蝋の存在を知らず、まさか蜂の巣からロウの素材が取れるとは思いもよりませんでした。新しい発見そして、破棄するものをこのように新しい物へと有効活用出来るのは、良い事ですね。そしてこの様なアクティビティーを毎日の様に開催しているシックスセンシズの事を、もっと多くの人に知ってもらい、少しずつ人々の行動が変わっていけば、と思います。

いかがでしたでしょうか?

他のラグジュアリーホテルとの違いが、わかっていただけましたでしょうか?私が想像していたよりもはるかにサステナビリティの取り組みが行われており、スタッフさんにも何か意識をしている事があるか伺った際、プラスチックの袋は私生活でも使用しないようにし、代わりにエコバックやご自身のタンブラーを持参したりと、環境問題に配慮した取り組みをしているそうです。

また、シックスセンシズはプラスチックが環境に良くないとされ始めた2016年にはすでに使い捨てのペットボトルや、ストローなどを使用しないことを確立していました。以降も徹底した取り組みで、現在はリゾート内のプラスチックは0。それのみではなく、なんと出入りする業者さんも、プラスチックのコンテナを使用する業者とは一切契約せず、完全なるプラスチックフリーを実現しています。

そのシックスセンシズがこの度、このノウハウをポスピタリティ産業全体に向けて公開することとなりました。この取り組みにより、他のホテルもシックスセンシズに続き、環境問題に配慮した、地球に優しいホテルになる事を願っています。

ホテルのゲストとしては、アメリカ、イギリス、デンマークからのゲストが多いようで、皆様ご家族やカップルでステイされている方ばかりでした。また、長期でステイされる方も多いようで、その理由も今回、私自身が体験をして実感しました。4-12歳のお子様用に、リゾート内の様々な場所を巡るスタンプラリーが用意されており、大人だけでなく子供も楽しめる場所となっています。

今回のステイで私もすっかりとシックスセンシズのファンになり、世界に27あるシックスセンシズ ホテル&リゾートを全てを訪れたくなりました。そして何より、今回のプーケット・ヤオノイの旅では、今までそこまで意識してこなかったサステナビリティについて考える、とても良い経験となりました。

ただ単にラグジュアリーで一泊何十万するホテルよりも、同じお金を払うなら、社会・環境の為に何か行動をしているホテルにステイしたいですよね。自分が払ったお金が、何かの役にたっていると思うと嬉しいです。

皆様もぜひ一度、世界中どこのシックスセンシズでも良いので、一度体験してみてください。本物のラグジュアリーを知るだけではなく、帰国してからの自分のライフスタイルを見直す、とても貴重な体験になるかと思います。

 

シックスセンシズ ヤオノイ(Six Senses Yao Noi)
 
住所 : 56 Moo 5 Tambol Koh Yao Noi, Amphur Koh Yao, Phang Nga 82160, Thailand
 
今回ステイしたお部屋 : オーシャンデラックス・プールヴィラ
 
値段 :THB65,000~THB108,000/1泊 *時期により変動します
 
空港からの送迎とホテルまでのスピードボート:片道 THB15,500(およそ68,000円)
*上記のお値段はプライベート。他のお客様とのシェアする送迎プランもございます
 
お問い合わせ: 0120-455-655(IHG ホテルズ&リゾーツ予約センター)
 
 
 
Profile
Hotel Ambassador
末良 真里奈
好きな時に好きな場所に旅をする。これまでに33ヵ国を訪れた、自称Travelholic(トラベルホリック=旅行中毒)。 “何が一番好き?”と聞かれたら、迷わず”旅行”と答える。
幼い頃から家族でよく海外旅行に行っていた事もあり、気付いたら旅行はわたしの人生に、不可欠なものとなっていた。
世界中を渡り歩き、気付いたら職業までもが「旅行」に関するホテル業界に。世界中から訪れる人々と交流したい、誰もが憧れる様な世界にいたい、という想いをもち、世界各国に展開している外資系5つ星ホテルに就職。京都、ロンドン、東京で約5年間の経験を積み、現在はフリーのHotel Ambassadorとして活躍中。
 
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