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「老後は体に負担のない住まいで過ごしたい」「子どもが自立したので空いた部屋を有効活用したい」「老後の一人暮らしに備えた住まいにリフォームしたい」とお悩みでしょうか。
快適なシニアライフを送るためにはどのように住まいをリフォームするのがよいのか、資金面も合わせて検討したいですよね。
この記事では、リフォームに関する知識・費用についての紹介や、リフォームをする上でおさえておくとよいポイントを分かりやすく解説しています。
すてきなシニアライフを過ごすため、まずはリフォームについて知識を深め、あなたにあった住まいを実現させましょう。
老後はリフォームをして快適に暮らそう!
購入した当初は快適だった家でも、長年住んでいるとメンテナンスが必要だと感じる瞬間が日に日に増えてきているのではないでしょうか。また、年々変化する体の調子に家の設備が合わなくなってきた、と思うこともあるでしょう。
家族をあたたかく守ってくれている大切な家だからこそ、老朽化や家族のライフステージにあわせてメンテナンスが必要です。たとえば、バリアフリーに向けたリフォームをし、将来に対する不安を減らしたり、子ども部屋を趣味部屋にし、プライベートの充実に役立てたりすることができます。
しかし、「リフォーム中の引っ越しが面倒」「いままで住んできた家を壊すぐらいなら、我慢してでもいまの家にいたい」など、あまりリフォームにはよい印象がない人もいるかもしれません。
実は、いまの家に住みながらリフォームをすることや、建物を壊さずにバリアフリー化を進めることができるのです。
下表で、快適なシニアライフを送るためにリフォームを行うメリット・デメリットを紹介します。
メリット |
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デメリット |
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一番のメリットは、「家に住みながらリフォームを進められる」ことではないでしょうか。
デメリットである、「建物の状態によっては高額な費用がかかる」こともリフォームの計画段階で業者と相談することで、解決できそうです。
では、具体的にはどのようなリフォームを行えばよいのでしょうか。下記で詳しく説明していきます。
快適なシニアライフを送るためのリフォームポイント
思い出の詰まった大切な家ですから、できたらそのままにしておきたいですよね。なぜ快適なシニアライフを送るためにリフォームが必要なのでしょうか。
それは、子育てをしやすい家と老後を過ごしやすい家では、必要になる間取り・設備を選ぶ条件が異なっているからです。
子育て世代にとって重要なポイントは、子ども部屋確保のために部屋数を多めにすることや、子どものおもちゃが収納しやすい間取りにすることといった点でしょう。
一方、「老後を過ごしやすい家」とはどんなものでしょうか。3つのポイントを詳しく説明していきます。
その1.断熱性能を高くする
断熱性能が高い家とは、夏涼しく、冬暖かいということです。冷暖房に頼らず、年間を通して快適な気温で過ごしやすいこともあり冷暖房費の節約にもつながります。
そして、冬場のヒートショック(気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こること)を防ぐことにも有効です。消費者庁は、冬季に多発するご年配の方の入浴中の事故に対する注意喚起を行なっています。
その2.シンプルな間取りにする
シンプルな間取りとは、仕切りを減らした生活の動線が分かりやすい間取りのことです。生活動線の分かりやすさは、スムーズな移動にも関わります。
東京消防庁のデータによると、実は、65歳以上の事故の約8割が宅内での転倒事故なのです。シンプルな間取りにすることは、こうした家庭内での怪我防止にもつながるでしょう。
怪我防止につながるシンプルな間取りのポイントとしては、階段の勾配を緩やかにすることや敷居を中心とした段差を少なくすることが挙げられます。
また、子どもが自立したあとの使わない部屋をリフォームすることで、リビングダイニングを広くするのもよいでしょう。広くすることで、移動しやすい間取りへと有効活用することができます。
その3.バリアフリー改修をする
関東運輸局によると、バリアフリーとは「障壁(バリア)となるものを除去(フリー)する」ことを指します。
バリアフリー改修の具体的な例は、下記のとおりです。
- 床の段差を取り除く
- 手すりを付ける
- トイレや風呂のスペースを広くする
- 引き戸に替える
これからの体の調子を考え、先に家の設備をリフォームしておくことも怪我防止につながる大切なポイントです。とくに2、3階建ての住居では階段に手すりの設置が必須となってくるでしょう。
バリアフリー改修は、お孫さんのような小さい子どもが遊びに来る家でも取り入れておくと、安心して遊んでもらえますよ。とくに段差に関しては子どもが歩いたり、走ったりするときに怪我のもとになりやすいですので、リフォームしておきたいポイントです。
老後のリフォームにかかる費用について
ここまでリフォーム時におさえておくとよいポイントをご紹介してきましたが、とくに気になるのがリフォームにかかる費用ですよね。一体どのくらいが相場なのでしょうか。
リフォームにかかってくる費用は、商品代や工事費だけではなく以下のものも含まれます。
- 材料代
- 工事費(職人の人件費)
- 室内養生作業費(搬入通路や、リフォームしない箇所の保護をするためのカバー)
- 廃材処分費
- 交通費
下記では商品代と工事費を合わせた価格相場を詳しく説明していくので、資金計画の参考にしてくださいね。
部位別のリフォーム費用|一戸建ての場合
一戸建てにおける、部位別リフォームにかかる費用の相場です。詳しくは下記のとおりです。
システムバスの交換(戸建て) |
60〜150万円 |
トイレ全体の改装(タンク式) |
20〜100万円 |
洗面所の改装 |
20〜100万円 |
キッチン全体のリフォーム |
80〜400万円 |
リビングの改修 |
200〜400万円 |
ダイニングの改修 |
100〜200万円 |
バルコニーの改修(戸建て) |
20〜200万円 |
玄関の改装(戸建て) |
20〜150万円 |
出典:国土交通省|事業者団体を通じた適正な住宅リフォーム事業の推進に関する検討会(第1回)資料5-2 部位別リフォーム費用一覧
キッチン・リビングのリフォーム相場価格は200万円〜と高額になっています。
また、浴室・風呂も価格の振り幅が大きいことから、浴槽だけにするのか、壁や床なども合わせて行うのかなど、リフォームするポイントをいかに絞るかが大切になってきそうですね。
普段よく使用する場所を考え、ご家族と話して優先順位を決めていきましょう。
次は目的別リフォームの相場価格をみていきます。
目的別リフォーム費用|一戸建ての場合
一戸建ての場合の目的別リフォームにかかる費用の相場です。詳しくは下記のとおりです。
断熱リフォーム |
約4,000円~30,000円/㎡ |
耐震リフォーム |
約163万円 |
出典:木耐協 耐震診断結果 調査データ《耐震補強工事 実施者はどんな人?》
目的別リフォームの費用は、工事内容に伴った変動が大きいです。
たとえば、断熱リフォームは、一戸建て住宅の壁全体を断熱化した場合、上表のような価格になります。
また、1981年6月1日以前に建てられた戸建ては、国土交通省が定めた新耐震基準に対応していない場合があります。地震が多い日本で、長く安心して暮らしていける住まいにするために耐震リフォームはぜひ検討したい項目です。
一定条件を満たすと利用できる補助金制度や、銀行や信用金庫のリフォームローンもあるので、ぜひ調べてみてくださいね。
ちなみに、リフォームではなく建て替えを行う場合は、既存の家を取り壊して新たに住宅を建築します。そのため、費用相場や工期、改修費以外にかかる経費がリフォームよりも必要になる場合があります。よって、なるべく費用をおさえたい人にはリフォームがおすすめです。
まとめ
定年を迎え、新しい生活スタイルに移り変わるときに考えるのが、今後の体調や住まいのことですよね。購入した家の老朽化が気になる人や、老後の趣味部屋を作るなどの家の有効利用を検討している人は、リフォームを視野に入れてみてください。
快適で安全なお気に入りの住居で、素敵なシニアライフを楽しみましょう。
まずは、どのような住まいが自分に合っているのかプロに相談して決めるのがおすすめです。相談の際は、三菱地所のレジデンスクラブラウンジへご相談ください。無料で相談を受け付けています。
プロに話を聞いてもらい、不安や心配を取り除き、素敵なリフォームをしましょう。
相談は下記ページから受け付けています。