vol.14
Galaxy Boutique Hotel
日本は寒い冬が終わり、段々と温かくなってきた頃かと思います。
一方、南半球のオーストラリアは夏が終わり、秋らしい季節になってきました。
そんな中、33ヶ国目、初めてのニュージーランドへ行ってきました。
若い頃は自然よりも都会が好きで、これまでの旅行の候補に全くランクインしてこなかったニュージーランドですが、オーストラリアから3時間という距離なので、ぜひオーストラリアにいる間に行ってみよう!という事で先日5日間、ニュージーランドのクイーンズタウンに行ってきました。
シドニー空港からおよそ3時間。ニュージーランドの南に位置しているクイーンズタウン。
ニュージーランドに行くという事をオーストラリアの知人達に話すと必ず聞かれるのが、北島と南島、どちらに行くの?という質問。
北島には首都のウェリントンや有名なオークランドがあり、便利でそして温泉が有名です。
一方、南島は大自然が広がりそして世界一星空が美しいといわれている「テカポ湖」がある事で有名です。そして今回私は世界一の星空を求めて、南島に行く事に決めました。
クイーンズタウンに2泊し、その後テカポ湖(Lake Tekapo)に1泊、そしてクイーンズタウンに戻ってきて1泊するという4泊5日の旅でしたが、今回の記事ではホテルだけではなく、クイーンズタウンまたその周辺の街の魅力も紹介していきたいと思います。
到着した日は夜だった事もあり、そのまま空港近くのホテルに1泊しました。
そして翌日の朝は、湖の景色を見ながら朝食を食べたい!という事で、クイーンズタウンの中心地から車でおよそ10分の所にある、The Boat Shed Cafe & Bistroへ行きました。
レンタカーを9時頃に借りた為、10時頃にお店に着いたのですが、数人が並んでいました。
店内は山小屋の様な可愛らしい造りで、そして何と言っても目の前に広がるレイクビュー!!
湖の目の前で朝食を!と言いたい所なのですが、想像以上に外が寒くて、中で朝食をいただきました(笑)そうなんです。クイーンズタウンはシドニーに比べて寒く、薄手のコートを羽織って過ごしたくらいです。
いつもの様に、前日の夜からウェブサイトのメニューをしっかり予習して、オーダーする物は既に決まっています。
こちらの、チョリソスクランブル(Chorizo Scramble)にしました。
スクランブルエッグの下にあるカリカリのポテト、チョリソの肉肉しさとピリッとした辛さ、そしてスクランブルエッグとフェタチーズのコンビネーションが最高。
かなりボリューミーでしたが、残さずに全ていただきました!!
そしてそこから更に1時間車を走らせ、グレノーキー(Glenorchy)にあるHigh Country Horsesにて乗馬体験をしてきました。グレノーキーといえば映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作や「ナルニア国物語」のロケ地でもある事でも有名です。
そんな大自然溢れる場所は、まさに息を呑むほど美しい。。
そしてこの中の何頭かは、映画「ムーラン」にも登場した、まさにスターホース。
緑広がる草原から川の辺りまでゆっくりと1時間かけて歩き、とてもリフレッシュする事が出来ました。そして1時間の乗馬体験が、一人一万円をきるくらいのお手頃なお値段で、必ず体験した方が良いアクティビティーの一つです!
そして次の目的地、アロータウン(Arrowtown)に向かう途中に。。
まだ毛の刈られていない、フワッフワの羊たちがつぶらな瞳でこちらを見ているではないですか。人口よりも羊の数の方が多いと言われているニュージーランド。どこへ行ってもたくさんの羊達が気持ち良さそうにお昼寝をしたり、草を食べている光景は、ニュージーランドならではですね。
アロータウンはまさに紅葉シーズンのピーク!
私たちはサクッとメインストリートを歩いただけですが、ハイキングコースもあり、多くの人が紅葉を楽しみながらハイキングをしていました。
そして次の日はテカポ湖まで3時間のドライブ。
ドライブといっても、ロサンゼルスからラスベガスまでの4時間の、永遠と続く砂漠の中をドライブした時とは違い、ニュージーランドは美しい景色が次から次へと変わっていく為、全く飽きない時間でした。
サーモンのお店で寄り道をして、サーモンのお刺身を食べたり
(正直、日本で食べるサーモンのお刺身とさほど変わりはなかったですが。)
そしてお天気はそこまで良くなかったのですが、プカキ湖(Lake Pukaki)のこのミルキーブルー!
氷河の雪解け水でできた湖で、快晴の日は湖の底が見えるほどクリアな青い色をしているそうです。
テカポ湖で宿泊したホテルが、今回ご紹介するギャラクシーブティックホテル(Galaxy Boutique Hotel)。2021年4月にオープンしたこちらのホテルはテカポの中心地からわずか500mの距離に位置しており、全15室の全ての部屋からテカポ湖を見渡す事ができる、とてもユニークなホテルです。
これだけならまだ他のホテルにもありそうな事なのですが、私がここに宿泊したいという決め手になったのは
わかりますか?ベッドの上、天井に星空を見る為の窓が付いているんです!
世界一星空が綺麗な場所で、こんなロマンチックな事が出来るホテルなんて他にないですよね!?
全15室中、12部屋がこの様な造りになっており、お値段はNZ$367(およそ3万円)とお手頃に一生に一度の体験が出来ます。
ですが問題は、お天気です。
この日の天気予報はずっと曇りのち雨。テカポ湖には一泊しかしないので、もうこの日が雨なら、星空は諦めるしかありません。。
私は晴れ女なのですが、一緒に行った友達は雨女。さて、果たして世界一の星空は観れるのでしょうか!?
この結末は少し置いておいて。
チェックインを済ませてから、テカポ湖中心地を散策。
すると小雨の中、ダブルレインボーが!そして端から端までこんなにもくっきりと見える虹は、初めて見ました。
どこを撮っても絵になる〜〜
2枚目の右の方に小さく写っているのが、ガイドブック等でよく見かける、善き羊飼いの教会(The Church of The Good Shepherd)。11〜12月にかけて、ピンクや紫のルピナスの花が咲き、また違った雰囲気が味わえる様です。
そしてテカポ湖はというと
またこの時も、かなりの強風で波が立っていますが、こちらも美しいミルキーブルー。
いやーー、本当にどこを撮影しても、絵になります。
少し話はズレますが、クイーンズタウンもテカポ湖周辺も、億はするであろう建設中の豪邸がずらりと並んでいました。コロナ真っ只中の頃、コロナの感染者が0だったニュージーランドへは国際線が全く飛んでおらず、世界中の大富豪達がプライベートジェットでニュージーランドへ入国し、全くコロナの制限がない世界を楽しんでいた、という話を聞いた事がありますが、その名残なのでしょうか?日本でいうニセコの様な、外国の富裕層の方が建てる、とてもセンスの良い豪邸ばかりでした。
さて、話を戻しまして、夜ご飯はもちろんニュージーランドに来たからにはサーモンとラム!
Google mapで、一番評価の高い、TLV Restaurant & Barというレストランへ行きました。
火曜日にもかかわらず予約で満席。バーで少しの間待ってから、テーブル席へ案内してもらいました。
お目当てのサーモンNZ$46(およそ3,800円)とラムNZ$48(およそ4,000円)をオーダー。
ココナッツソースを使用したサーモンは、絶品でした。
さてさて、ご飯を食べ終わった頃には辺りはもう真っ暗。
お待ちかねの世界一の星空はというと、、雲で全く見えない!!
ここまで来たのに、そしてホテルも星空を見る気満々で取ったのに、見えないのかーっと諦めかけてからおよそ1時間。
だんだんと雲が薄くなり、クリアなスカイが現れてきました。
そして噂では聞いていた、天の川までもが肉眼で見えるように。
今まで見た星空の中で一番星の数が多く、いつまでも眺めていられる程美しい。。
iphoneで撮影しても、この星の数。
そしてホテルのベット上の窓からもこの星空が。こんなスペシャルなホテルは他にないです。
このホテルは朝食も付いていて、一階のスペースで頂くか、お部屋で頂くかを選択する事ができ、私たちは一階で頂きました。
メニューに「Unlimited Breakfast」と書いてある通り、この中の食べ物がオーダーし放題&パンやコーヒーはビュッフェ台にセットされており、自分達で取りにいく事ができます。
ただ、お料理は美味しいとはいえないクオリティーだったので、外で食べる事をお勧めします。
あくまでこのホテルは、星空を楽しむ為のホテルなので、それ以外はあまり期待値を上げない方が良いです。そして、このホテルの予約をした際にも、ホテルからのメールにその旨が記載されていました(笑)
この日はテカポ湖から車でおよそ1時間の所にある、マウントクック国立公園内にあるフッカー・バレー・トラック(Hooker Valley Track)に行きました。次に予定があった為、今回は半日ハイキングは断念し、一つ目の吊り橋まで行くという、往復30分程の軽い散歩をしました。
山は天気が変わりやすいので、5分おきに写真を撮っていました(笑)
初めは雲に隠れていたマウントクックも、20分後にはこの様に。
どこを撮っても絵になる写真ばかりが撮れます。
そしてたくさんの観光客がいましたが、7割がアジア人でした。大型バスがたくさん止まっており、もうコロナが終わり、元通りに人々が旅行をし始めている証拠ですね。
マウントクックを見てリフレッシュした後は、次の目的地へ向けてクイーンズタウン方面に車で走る事2時間半。
私が一番好きな白ワインが、ニュージーランド産で一番良く知られているCloudy Bayというブランドなのですが、初め調べていた時はMarlboroughという南島のほぼ一番北の方にあり、今回は行けそうにないと思っていたのですが、クイーンズタウンからテカポ湖に行く際、たまたま看板を見かけ調べてみると、The Cloudy Bay Shedという場所が、2018年に新しくオープンしたとの事。
これは、行かない訳にはいかない!と思い、フッカー・バレー・トラックの帰りに行く事にしたのです。
エントランスから圧巻。
ながーーーーいエントランスを通りぬけ、セラーにたどり着きます。
内装も素敵。
そして何と言っても外の景色がまたおとぎ話に出てきそうな。。
この景色を眺めながらお気に入りのCloudy BayのSauvignon Blancを飲み、最高に幸せなひと時を過ごしました。
この記事を書くまでは知らなかったのですが、Cloudy BayのオーナーはあのLVMHなんですね。
ルイ・ヴィトンを初め、シャンパンで有名なモエ・エ・シャンドン、高級ホテルのシュヴァル・ブランにベルモント、日本だと沖縄にあるDFS ギャラリアまでもがLVMHグループ。2022年は過去最高の売上を記録したとニュースにもなり、その額なんと792億ユーロ(約11兆1600億円)。
さてさて話を戻しまして、クイーンズタウンに戻って来て次のホテルにチェックイン。
湖の前のホテルなので、また景色が素敵。
この日のディナーはクイーンズタウンでとても有名な「Fergburger」へ行こうと思っていたのですが、ホテルのスタッフさんとその事を話していたら、それよりも「Devil Burger」の方がよっぽど美味しいよ!と教えてもらい、そちらに行く事に。
その際にFergburgerの前を通ったのですが、相変わらず長蛇の列。
Devil Burgerもそこまでは並んでいなかったのですが、テイクアウトでも20分待ち。と言われました。
待つこと20分。
こちらがホテルのスタッフさんがお薦めするDevil Burgerの一番人気のバーガー。
かなりBBQソースがきいており、ジャンキーな感じ。美味しいけど、並んで食べるまでの物ではないかな?というのが私の素直な感想です。
そして涙の最終日。
シドニーへ戻るフライトがお昼頃だったので、最後に街で朝ご飯を。
友達は、昨夜のバーガーとクイーンズタウンで一番有名なFerburgerを食べ比べるとの事で、朝からバーガー屋さんへ。9時ごろに行ったのですが、昨夜の長蛇の列とは打って変わって、ほぼ誰も並んでいませんでした。ですので、朝に行く事をお薦めします。
私は朝からバーガーの気分ではなかったので、隣にある同じ系列のベーカリーショップでパンを買う事に。
種類も豊富で、選ぶのに苦戦します。
結局、朝ご飯と飛行機の中で食べる用にと、アーモンドクロワッサン、ドーナツそしてハム&チーズデニッシュを購入しました。
このアーモンドクロワッサン、生地がサクッサクで、中のアーモンドペーストも甘すぎず、今まで食べたアーモンドクロワッサンの中で、一番美味しかったです。シドニーにあったら毎週行く程、クセになります。
その後空港へ向かい、3時間のフライトでシドニーに帰ってきて、これにて今回の旅行はおしまいです。
いかがでしたでしょうか?
大自然溢れるニュージーランド。シドニーから3時間という近さにもかかわらず、これ程景色が変わるとは思っていなかったです。そして、ニュージーランドに旅行をした人達がみんな口を揃えて、最高だった。と言っていた意味がわかります。
クイーンズタウン&テカポ湖に4泊5日は、短すぎず長すぎずパーフェクトな日数だと思います。今回私は晴れる事にかけて、テカポ湖に1泊のみしましたが、不安な方は2泊しても良いかと思います。
今まで私と同じく、ニューヨーク、ロンドン、そしてパリの様なシティーが好みだった方もぜひ一度ニュージーランドへ行ってみてください。
新たなお気に入りの国の一つになるかもしれません。