執筆者:末良 真里奈
vol.28
インターコンチネンタル・プーケット・リゾート
皆さん、こんにちは。
前回の記事ではシンガポールのArtyzen Singaporeをご紹介させていただきましたが、その後人生初のプーケットへ飛び、リゾートを満喫してきました。1ヶ所にステイしたわけではなく、何ヶ所かに転々としたのですが、まずは早速1ヶ所目のホテルをご紹介をさせていただきたいと思います。
シンガポールからプーケット国際空港まではおよそ2時間。こじんまりとした空港に到着し、今回ご紹介するホテルのスタッフさんがロゴの入ったアライバルボードを持ち、ウェルカムしてくださいました。そして、あらかじめお願いしていたホテルカーにておよそ40分。今回ご紹介するホテル、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートに到着します。
通常のお部屋とそしてクラブ付きのお部屋で棟が分かれており、私はクラブ付きの方だったので、クラブ インターコンチネンタル・ラウンジにてチェックインの手続きをしていただきました。
エアポートラウンジの様な広々としたスペースに、センスの良いアートが飾られています。
そして、お部屋に移動します。今回私がステイしたのは、「プレミアム クラブラウンジアクセス オーシャンビュー」の46平米のお部屋です。
生憎この日は天気があまり良くなかったのですが、お部屋のバルコニーからプールそしてビーチが見えます。
そしてここ、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートは、普通のラグジュアリーホテルでは珍しい、サステナブルな活動を行っています。例えばお部屋のバスアメニティーにはプラスチックが使用されていない。
出来るだけ地元の物を使おうとしており、レストランで使用されている食材・ドリンクは約9割がタイ産のもの。また、オーナーが生ごみを土に変えるマシーンを購入したり、余った食材・食べ物を、困っている人たちに配ったりと、全くといっても良いほど無駄がなく、かつ環境に配慮した取り組みを行っています。
その為、お部屋の飲み水も全て瓶で用意されていますし
ミニバーのジンや、スナックもタイ産の物です。
お部屋から出て、ビーチに向かって歩いて行く途中に、プールがあります。
そして、目の前に広がるこの景色。
ザブーンっという波の音と、穏やかな青色の海を見ていると本当に心が癒されます。また、このビーチにゴミが一つも落ちていないのは、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートが、5人の主婦の方をパートで雇っており、早朝から約2kmあるこのビーチの清掃をしてもらっているからなんです。もちろん分別をして。このビーチでは、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートのみがこの様な活動をしている為、他のホテルにもこの活動が広がればな、と思います。
そして、本館に行くには地下通路から行くのですが、トンネルには警備員の方がいらっしゃる為、安全面に関して特に何も心配はいらないです。
また、トンネル内にはタイ、プーケットに関わる鮮やかなペイントが施されているので、歩くのも楽しいです。(※カート移動も可能です)
本館のロビーエリアに到着です。
まっすぐ進んでいくと、写真でもよく見るあの場所に到着します。
本館はビーチに面していないため、プール付きのヴィラが多くあります。そしてスパ・レストラン等の多くの施設はこちら側にあります。
さて、クラブ インターコンチネンタル・ラウンジでは毎日17:00~19:00まで、イブニングカクテルを楽しむ事が出来ます。チーズ、ナッツ、フルーツ等のおつまみとカクテルが提供されます。
私も、おすすめのカクテルとチーズ、ナッツをいただきました。
この日は移動時間も長かった為、かなり早めの就寝です。。
そして次の日は、4時半に目が覚め、ゆっくりとコーヒーを飲みお風呂に浸かり、6時頃からビーチサイドの散歩をしました。
もちろんこんな早い時間には私以外誰も歩いておらず、一人で穏やかな時を過ごすことができました。
ホテルに戻り、ジム(を、見学)
マシーンも多く、スタジオエリアもありかなり充実しています。また、宿泊者専用に朝8時~9時までと、午後2時~3時までの毎日二回、ヨガやボクシング等の無料のアクティビティーが用意されています。自分ではなかなか。。という方も、クラスに参加できるのはいいですよね。
さて、6時半のオープンと同時に朝食を食べに行きました。場所は、本館のPINTO。
ベジタリアンメニューも豊富にあり
そして何よりこのビュッフェのメニューの多さ。タイ料理はもちろん、お刺身やベーカリー、中華料理にウエスタン、そして中東料理まで。
もちろんデザートにフルーツも。
全部食べたいところですが、少しずつたくさんの種類をいただきました。
大大大満足し、お腹がいっぱいになったので、またビーチのお散歩を。この日は天気が良かったので、ブルースカイの写真がたくさん撮れました。
昨日見たはずの館内も、青空だと少し違って見えますね。
さて、タイといったら、、スパ!この日はSATI Spaのトリートメントを受けました。今回私が受けたのは、スポーツマッサージ60分。ディープティッシューの様な、筋肉の緊張をほぐすマッサージです。
ここのスパではタイブランドのHARNNがトリートメントで使用されます。もちろんお土産としても購入出来ますが、円安の今は日本で購入した方が正直安いです。
まずはドラゴンフルーツをいただき紅茶を飲みながら、問診票を記入します。
そしてお部屋に向かう前に、目を閉じ、クリスタルシンギングボールの音色を聴きます。
そして心落ち着くこのエリアを抜け
トリートメントルームに到着です。ガウンに着替えて、トリートメントスタート。
まずはラベンダーソルトで脚をスクラブしてもらい、至福の60分。
タイの方は女性でも凄くパワーがあり、トリートメント後は身体がかなり軽くなり、とても良かったです。トリートメント終わりのクッキーとジンジャーティーも美味しかったです。お値段はTHB 4,120(およそ17,000円)
その後は、クラブ インターコンチネンタル・ラウンジにてアフタヌーンティー。
ウエスタンとタイを掛け合わせた、タイならではのアフタヌーンティーです。
お腹もいっぱいになり、ビーチサイドで読書タイム。もちろんビールと共に。
波の音を聞きながらビールを飲み、読書をする。最高のひと時ですよね。だいたいこうしていると、気づいたらうたた寝をしています。休暇中にしか出来ない、贅沢な時間の使い方です。
一応タイは雨季なので、夕方になるとスコールの様な短時間で激しい雨が降ります。ですが、幸い一日中雨という日はなかったです。
ディナーはJARASでいただきました。
こちらは、環境に配慮をした、南タイ料理を提供しており、2024年のミシュランガイドにも掲載されています。ゼロウェイストそして地産地消の取り組みをしており、レストラン内にもどの食材がどこから来たのかがわかるタイのマップがあります。また、店内でハーブやチリを育てています。
レストラン内のこのスペースの壁に使用されている松の木は、ホテルの建設をする際に、この辺りには松の木がたくさん生えており、それをレストラン内の壁に使用したそうです。
ですので、プールエリアとビーチエリアの間にあるバーは、PINEという名前になったそうです。
さて、話をJARASに戻しまして、メニューはアラカルトとコースがあり、私はアラカルトでおすすめの料理をお願いしました。
まずはMALAIという金箔の乗った、シグネチャーカクテルから。
そして前菜はTHOD MAN POO。ブルークラブミートそして豚ミンチを、ドーナツのように揚げた一品。ごろっごろのブルークラブミートが上のジュレとよく絡まり、食べ応えのある料理です。
次はPHLA PLA GAOというサラダ。赤いスズメダイとチリソース、そしてこの薬味がまたスズメダイにあい、最高に美味しい。少しわかりづらいですが、海苔を揚げたものが上にのっています。
お次はLOOK CHOK SOUTHERN YELLOW CURRY。アンダマン諸島のシーバス、レンコン、までは想像しやすいカレーですが、なんとここにサトウヤシの実が入っているんです。まるでナタデココを食べているかのような面白い食感があり、お気に入りの一品になりました。
デザートは別腹。PHATTALUNG SAGO。ココナッツアイスクリームにサゴ、削ったチョコレートを上からまぶしたデザートです。チョコレートは甘すぎず、ぺろっと食べれてしまいました。
自分が食べているものが、地域や国を支えていると思うと、嬉しくなりますね。今までは特にその様な事を考えずにお店選びをしてきたのですが、この経験をしてから、これからは自分が食べたい食べ物をただ単に選ぶのではなく、その先も考えてレストラン選びをしようと思いました。
最終日の朝は、クラブ インターコンチネンタル・ラウンジで朝食をいただきました。タイのメニューは名前から想像するのが難しいですが、こちらは写真が付いているので、とてもわかりやすいです。
メインはメニューから、そしてベーカリーやフルーツはビュッフェ形式になっています。
メインメニューからは、こちらの二品を。
ビュッフェからはフルーツとヨーグルトをいただきました。
名残惜しいですが、次の場所へ向かう為、アレンジしていただいたホテルのハイヤーカーにて空港へ向かいました。
今回のステイで感じた事は、これからのホテル業界はただラグジュアリーなだけではなく、そこに+α 「体験」そして「サステナビリティ」が加わってくると思います。タイよりも日本の方がまだまだ先をいっているのかと思っていましたが、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートにステイをして、驚きました。至る所に環境を配慮する活動のサインがあり、日本よりもはるかに進んでいます。少なくともここ、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートは先をいっています。
この様なホテルがこれからどんどん増えていき、そして世界をリードしていくと信じています。
いつもはラグジュアリーだけを求めてホテルを選んでいる方がいましたら、ぜひご自身の目で、環境問題に取り組み世界をリードしている、インターコンチネンタル・プーケット・リゾートにステイしてみてください。私も心が動かされたように、きっとあなたの心も動かされるはずです。