執筆者:末良 真里奈
vol.23
45 Park Lane
皆さん、こんにちは。
こんなにもハイペースで執筆をしているのは初めてです。今私は、ロンドンからパリに行くための列車、Eurostarの列車が到着するのを待っているところです。
およそ一年半ぶりにロンドンを訪れ、今回私がステイしたホテルはロンドンの街の中心地、そしてハイドパークや高級ホテルが建ち並ぶラグジュアリーエリア、メイフェアに位置している45 Park Laneにステイをしてきました。
まず初めに45 Park Laneとは。
私も今回訪れるまでは知らなかったのですが、ドーチェスター・コレクション(Dorchester Collection)に属しており、ロンドンにはこちらの45 Park Lane、The Dorchesterの二つのホテルがあります。
また、2028年にはアジア初進出で東京のトーチタワー高層部に開業が決定しており、ロンドン・パリ・ミラノを含め現在世界に計10のウルトララグジュアリーホテルを持つグループです。
2011年にオープンした45 Park Laneは計45室と、かなり小規模なホテルです。28のスイートルーム、ペントハウスに、16のホテルルームを含んだこのホテルのすべての部屋からは、目の前に広がるハイドパークを見る事ができます。
ホテル内にはCUTというオールデイダイニングのレストランに、BAR 45。そしてなんと7ヶ月前にオープンした鮨かねさかも入っております。(※次の記事にて番外編として、鮨かねさかを詳しくご紹介させていただきたいと思います)
チェックインは15:00ですが早めに到着したので、ロビーで待たせていただきました。
クラシックなデザインのロビーエリアは、目の前にハイドパークが広がり、大きな窓ガラスからはたくさんの陽の光が入ってきます。
12時頃にお部屋の準備が整ったとの事で、私の専属のバトラーさんにエスコートをしていただきました。今回私がステイしたのは「パークレーンスイート」。
75~85平米のお部屋で、一人では十分すぎるくらいの広さのお部屋です。45部屋ある内の、6つのお部屋がこのタイプのお部屋です。お値段は£4,500=およそ86万円です。
広々としたリビングルームに、ベッドルーム。お手洗いは二つあり、大理石のバスルーム。
もちろんリビングルームからは、一面に広がるハイドパークを眺める事ができます。
そしてウェルカムアメニティーも豪勢で、まるで王族になったみたい。
一人では食べきれない程のフルーツにナッツ。カップケーキにヴーヴ・クリコのフルボトルまで。
もう、パーティーが出来そうなくらいの量です。
ミニバーフェチ、、とまでは言わないですが、ホテルのミニバーは必ずチェックします。
見たことのないエスプレッソマシーン。そして、冷蔵庫の中にはRuinartを含めた、充分すぎるくらいのドリンク。
1分たりとも時間を無駄にしてはいけないと思い、すぐにバーへ。80~90年代を想わせるクラシックな内装。店内のアートは毎月変わるそうです。
メニューまでもが一つ一つ違うアートを使用しており、見ているだけで楽しいです。
どのカクテルもすごく魅力的だったのですが、その中でも一番人気のGlowを注文しました。
ヴォッカベースで、マンゴーとパッションフルーツを使用しており、フルーティーで飲みやすかったです。また、葉っぱの上にはパッションフルーツ味の、いくらの様な食感のものが乗っており、これを先に食べてからドリンクを飲むのがオススメとの事。口の中でパッションフルーツの香りが弾け、ヴォッカの強さを程よく調和させ、よりフルーティーな味が楽しめます。
更に、草間彌生さんにインスパイアされたドリンクも。
ドットのついたグラスを使用し、何とも可愛らしいカクテルです。
そして、このホテルで私の一番のお気に入りスポットになったのは、スパエリア。
まずこのラウンジスペース。
ザ・海外な抜群のセンスに、空間を広々と使用したこの造り。多分日本のどのラグジュアリーホテルでも、ここまでセンス抜群なスパエリアはないかと思います。
そして奥へ進むと、ロンドンではかなり広めのプールがあります。中にはジャグジー、そしてサウナも完備しております。
お隣には全4室あるトリートメントルーム。今回は時間の関係上、スパトリートメントは受けられず。。
ロッカールームも、まだ誰も使用していないくらいに隅々まで清掃が行き届いていました。
そして写真ではお伝えするのがかなり難しいのですが、ジムの広さ。
主要なマシーンはもちろん完備されており、そしてパーソナルトレーニングも受ける事ができるそうです。
ディナーまでに少し時間があったので、45 Park Laneの目の前にある同グループのThe Dorchesterに見学に行きました。
こちらもクラシックなホテルなのですが、パリを思わす可愛らしいデザインです。
現在はリノベーション中との事で、部屋数がかなり限られている様なのですが、次回はぜひステイをしてみたいと思います。
さて、お待ちかねのディナーの時間です。
一階のCUTにていただきました。実はこちらのレストラン、日本でも大人気なウルフギャング・パックのレストランなのです。もちろんウルフギャングといえば、ステーキが有名ですよね。
そしてメニュー説明の際の、こちらのプレゼンテーション。
USプライムビーフ、オーストラリア産和牛、日本産のA5の和牛にオーストラリア産のトマホーク。
いやーーこれ選べますか?(笑)
私は選べなかったので、スタッフさんのオススメのオーストラリア産の和牛にしました。前菜も付け合わせも全てシェフのオススメでお願いしました。
まずはこちらから。
奥から時計回りに、スパイシーツナのタルタル、シグニチャーブレッドにチーズのパフボール。
そしてドリンクは、イギリス セブンシスターズ近く、Sussexのスパークリングをソムリエさんにセレクトしていただきました。
イングランドのスパークリングをいただいたのは初めて。キリッと爽やかで、とても飲みやすかったです。
そしてお次はミニチーズバーガー。
肉肉しい味ですが、臭みは全くなく、美味しくいただきました。
お次は胡瓜のスライスの中にロブスターの身がぎっしり。そして、一番下にはチーズが敷かれています。
帆立のバター焼き。レモンをかけることによってバターの重さが消え、あっさりといただけます。
実はもうこの時点で、これからステーキが来るというのにお腹が膨れてきて、不安がいっぱいでした(笑)
そしてお待ちかねのステーキです。そしてまた付け合わせの種類と量の多さ!
ステーキはシェフオススメのミディアムレアで。とても柔らかくジューシーですが、くどくないお肉でした。付け合わせには、ブロッコリーニ、マッシュルームにポテトピューレ。
とても美味しかったのですが、一人でこの量は大食い選手権に出られるレベルです(笑)二人だったらちょうど良い量だったかも知れません。
そしてステーキに合わせて、ポルトガル産の赤をいただきました。
普段、ポルトガルのワインを飲む機会はほぼないのですが、割としっかりとした味ですが、重くはないワインでした。
こちらのお料理そしてドリンクを含めて大体£320=およそ6万円です。私一人では多かったですが、シェアすればちょうど良いくらいかも知れません。
お腹がいっぱいになった後は、お部屋をしっかりと堪能。
ウェルカムアメニティーでいただいたヴーヴ・クリコのシャンパンを、パークレーンスイートで頂くという、何とも贅沢で、プリンセスにでもなったかの様な夜を過ごしました。
そんな夜もあっという間に過ぎ、朝食の時間です。
昨晩と同じ、CUTにていただきました。メニューはこんな感じです。
あの量のディナーを食べた後はもちろんそこまでお腹はそこまで減っていなくて。。流石にセットメニューは難しかったので、グラノーラ、スクランブルエッグにサーモン。そしてトーストとラテをいただきました。
たっぷりのサーモンにレモンを絞って、スクランブルエッグも胡椒がきいていて硬すぎず、よく海外で出てくるパサッパサのスクランブルエッグとは全く違いました(笑)流石五つ星ホテル。ちなみにこちら全てで£65=およそ12,000円。
もう皆さんお気付きの通り、円安の影響でかなり割高に感じます。ホテルではなく街中のカフェに行っても、サーモン&スクランブルエッグのブレッドにコーヒーで、4,000円ぐらいはしました。その影響なのか、街中にほとんど日本人は見かけませんでした。
ですがこちらの45 Park Lane、ロンドンに行った際にはぜひステイしていただきたいです。
立地はもちろんの事、お部屋の快適さ、そしてスタッフのフレンドリーさ。(フロントをはじめ、レストラン、スパのスタッフとずっとお話しを楽しみました。)
そして日本ではなかなか味わうことの出来ない、非現実を味わう事ができます。そして何より、ヨーロッパのホスピタリティーはかなり高いです。適度な距離を取りつつも、フレンドリーさはあるという、日本ではあまり味わう事のないサービスだと思います。
次の旅行先にはぜひ、ロンドンのホットスポットにある45 Park Laneにぜひステイしてみてはいかがでしょうか?