執筆者:末良 真里奈

vol.26
ホテル・プラザ・アテネ

 

皆さん、こんにちは。

今年ももう半分以上が終わりましたが、いかがお過ごしですか?私はレストランやバーの開拓をしたり、新しい事を始めたり、海外から友人が毎週一人は日本に来たりと、バタバタな毎日を送っています。こうしていると、また旅行に行きたくなります。そして、新しい旅行の計画を立てて、それを楽しみに毎日お仕事を頑張っています。

前回の記事ではパリの、ル・ムーリスをご紹介しましたが、前回に引き続きパリのホテルをご紹介したいと思います。

高級ショップの建ち並ぶモンテーニュ通りを歩いていると、イメージカラーの赤色が目に止まるホテルが見えてきます。そちらが今回ご紹介するホテル、ホテル・プラザ・アテネです。こちらもル・ムーリス同様、ヨーロッパ、アメリカ、ドバイに10軒のラグジュアリーホテルを有するドーチェスター・コレクションのうちの一軒、パレスの称号も得ています。

1913年にオープンしたこちらのホテルは、54のスイートと154の客室の合計208のお部屋があります。クリスチャン・ディオールと深い繋がりのあるこのホテル。実は、パリでファッションショーをする際にクリスチャン・ディオールが、ショーで疲れたモデル達にスパを提供したい、と思いディオールスパを館内にオープンさせたのだとか。スパについては後ほど詳しくご紹介いたします。

シャンデリアの光り輝くロビーエリア、何だかコンシェルジュも絵になります。

今回私がステイしたお部屋は、約45平米のジュニアスイート。お値段は€4,200(およそ71万円)です。

イメージカラーの赤色が至る所に使用され、何ともクラシックなお部屋です。私がステイした時は、ホテル全体でお部屋の改装工事をしており、生憎エッフェル塔ビューのお部屋にはステイ出来ませんでしたが、次回はぜひトライしたいと思います。

ミニバーも、ザ・一流ホテルの品揃えです。

私が訪れた時は3月だったので、緑が全くないですが、夏になると中庭のグリーンがとても綺麗だそうです。

ウェルカムアメニティーはドリンクとキャラメルのマカロン、お手紙に、ホテル・プラザ・アテネオリジナルのキャンドルです。ホテルのエントランスに足を踏み入れた際の香りを家でも楽しめるのは、嬉しいですね。

バスアメニティーはGUERLAIN。バスエリアはマーブル・そして白を基調とした、リラックス出来るデザインです。

そしてその後はホテル散策。

まず、お部屋に行く際に思ったのですが、階段・カーペットが美しい。

18世紀の世界に迷い込んだ様な、日本ではなかなか見ることのない、フランスならではのデザインですね。

館内のバー、Le Bar。ドレスをイメージした天井のアート。歴史的な建物の中に、モダンさを取り入れたバーです。

そして、見たことないくらい大きなドンペリもありました。

また、多くの人で賑わうLa Galerie。

先ほどもご紹介した通り、私が訪れたのは3月だっだので植物は枯れていますが、中庭のこのエリアは夏にはカフェになり、パリの中心にいるとは思えないくらい、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。(5月7日にラ・クール・ジャルダンとしてオープンしています)

ジャン・アンベール・オ・プラザ・アテネ。こちらは元々アラン・デュカスだったのですが、2022年からジャン・アンベールのレストランになっております。

何とも煌びやかなレストランです。

改装済みの、変身したお部屋を見せて頂きました。

シンプルですが、イメージカラーの赤色を取り入れた、モダンな造りです。全てがこの様なモダンなスタイルになるのではなく、今までの様な伝統的なお部屋のままのところもあるようです。

お部屋に戻ると、先ほどはなかったスイーツが!

この、キャラメルのエクレアが今まで食べたエクレアの中で、断トツに一番です。

さて、お待ちかねのディナーの時間です。こちらのLe Relais Plazaで頂きました。

著名人の写真が両サイドに飾られたこちらの廊下を抜け

アートと緑が際立つ、落ち着いたレストランに到着します。

まずはヴーヴ・クリコのシャンパンをいただき、オススメのメニューを店員さんに伺いました。

なんとこちらには日本人の方が働かれており、パリの生活も長いとの事で、お料理の詳しい詳細も教えていただくことができました。こちらのレストランはフランスの家庭料理をテーマにしており、お腹いっぱい食べていただきたいという想いが込められており、一つ一つのポーションも多めとの事。

唐辛子の入っているピンク色のバター。

ネギのビネグレット。ブラックオリーブ、玉ねぎのピクルスそしてクルトンののった、今までに食べたことのないくらい美味しいネギ。

シャンパンの次は、こちらの赤ワインをいただき

メインはこちら。ブラックトリュフがふんだんにかかった、子牛のシチュー。

中には、マッシュルーム、人参、じゃがいもも入っており、かなりボリューミーな一品。子牛はじっくりと煮込んであるため、フォークが簡単に入るほどお肉がホロホロで柔らかいです。

これだけ食べても、デザートは別腹。

オススメしていただいた、レモン&ココナッツサンダーを注文しました。

ボリューミーに見えますが、レモンが効いている為あっさり、ぺろっと食べれてしまいました。ちなみにこちらのディナーで€200(およそ34,000円)でした。

お部屋に戻る途中にジムの見学。

バランスボールまでもがディオールです。こんなバランスボールは見たことがないです。

中庭はライトアップされていました。

さて、翌朝の朝食は前日に見せていただいたジャン・アンベールでいただきました。

何度見ても、煌びやかで美しいですよね。

まず、ラテを注文したのですが”Welcome to the PlazaーAthenee”の文字が!そしてこのベーカリーバスケットの量。どれもとても美味しそうなのに、絶対にこの量は食べられない。。

グラノーラとヨーグルト、そして一押ししていただいたフレンチトーストを食べました。

外はカリッと、中はしっとりしている、パリのフレンチトーストが大好きです。メープルシロップをたっぷりとかけていただきました。ちなみに、パンは二種類を半分ずつ程しか食べられず。次回はお腹を減らして、全種類挑戦したいです!

さてさて、私が一番楽しみにしていたと言っても過言ではない、スパタイム。

2008年に世界で初めてのDiorスパをオープンしたここ、ホテル・プラザ・アテネが、フルリニューアルをし2023年9月にリニューアルオープンいたしました。

まず、入ってすぐのウェイティングルームから可愛すぎる。

奥にはケア用品や、ピアス、スカーフ等の販売もしています。

こちらのカウンセリングシートを記入し

バラ、桜、コラーゲンそしてアセロラの入った、Glow Shotをいただき

女性にとっては天国の様な、美しいリラクゼーションエリアを抜け

もうこの時点で幸せに溢れているのですが、トリートメントルームがこちら。

もう可愛すぎませんか?何から何まで、全てDior。夢のようなスパです。

そして、華奢なフランス人のセラピストさんに担当していただいたのですが、その方の技術がもう素晴らしくて素晴らしくて。この力はどこから来ているの?と疑いたくなる程の力があり、60分間、私は違う世界に行っていたと思います。

今まで様々なホテルでスパを受けてきましたが、こちらが一位の座につきました(笑)フランスを訪れた際には、必ず寄りたい場所です。

また、ホテル・プラザ・アテネから徒歩3分の場所には、2022年3月にリニューアルオープンしたディオール本店があります。ショップのみならず、レストラン、ギャラリー、そして宿泊施設などを併設した、本店ならではの規模です。ぜひこちらにも立ち寄って頂きたいです。

いかがでしたでしょうか?

夢の様なパリのドーチェスター・コレクションのホテルを二本立てでご紹介させていただきましたが、次の旅行のインスピレーションになりましたでしょうか?同じ、パレスの称号を得ていますが、ホテルのテーマや場所、お部屋の雰囲気等、それぞれのホテルの良さがあり、ぜひどちらも体験し比べてみていただきたいです。また、2028年に東京にオープンする、日本一の高さとなるTOKYO TORCHにドーチェスター・コレクションがオープンいたします。世界中にどんどん進出しているドーチェスター・コレクションから目が離せないですね。

これからオリンピックもあり、ヨーロッパの夏本番が始まります。

ぜひ、この機会にホテル・プラザ・アテネにステイしてみてはいかがでしょうか?

 

 

ホテル・プラザ・アテネ (Hôtel Plaza Athénée)
 
住所 : 25 Av. Montaigne, 75008 Paris, France
 
今回ステイしたお部屋 : ジュニアスイート
 
値段 : €4,200~(およそ71万円) *時期により変動します
 
 
Profile
Hotel Ambassador
末良 真里奈
好きな時に好きな場所に旅をする。これまでに33ヵ国を訪れた、自称Travelholic(トラベルホリック=旅行中毒)。 “何が一番好き?”と聞かれたら、迷わず”旅行”と答える。
幼い頃から家族でよく海外旅行に行っていた事もあり、気付いたら旅行はわたしの人生に、不可欠なものとなっていた。
世界中を渡り歩き、気付いたら職業までもが「旅行」に関するホテル業界に。世界中から訪れる人々と交流したい、誰もが憧れる様な世界にいたい、という想いをもち、世界各国に展開している外資系5つ星ホテルに就職。京都、ロンドン、東京で約5年間の経験を積み、現在はフリーのHotel Ambassadorとして活躍中。
 
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