vol.5
Azumi Setoda
瀬戸内海と聞いて、何を連想しますか?
一面に広がる青い海。レモン畑。猫の住む街。新鮮な魚介類。
今回はそんな魅了たっぷりの瀬戸内海、広島県尾道市瀬戸田に2021年3月にオープンしたばかりの”Azumi Setoda”についてご紹介します。
あの、アマンホテルの創業者 エイドリアン・ゼッカ氏が夢にまでみた、今までのアマンホテルのスタイルとは異なる、日本スタイルの”旅館”をオープン。
元アマンホテルで勤務していた友人からオープンの話を聞いた時は、一体どんな旅館が出来るのだろうか?と、胸を高鳴らせました。
ちなみに私はホテルと旅館では、断然にホテル派。
その理由としては、日本の普段の生活とはかけ離れた”非日常”を味わう事が出来るから。
だから今回のAzumi Setodaは、楽しみな反面、今までの旅館のタイプと特に変わらないのではないか、という不安もあった。
広島空港から車を走らせる事およそ1時間。しまなみ街道を通り、生口島の端にAzumi Setodaは位置している。
島のおばあちゃん達が道端に座って話をしていたり、東京ではどこでもすぐに見つかるコンビニも、ここには全くない。まるでタイムスリップしたかの様な街並みと、静寂に包まれたこの空間。
そんな中に、堂々と構えるAzumi Setoda。
私たちの到着を待ち侘びていたかのように、温かく出迎えてくださった女将。過去に何処かでお会いした事がある様なそんな親しみやすい人柄は、初めて訪れた土地・旅館への不安も一気に吹き飛ばしてしまった。
今回は”庭”という、一階のお部屋に宿泊しました。
アマンホテルを思わせる優しい木の温もりに、プライベートの中庭、そして檜のお風呂。
細部にまでこだわっており、もうどこにも出かけずに、ずっとお部屋に篭っていたいような、そんな居心地の良い空間です。
ディナーは一階のダイニングエリアの個室でいただきました。
新鮮なお刺身からスタートし、魚のフライ、煮込み、そしてメインにはお肉も!
瀬戸内海で採れたお魚たちは、どれも身が引き締まっていて、コチコチ。少し量が多いかな?とも思いましたが、美味しくて完食してしまいました。
さて、ディナーの後はお待ちかねのお風呂!
もちろんお部屋の檜風呂も素敵なのですが、実はAzumi Setodaの向かいには、同系列の銭湯兼旅籠「yubune」があり、Azumi Setodaの宿泊者はこちらのお風呂を利用出来るのです!
お風呂の壁のタイルがなんとも可愛い。。
今、大ブームのサウナと水風呂で整えて、目の前のお部屋に戻り、すぐに寝れるという至福。
こちら、朝7時から夜10時までオープンしているので、朝早く起きて一番風呂!でも、夜寝る前にゆっくりとリラックス!でも、どちらでも使えます。
朝ご飯には、他の滞在者の方もみえました。カップル、親子からお一人様まで。
確かに、一人でこの地に来てゆっくりした時間を過ごすのもいいですね。
朝食は、心安らぐ日本の味。魚、卵、お肉。どこか懐かしいような、そんな味でした。
Azumi Setodaから車で5分程走ると、ここは日本なの?と目を疑う様な白い大理石のスポット、「未来心の丘」があります。
ギリシャのサントリーニ等を思わせるこちらは、彫刻家の杭谷一東(くえたにいっとう)さん制作の環境芸術。大理石は、イタリアのカッラーラで発掘し、この地まで運んできて造られたそうです。
また、生口島は日本一のレモンの産地です。その為、町のあちこちにレモンを思わせるものが。
こうした少しの工夫も、人々を惹きつける魅力だと思います。
いかがでしたでしょうか?
私は、国内旅行ではメジャーの北海道、沖縄、京都等が多いのですが、今回瀬戸内海を訪れて、日本にはまだまだ素晴らしい場所がたくさんあるんだ!と再認識しました。
コロナが流行してもう2年が経ちます。
海外に行く事は今はまだ難しいですが、その代わりに今までは知らなかった・訪れていなかった日本の地に赴くチャンスだと思っています。
ぜひ、これを機にAzumi Setodaと瀬戸内海に足を運んでみてはいかがでしょうか?