通常45~55名乗りの大型バスをわずか10席(※)にレイアウトした贅沢な空間で、ファーストクラスの乗り心地を堪能しながら国内旅行が楽しめると、シニア世代から厚い支持を得ています。現在(2021年5月)は3台のバスが稼働しており、東京近郊、大阪・京都近郊(一部地域を除く)からの発着が可能です。(※乗務員・添乗員席を除く)
JTBロイヤルロード銀座のツアーブランド「夢の休日」内にて、この豪華バスで巡る旅をご案内しております。有名レストランや予約困難な宿などをプランに組み込み、ゆとりのあるスケジュールで案内する少人数ツアーを多数用意しています。
今回は、2021年9月2日(木)に出発を予定している、東京駅発・山梨&静岡への1泊2日の旅の一部をご紹介。一流シェフのインタビューやワイナリー見学の様子などを交えながら、本ツアーの魅力をお届けします。
3代アメリカ大統領の就任パーティーを取り仕切った総料理長・山本秀正氏のレストランへ
「ガストロノミック ル モン」からの眺め
「レンブラントプレミアム富士御殿場」内にある、フランス語で「山」を意味するフレンチレストラン「ガストロ ノミック ル モン」。世界を股にかけて活躍するレジェンドシェフ・山本秀正氏がプロデュースした名店です。窓の外には富士山の絶景が広がります。今回は、3代にわたるアメリカ大統領のパーティーや晩餐会で腕を振るった山本シェフにお話を伺いました。
国内外の飲食店のプロデュースを手がける山本シェフ
まず、出店場所として御殿場を選んだ理由や、お店のコンセプトについて伺うと、「素晴らしいビューがあるし、こういう場所で食事を提供すると楽しくなるんじゃないかと思って。でも、ただのフランス料理じゃつまらないから、和の要素を加えてね」と語る山本シェフ。
魚介類は駿河湾などで獲れる新鮮なものを、お肉は箱根や静岡県で飼育された豚肉や牛肉を使用。野菜は契約農家とやりとりをして、顔の見える付き合いを大切にしているそうです。
「まだ食材の流通が不十分だった頃は、いい素材をすぐに入手することが困難でした。でも今は、あの素材が欲しいと思えば、簡単に手に入る便利な時代ですし、最近は無農薬やフードロスの取り組みに積極的な若い農家さんも多いんです。素材づくりへの意識の高い農家さんたちとお取引しながら、コースメニューの内容を年に3〜4回変えています」
五感で楽しむジャパニーズフレンチを提供
夢も目標もなかったという高校時代、父親の助言をきっかけに料理人の道へ進むことになった山本シェフ。イタリアの料理学校に通っていた頃、モナコで出合ったフランス料理に衝撃を受け、三ツ星シェフのロジェ・ヴェルジェ氏のもとで修行したそうです。
帰国後は国内のイタリア料理店の立ち上げに参加し、店は大成功。そして27歳のとき、フレンチジャパニーズレストランの立ち上げに参加するため、新天地・アメリカへと足を踏み入れます。
大きく運命を変えたのは、一本の電話でした。アメリカの店で手がけた山本シェフの料理が話題になり、ある日、「リッツ・カールトン ワシントンD.C.」から山本シェフを総料理長として迎えたい、と連絡が入ったのです。
そして28歳の頃、山本シェフは「リッツ・カールトン ワシントンD.C.」で、レーガン大統領就任パーティーの総料理長という大役を務めることになります。
当時を懐かしそうに振り返る山本シェフ
「ホワイトハウスの人たちは、フォアグラやキャビアを所望してきました。でもあの当時は、10人にフォアグラを出しても5~6人は食べなかった。お客様はアメリカ人だけじゃなく、世界各国から集まるわけで、フォアグラを知らない方もいたからです。だから僕は、誰が見てもわかるような肉や魚に適切な処置を施して、最高の『ありふれたメニュー』を目指しました」
火の入れ具合、テーブルに運ぶタイミングにも工夫を凝らすなど、山本シェフの判断は結果的に大成功。そこから、ブッシュ、クリントンと3代大統領の就任晩餐会にて、総料理長を歴任することになります。こうした料理に対する真摯な姿勢は今も変わっていません。
セレブを唸らせた逸品を富士の眺望とともに満喫できる
とはいえ、レストランに近い宴会料理を求められる中で、多くのご苦労があったと話す山本シェフ。「正直、250人を料理で喜ばせるって大変ですよ(笑)」と苦笑い。輝かしい功績を残すまでには、さまざまな批判を受けるなど、試行錯誤する過程もあったようです。
「日本のスタッフは、料理長である僕の意見を尊重してくれるけど、海外ではなかなかうまくいかない。売り言葉を積極的に伝えねばならず、とても気を遣う作業でしたね。
でも僕は、あまり深く考えすぎず、いろんなことを柔軟に取り入れるタイプで。何事もそうですが、まず1回やってみて、できなかったらそれでいいじゃんと考えているんです」
店内からの眺め。取材日は、立派な富士山が姿を現した
現在はさまざまなレストランのプロデュースも請け負う山本シェフ。長く料理に携わっている中で、根底にはどんな思いがあるのでしょうか。
「健康になる料理を届けたい気持ちはありますね。そしてそこに、自分なりの視点も加えていきたい。健康的で、でもありふれていなくて面白い……そんな料理を発信していきたいですね」
最後に、同世代の方へのメッセージをいただきました。
「御殿場の美しい自然を見て、元気になってもらえたら。そしてぜひ『ガストロノミック ル モン』にもいらしてください」
山本シェフの料理は、ツアー2日目の昼食で召し上がっていただけます。セレブをも魅了する一流シェフの「ジャパニーズフレンチ」、ぜひこの機会にご堪能ください。
歴史ある山梨のワイナリーを見学!試飲も楽しもう
ワイナリー前に広がるブドウ畑。四季で表情が異なる
ツアー1日目の目玉は、老舗ワイナリーの見学です。
山梨県の豊かな自然に囲まれた「ルミエールワイナリー」は、白は甲州やシャルドネ、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどの欧州系品種を含む、約20種類のブドウ栽培を行っています。1885年の創業以来、「本物のワインを造るには本物のブドウを育てること」という先代の教えを守りつつ、日本食に合う甲州ワインの製造にも力を入れているワイナリーです。
本ツアーでは、収穫間近のブドウ畑や醸造棟、石蔵発酵槽、地下セラーを巡る30分コースを見学できます。秋ツアーのため、色付いたブドウや仕込みの様子などを見ることができ、見学には絶好のシーズンです。
見どころの一つ「石蔵発酵槽」は、1998年に国の登録有形文化財に登録されています。
100年以上の歴史を刻む石蔵発酵槽
ステンレスタンクが使用されるようになったことで、一時的に稼働を止めていたそうですが、文化財に登録されたことを機に、全10基あるうちの1基が復活しました。ツアー当日は、石蔵発酵槽のフタ(アクリル板)越しに内部の様子を見ることができます。
独特の香り漂う地下セラーも圧巻です。
味わい豊かなワインが造られる地下セラー
両側にずらりと並ぶ樽は、大小合わせて300ほど。ワインの色素が染み込んだ壁面や、キラキラ光る酒石の残りなどから、長い歴史を感じることができます。
見学の後は、ショップ兼レストランへ。
ショップには看板ワイン「石蔵和飲」の他、30種類以上のオリジナルワインが並ぶ
ここにはワイン用の試飲サーバーがあり、気に入ったワインをお土産に購入することができます。ぜひ飲み比べをして、お好みの1本を見つけてみてください。
なお、レストランでは、樹齢900年といわれる荘厳なケヤキや広大なブドウ畑を眺めながら、食事を召し上がっていただけます。
広大な日本庭園を擁する温泉旅館「富士山温泉 ホテル鐘山苑」で、くつろぎの時間を
ホテル前に広がる日本庭園
山梨県の富士吉田にある「富士山温泉 ホテル鐘山苑」は、客室や露天風呂から美しい富士山が望め、2万坪にのぼる庭園を擁するお宿です。
館内には随所に生け花が飾られ、窓越しに見える庭園からも四季折々の草花を愛でることができます。
しっとりとした空気の流れる茶室
他のホテルではなかなか見られない、特徴的なおもてなしにも注目。庭園内の茶室で一服の抹茶を味わえたり、勇壮な太鼓のショーが楽しめたりと、多彩なコンテンツが用意されています。1日では楽しみ尽くせないほど、見どころが盛りだくさんです。
料理は「燦々ダイニング 咲くや」にて、季節の日本料理を目にも美しい重箱スタイルで味わえます。旬の食材を料理長自ら厳選した、四季を感じる逸品です。
夕食の後は、和モダンなデザインでまとめた「細流亭 燦里」でくつろぎの時間を。広々としたデイベッドと露天風呂からは、富士山を間近に望むことができます。
ベッドは、世界的に有名なシモンズ社製を採用。女性目線を意識した洗面スペースなど、細部にもこだわっています。
温かな照明が心地よい「燦里」
客室露天風呂や大浴場からは富士山が望める(写真は客室露天風呂)
細流亭の1階にあるクラブラウンジは、庭園を見渡せるやすらぎの空間。昼は柔らかな光が差し込み、とても開放的です。
癒しの時が流れるクラブラウンジ
ここでは、地元の素材を使ったドリンクや、パティシエ特製のスイーツも召し上がっていただけます。体を預けられるくつろぎのチェアで、至福のひとときをお過ごしください。
全席窓側の大型ラグジュアリーバスで快適な旅を
JTBロイヤルロード銀座オリジナルバス「ロイヤルロード・プレミアム」
長時間の旅こそ、移動手段が大切。今回ご紹介したツアーでは、大型のラグジュアリーバスで移動します。車内中央に通路を配し、全10席(※)・全席が「窓側」「通路側」となる、特別感たっぷりの贅沢な仕様のバスです。
(※乗務員・添乗員席を除く)
長い道中も、専任の添乗員がサポートしてくれるので安心です。大きな窓はUVカット仕様になっているため、車窓からの眺めも存分に堪能できるでしょう。
筆者も長時間乗車しましたが、乗り心地が本当によく、翌日も疲れを全く感じませんでした。普通のバスとは明らかに違う心地よさを体感していただけると思います。
独立型設計の座席。通路を挟んで会話もできる
かゆいところに手が届くサービスや設備も、このバスの特長です。まるでホテルにいるかのような優雅な気分でくつろげます。
主な設備やサービスは、以下の通りです。
・全席に液晶モニター完備
・USB充電
・読書灯
・ヘッドフォン
・スリッパ、おしぼり、クッション、ブランケット、傘などの貸し出し
・常時稼働する換気システム
モニターには走行中の前方景色も映ります。また、クッションはテンピュール社製、シートは本革を採用し滑りにくい加工を施すなど、ディテールにもこだわっています。
車内後方にはバリアフリーの広々とした化粧室があり、渋滞時やロングドライブにも安心です。
化粧室。明るい照明で化粧直しも快適に行える
また、淹れたてのコーヒーやフレッシュジュースなどの飲み物が提供されたり、その土地にちなんだ名菓が配られたりと、まさに至れり尽くせりの道中になります。移動時間も、旅の思い出になるに違いありません。
なお、ここまでご紹介したのは本ツアーのごく一部。実際のツアーでは、1日目に「河口湖 音楽と森の美術館」を訪ね、2日目には「ポーラ美術館」で「フジタ一色彩への旅」展にてレオナール・フジタの作品をご鑑賞いただき、“芸術の秋”も満喫していただけます。
▶ 動画で見る ロイヤルロードプレミアム
他にも、20日間にわたる日本一周の旅や、名宿に連泊しながら絶景を楽しむ7日間のツアーなど、「ロイヤルロード・プレミアム」で巡るツアーは充実しています。
バスは貸し切り利用も可能。例えば、3世代での家族旅行や、ご婚礼をはじめとしたお祝いごとの送迎など、個人・法人問わずさまざまなシーンで活躍します。飲み物やスイーツの持ち込みも可能です。大切な人と、ラグジュアリーな時間を共有してみてはいかがでしょうか。
◆「夢の休日」でハイクラスな旅を楽しんで
今回は、JTBロイヤルロード銀座が企画した秋のバスツアーをご紹介しました。「ロイヤルロード・プレミアム」なら、まるでホテルのようなサービスと最高の乗り心地を体験することができます。ゆとりのある座席や安心の換気システムで、長時間の旅もストレスなく楽しんでいただけるはずです。
高級レストランや人気の宿を満喫できるところも、「夢の休日」ならでは。旅のプロが厳選した優雅な旅を、あなたも体験してみてください。
JTBロイヤルロード銀座 本店
https://www.jtb.co.jp/luxurytravel/