執筆者:末良 真里奈

vol.32
ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム

皆さん、ご無沙汰しております。
前回の記事から、あっという間に半年が経ち、もう梅雨の時期となりました。
今回は久しぶりに新しい国へ行ってきました。

関西国際空港から直行便でおよそ10時間半。
今回ご紹介するリゾートがある国、カタールに到着します。到着したのは夜中の12時過ぎ。
ホテルのサインを持った運転手さんにウェルカムしていただき、リゾートまで車を走らせる事およそ1時間半。

今回ご紹介するリゾート、ズラル・ウェルネスリゾートに到着します。
中東に2022年3月に誕生したこちらのズラル・ウェルネスリゾート。

実はタイ・ホアヒンにある世界でも注目されているウェルネスリゾート、チバソムが運営する第二のウェルネスリゾート。
タイのチバソムには以前から興味があり、訪れたいリゾートの一つですが、今回は先にズラル・ウェルネスリゾートを体験してきました。

チバソムと同様、スパ、フィットネス、フィジオセラピー(理学療法)、
ホリスティックヘルス、美容メディスパ、食餌の6つの要素で構成された独自のウェルネスプログラムを行っています。
それに加え、TAIM=アラブ・イスラム伝統医学を融合した独自のメソッドは、
ゲスト一人一人の体質、健康状態をもとに、個々に合ったトリートメント、食事そして運動の指導をしていただけます。

さて、リゾートに到着したのは夜中の2時過ぎだったのですが、デューティーマネージャーをはじめ、
リゾートのスタッフが温かく迎えてくださりました。
お部屋は白を基調とした、シンプルそして使いやすいデザイン。


到着も遅く、既に暗かったこともありお部屋の写真をあまり撮っていませんが、また日中に撮影した写真を後ほどご紹介します。

そして先にお伝えしなければいけない事が。こちらのズラル・ウェルネスリゾート、
リトリートを目的としている為、携帯を含めた電子機器の使用は、個々のお部屋の中だけと制限されています。
(今回は特別に許可を得て他のゲストがいないタイミングで撮影を行いました。)

朝になり、やっとリゾート全体が見えるようになりました。まずはお部屋からのビュー。

お部屋のバルコニーにはジャグジーがあり、また、そのまま人工ラグーンにダイブできます。


私が宿泊していたのはセレニティエリア。こちらは16歳以上限定のエリアで、
大人だけの静かな空間を味わうことができます。また、もう一つはディスカバリーエリア。

こちらは16歳以下のお子様と一緒に楽しむことができます。通常、ウェルネスリゾートというと、
大人限定のイメージがありますが、ズラル・ウェルネスリゾートはお子様と一緒にリトリートをするという事が可能なんです。

そしてリゾートの散策。いかにも「中東」というような砂色の外壁に、人工ラグーンのブルーがマッチしています。



通常はコンサルテーションからスタートするのですが、私は夜遅くに到着した為、朝起きてすぐに朝食に向かいました。
朝食はそれぞれのカロリーが記載されており、カロリーを計算しながら、自分に必要な分を摂取する事ができます。


もっと味のないような制限された物だけを食べるのかと思っていたのですが(すみません。。)、
色とりどりでそして何より、どれも美味しそう。



私は計算はせず、好きなものを少しずついただきました。

そして朝食の後はいよいよ初めてのコンサルテーション。
現時点での自分の身体の状態や、今回のステイで何を求めているかという事を、専門のウェルネス・アドバイザーに伝えます。
そしてそれをもとに、滞在期間中にどのようなトリートメントを受け、運動をし、改善していくかという説明を受けます。
私はデトックスそしてリラックスをメインとしたスケジュールにしていただきました。

尚、今年5月よりペーパレス化をスタートし、スケジュールもプリントアウトしたものではなく、メールで送っていただけます。

その後にもちろんこちらも初めて、TAIM。
TAIMとはTraditional Arabic & Islamic Medicineの略で、
1025年に哲学者としても知られるイブン・スィーナー医師が発表した『医学典範』から派生したもの。

人は4つの性質によって分類され、それによって性格や行動、パターンが変わってきます。
それぞれの性質によって、どのようなアプローチをすればよいのかも変わってきます。

ちなみに私はSanguine(blood)。日本語にすると、楽天的、陽気、健康的という、隠しようのない結果となりました(笑)
私を担当してくださった、南アフリカ出身のBibi。彼女の穏やかな話し方と、素晴らしい知識の量。
普段から特にストレスを感じないという私。でも実は身体はストレスを感じている。
そういった時に、この3つだけは覚えておいて、とBibiの言った言葉に、思わず涙を流してしまいました。

自分ではそうは思っていなくても、この結果からTAIMスペシャリストの方には、全て見破られてしまうのです。
とても不思議な、面白い体験をする事ができました。詳しくはぜひ、Bibiを訪ねてみてください。

リゾートにいる最中は、お部屋に用意されているこのパジャマを着てどこへでも行けます(ファインダイニング以外)。
朝食、エクササイズ、そしてリゾートの散策と、どこもこれを着て生活をしていました。

また、日中のお部屋は陽がたっぷりと入り、心地が良いです。
ですがお部屋でゆっくりする時間などなく、常にウェルネス体験をしておりました。


その一つに豊富なウェルネス施設があります。
中東ではプールやサウナといった施設は男女で分かれており、分かれているにも関わらず、それぞれ巨大。
ヒマラヤンソルトを積み上げたリラクゼーションルームに、プール、雪の部屋に、リラクゼーションシャワー。




女性用だけでも施設が広すぎて、他のゲストにもあまり会わない程です。

また、その他にも私が長い時間を費やしたのがここ、HOUSE OF WISDOM(知恵の家)。
その名の通り、知恵を得る場所、そう、図書館です。


こちらの隣には、ティーハウスがあり、ティーマスターが茶葉のブレンドをしてくれます。
そのティーをいただきながら、空いた時間があればすぐに、HOUSE OF WISDOMで読書をしていました。
普段こういった、ぼーっと読書をする時間がなく慌ただしく生きているので、
このような自分と向き合う時間は現代の人間にとって、とても大切だと気付かされました。

またHOUSE OF WISDOM内には、アポセカリー(調剤薬局)があり、自分にあったハーブやスパイスを調合してくださいます。
私もコンサルテーションをもとに、ハーブティーを購入しました。

ズラル・ウェルネスリゾート内には自転車が所々に停めてあり、自由に乗ることが出来ます。
バギーを呼んで待つよりも、効率的です。

また、敷地内のレストランやグループレッスンで会う他のゲストは、大体毎日同じ。それもそのはず。
ズラル・ウェルネスリゾートの滞在期間は3日〜となっており、
仲良くなったゲストの中には一ヶ月滞在をしている方もいらっしゃいました。

その方はタイのチバソムにも一ヶ月ステイされ、その際に13キロの減量に成功したそうです!
また、私が話したゲストの大半はイギリスからのゲストでした。
その次はカタール国内に住んでいる人、サウジアラビアからのゲストと、アジア人はほぼみかけませんでした。
そしてもちろんカップルで来ている方もみえましたが、大体の方が一人で来て、
外の世界と切り離し、本格的にリトリートに来ている人が多い印象でした。

夜の幻想的な世界も素敵です。

この日はFloating Meditaionという、ボードに上向きに寝て、
メディテーションのサウンドを聴いてプールに浮かぶというセッションがありました。

星空を見ながら(または目を瞑りながら)、呼吸に集中して、、
と大阪では絶対に出来ないことを体験しました。

また、Zulal Good Night Ritualという、シンギングボウルを使用したメディテーションもありました。

寝る前は携帯に、Netflixに。。という私には、体験したことのない、自分と向き合う時間になりました。

ゆっくりと地面に座り、夕陽が沈むのを見たり。

身体が喜ぶ食事を取ったりと。



毎回旅では自分と向き合い、考える時間を作るのですが、今回の旅ではさらに深いところまで考える機会を得ました。
歳をとるにつれて身体の健康が一番なのはもちろんの事、心の健康も忘れてはいけません。

近年では若い方のメンタルヘルスも懸念されています。
それは現代の慌ただしい生活、そしてソーシャルメディア等の周りからの見え方と、考えることはたくさんあります。

だからこそ自分と向き合い、そしてこれまでのストレスから解放される事が必要となります。

そんな時に、一人旅やパートナーと、自分自身と向き合う時間を作るのはどうでしょうか?
ラグジュアリーホテル/リゾートは世界中どこにでもありますが、自分と向き合う場所を提供してくれる場所は数多くありません。

私もキャリアやこれからの事で考える事があったのですが、ここ、ズラル・ウェルネスリゾートで何かを学んだ気がします。
これまでのラグジュアリーホテルの体験ではなく、心身ともにリラックスし、そして自分と向き合う時間を作ってみませんか?

ズラル・ウェルネスリゾート by チバソム
 
住所 :Building No. 100, Street 319, Zone 79, P.O Box, 70034 Al Ruwais Qatar
 
今回ステイしたお部屋 : セレニティグランドデラックス
 
値段 :一泊約13万〜(最低3泊)*時期により変動します
 
 
日本でのお問い合わせ:チバソム・コンシューマーサービス 03-3403-5355 / c_service@kentosnetwork.co.jp
 
 
 
 
Profile
Hotel Ambassador
末良 真里奈
好きな時に好きな場所に旅をする。これまでに34ヵ国を訪れた、自称Travelholic(トラベルホリック=旅行中毒)。 “何が一番好き?”と聞かれたら、迷わず”旅行”と答える。
幼い頃から家族でよく海外旅行に行っていた事もあり、気付いたら旅行はわたしの人生に、不可欠なものとなっていた。
世界中を渡り歩き、気付いたら職業までもが「旅行」に関するホテル業界に。世界中から訪れる人々と交流したい、誰もが憧れる様な世界にいたい、という想いをもち、世界各国に展開している外資系5つ星ホテルに就職。京都、ロンドン、東京で約5年間の経験を積み、現在はフリーのHotel Ambassadorとして活躍中。
 
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