執筆者:末良 真里奈
vol.27
アーティゼン シンガポール
皆さん、こんにちは。
あと数日で9月になろうとしており、パリの旅行からもう半年が経とうとしています。今回の旅行は、6年ぶりのシンガポールに行ってきました。前回の旅行で、行くべき場所は全て押さえていたはずなので、今回はゆっくりとホテルステイを満喫する事にしました。
関空からおよそ6時間。世界で最も素晴らしい空港で一位を何度も獲得した、チャンギ国際空港に到着します。シティーに行くためにMRT(地下鉄)に乗るのですが、ICカード、ツーリストパス、そしてコンタクトレス決済が付随しているクレジットカード(※ただしVISA・マスターに限る)が使用できます。その国々のICカードを買わなければいけないのは、旅行好きの私としてはかなりのICカードを保有する事になる為、クレジットカードをそのまま使用できるというのは、とてもありがたい事です。
さて、話を戻しまして、MRTを乗り換えておよそ1時間、Orchard(オーチャード)の駅に到着します。そこから徒歩でおよそ8分。今回ご紹介するホテル、Artyzen Singaporeに到着します。
皆さん、Artyzen Singaporeを聞いた事がありますか?私は今回のシンガポールの旅行の計画を立てるまでは知らなかったのですが、Artyzen Singaporeを運営しているアーティゼン ホスピタリティ グループ(Artyzen Hospitality Group)は、中国を中心にホテルそしてカジノを展開しています。そして2023年12月にオープンしたこちらのArtyzen Singaporeが、初の海外進出となります。
まずは外観のインパクト。シンガポールの中心地にいるにも関わらず、まるでオアシスにでもいるかの様な、グリーンをたくさん使用した建物です。
ロビーエリアも、カラフル且つ緑を取り入れたデザイン。
そしてフロントでチェックインを済ませ、お部屋へ向かいます。
お部屋に向かうエレベーターが開いてすぐに見える、この可愛いオリエンタルスタイルのアート。Terence Tanさんという方の作品だそうです。
さて、今回私がステイしたのは、プレミアバルコニーキングというお部屋です。まず入ってすぐに、ベッドの上のタオルアートの象がお出迎えしてくれました。
木目調をベースにし、カラフルなアートとカーペットを取り入れた、モダンなお部屋です。そして何より、天井がかなり高いので部屋がより一層広く見えます。
細部までもが可愛く、マガジンラックや、ああ~これが欲しかった!というような、ステーショナリーまで。
バスルームには全てのお部屋にバスタブが備え付けられており、シャワールームももちろん別にあります。バスアメニティーは初めて使用するHeeleyParis。調香師、そしてデザイナーでもある英国人ジェームス・ヒーリーにより考案されたブランドで、香りはもちろん、グラフィック、パッケージに至るまで全てが計算された、ラグジュアリーパルファンブランドだそうです。
そしてアメニティーには一切プラスチックが使用されておらず、全てが木で作られた、サステナブルを意識した物でした。
お手洗いの壁紙までもが可愛らしいデザイン、そして至る所にアートが飾ってあります。
ウェルカムアメニティーには、スイーツ、紅茶にお手紙。
ミニバーには、アルコールにスイーツももちろん揃っています。
また、バルコニーがあるだけで一気に満足度が上がりますよね!(私だけでしょうか?)こちらのホテルは、142室の全てのお部屋にバルコニーがあります。
夜の雰囲気も、お昼とはまた違って素敵です。
部屋も、お昼とはまた違った雰囲気になります。
そしてこの天井のカーブが他のホテルにはないデザインで、とてもユニークです。
この日の夜はシンガポール在住の韓国人の友人と、Jumboのチリクラブを食べ、マリーナベイサンズのルーフトップにあるSpago by Wolfgang Puckでカクテルを楽しみました。シンガポールは英語も公用語として使用されている為、西洋人もかなり住んでおり、アジアにいながらヨーロッパにでもいるかの様な、独特な雰囲気を味わえます。(良い意味で)
さて、朝食の時間です。一階にある、cafe queninoにて朝食をいただきます。
メニューはアラカルトのみで、チャイ、オレンジジュース、グラノーラとナシレマック ケジャリーをオーダーしました。
かなりボリューミーに見えるかもしれませんが、日本の朝ご飯の白米、シャケ、卵焼き、お漬物、といったところでしょうか。現地の方には馴染みのある朝ご飯の様です。こちらでS$52(およそ5,700円)です。
朝ご飯の後は、ジム(を、見学)。
Techno Gymの機械を取り入れており、いつ行っても貸切状態でした。24時間使用可能です。
そして、お隣にはスパスペース。なかなか珍しく、外に位置しています。
トリートメントルームは2部屋あります。ただ、今はArtyzen Singaporeの目の前が大規模工事をしており、かなり大きな音が出ていた為、スパトリートメントを受けたい方は来年以降に訪れた方が良いと思います。
そしてそして。1.5km以内ならメルセデスS450のホテルカーで送ってくださいます。
この日は雨が降っていたので、近くのショッピングモールまで送っていただきました。
買い物も終わり雨も止んだので、ルーフトップにあるプールに行きました。
25メートルのインフィニティープール。シンガポールを一望できます。
また、夜になると少しムーディーになり、気温もだいぶ下がるため、過ごしやすくなります。
そして一番人気の、テラススイートを見せていただきました。
”テラス”と付いているだけあり、かなり広いテラスが!こちらはペットも一緒にステイができ、走り回れるくらいの広さです。また、デイユースでパーティーなどもでき、様々な使い方が出来ると思います。
ディナーの前に、cafe queninoにてカクテルを。
Ms. Joaquimというこのカクテルはジンベースで、アプリコット、ザボン、エルダーフラワー、柚子、レモン、卵白を使用した、あっさりして飲みやすいカクテル。これなら、強いカクテルが苦手な方でも、楽しめると思います。S$28(およそ3,000円)
お待ちかねのディナーの時間です。ディナーはホテル内にあるファインダイニング、Quenino by Victor Liongで頂きました。クエニーノ・バイ・ビクター・リオン(Quenino by Victor Liong)は、メルボルン出身の著名なシェフ、ビクター・リオン(Victor Liong)とシンガポール出身の料理長、スジャタ・アソカン(Sujatha Asokan)が監修しています。Victor Liongさんはマレーシア人の両親を持ち、Sujatha Asokanさんはマレーシア/中国人の母そしてシンガポール/インド人の父を持つため、5カ国の味が混ざった、大変珍しい料理が提供されます。
こちらが私が頂いた、Focus Menuです。
では、一つずつご紹介していきます。まず初めに、ウニのエッグタルト。
サンバルバラドというインドネシアのチリソースを使用している為、ウニの甘さとチリソースが口の中で上手くまとまります。
ベビーきゅうり
レモングラスチリ、カフィアライム、フィンガーライムとカシュークリームを使用した、甘いのにピリッとした辛さもあり、クリーミーなのにきゅうりの食感もある。全く食べた事のない、初めての料理です。
オシェトラキャビア
ライタ、バナナシャロット、カホクザンショウ。
スペンサー湾「ヒラマサ」キングフィッシュ
大根、ネギ、白木耳、大豆のクリーム、焦がしガーリックオイル。
自家製のフラットブレッド
これを、和牛そしてグリーンチリにディップしていただきます。
そしてお口直しの、マンゴーチリのチャーベット。
イトヨリダイ
コクム、ホタテ貝、ニンニクの芽、エビのひげ、サンファイア、ガラムマサラ(インドの辛いスパイス)
炒飯
スパイスと色々な材料が混ざり合い、これは炒飯?という様な、記憶に残る一品。
そして最後のデザートは、タロ芋のアイスクリーム。
ライスワイン、ローゼル、スイートポテト。
最後の最後に、プティフールとミナルディーズ。
どうですか、このフルコース。中華の様なシンガポール料理の様な、インド料理の様な。。今までに食べた事のない味で、言葉では言い表せません。ぜひ皆さんに一度体験して頂きたいです。参考までに、こちらのコースは飲み物を含めずにS$180(およそ20,000円)です。
そして、ホテル内の夜の雰囲気も素敵です。
どこを切り取っても絵になり、またお昼とは違った雰囲気を味わえます。環境にも配慮しているこのホテル。外のエリアには、エアコンが設置されていません。その代わりに植物を沢山使用し、涼しい環境を作り出しています。
いかがでしたでしょうか?Artyzen Singaporeが位置するオーチャードエリアには、カフェやレストランはもちろんの事、ショッピングモールもあり、ベイエリアに行かなくてもこの辺りで全てを済ませられます。
シンガポールには王道なクラシックなホテルも沢山ありますが、こういったブティック/SDGsを意識しているラグジュアリーホテルも良いな、と思ったステイになりました。
円安の今、海外で買い物をする事は難しいかもしれませんが、マリーナベイサンズ、マーライオン、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、リトルインディア、ナイトサファリと、様々な観光地があります。日本との時差も1時間なので、ワーケーションでも行けてしまいます。
そんな魅力的なシンガポールに行き、ぜひArtyzen Singaporeにステイしてみてはいかがでしょうか?