日本の料理には欠かせない『昆布』。だし用や食用として日ごろから利用している方も多いと思います。そんな昆布について、本記事では代表的な種類の特徴から、昆布が持つ様々な健康効果について紹介していきます!最後にはおすすめの昆布10選についても紹介していますので、これまで何となく昆布を選んでいたという方はぜひ参考にしてみてください。

昆布の種類と特徴

はじめに、代表的な昆布の種類について見ていきましょう。

真昆布(まこんぶ)

真昆布は、北海道の函館近海で収穫される昆布です。だしが透明で上品な風味であることから最高級の昆布とも呼ばれます。他の昆布にくらべて主張が強くないので、他素材との合わせだしなどに活用すると良いでしょう。また真昆布は、佃煮や塩ふき昆布、とろろ昆布、おぼろ昆布などに加工されることもあります。

羅臼昆布(らうすこんぶ)

羅臼昆布は正式名称を『りしり系えながおにこんぶ』と言い、知床半島の南側にある羅臼町沿岸に生息している昆布です。羅臼町の周辺海域は、大陸からの流氷と羅臼川をはじめとする何十もの河川からミネラルなどの栄養が注がれているため、羅臼昆布は『昆布の王様』と呼ばれるほど栄養が豊富なのが特徴です。羅臼昆布を採取できる海域は非常に狭いため、とても希少な昆布といえます。

利尻昆布(りしりこんぶ)

利尻昆布は、主に道北地区(北海道の利尻島・礼文島・稚内地方など)で採取される昆布です。表皮は黒褐色で、他の昆布と比べて硬いといった特徴があります。主にだし昆布として使用され、利尻昆布からとれるだしは清澄で香り高く、カツオとの合わせだしなどにも最適です。

日高昆布(ひだかこんぶ)

日高昆布とはみついし昆布の銘柄の1つです。みついし昆布は日高、十勝、釧路、道南(函館)の4地区で採取され、そのうち日高地区で採れたものが日高昆布と呼ばれています。日高昆布は濃緑に黒みを帯びており、表面が凸凹しているのが特徴です。日高昆布のだしはコクがあり、しっかりとした昆布らしい風味を楽しむことができます。だし用としてだけではなく、食用として活用されることも多いです。

長昆布(ながこんぶ)

長昆布は、釧路・根室地方沿岸でとれる生産量が最も多い昆布です。佃煮や昆布巻などとして加工されています。世界の昆布属のうち最も長くなる種としても有名です。

厚葉昆布(あつばこんぶ)

厚葉昆布は釧路・根室地方沿岸でとれる、葉に厚みがあるのが特徴の昆布です。昆布巻、佃煮昆布、酢昆布など、食用として広く活用されています。

細布昆布(ほそめこんぶ)

細布昆布は北海道の日本海側沿岸でとれる、細目の葉形で粘りが強い昆布です。とろろ昆布、納豆昆布、刻み昆布などに活用されています。

がごめ昆布(がごめこんぶ)

がごめ昆布は函館沿岸でとれる、面に籠の編み目のような紋様がある非常に強い粘り気のある昆布です。とろろ昆布、おぼろ昆布、松前漬けなどに活用されています。 フコイダンを多く含むことでも知られています。

昆布の効能

続いて、昆布の効能について見ていきましょう。

生活習慣病の予防

昆布には水溶性食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンが豊富に含まれています。また、昆布は噛み応えがあり、かつ食物繊維が豊富なので、満腹感を感じやすく肥満予防にも効果的です。

骨粗しょう症の予防

昆布には歯を作るのに欠かせないミネラル成分が豊富に含まれているため、骨粗しょう症の予防に効果的だとされています。

貧血予防

昆布に含まれるミネラルの中に鉄分があるため、貧血予防に効果的です。

美肌効果

昆布にはヨウ素が含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分になるミネラルで、エネルギー代謝や体の成長を促進する働きがあるため、美肌作りに効果的だとされています。

昆布の栄養を効率的にとるポイントとは?

数多くの健康効果がある昆布ですが、食べ方を意識するだけでその効果をより引き出すことができます。以下は、昆布を食べる時に意識したいポイントです。

お酢と一緒に食べる

昆布に含まれている代表的なミネラルはカルシウムですが、実はカルシウムはそのまま接種しても体内に吸収されにくい物質です。しかし酢と一緒に食べることで、吸収率を大きくアップさせることができます。具体的には、酢の物にはとろろ昆布を加えて食べるなどの工夫が効果的です。

大豆と一緒に食べる

昆布には血圧を下げる効果が期待できるアルギン酸やフコイダン、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。また大豆には、大豆サポニンやレシチンなど動脈硬化予防に効果が期待できる成分が豊富です。これらの昆布と大豆を一緒に食べることで、動脈硬化予防の効果をアップさせることができます。
 
いかがでしょうか。昆布は普段、おやつやだしとして食べている方も多いと思いますが、実は健康に良い効果がたくさんあります。毎日のおやつでチョコや飴を多く接種してしまっている方は、おやつを昆布に変えるだけでも健康的ですね。続いて、おすすめの昆布10選について紹介していきますので、昆布選びの参考にしてみてください。

おすすめの昆布10選

おすすめ1 ぎょれん北光 北海道産徳用日高昆布

ぎょれん北光の北海道産徳用日高昆布は、北海道日高地方を主産地として分布している昆布です。煮上りが比較的早く、だしの他、煮物、佃煮、昆布巻きなど幅広く使えるのが特徴です。だし用としても、煮物用としてもどちらにも使うことができます。マンニットと呼ばれる天然の旨味成分が付着しているので、気になる方は使用する前に堅くしぼったぬれふきんで砂などを拭き取るようにしましょう。

おすすめ2 源蔵屋 天然日高昆布

源蔵屋の天然日高昆布は、昆布専門問屋だからこその品定めで選ばれた日常使いしやすい昆布です。味や香りは最高級日高昆布のクオリティで、かつ幅が狭く身が薄いものを選ぶことにより、通常よりもかなりリーズナブルな値段で日高昆布を提供しています。『日高昆布を使いたいけど日常使いにはちょっと高い……』と感じる方にはまさにうってつけの商品です。70年以上の歴史をもつ源蔵屋が自信をもって提供する天然日高昆布をぜひ試してみてください!

おすすめ3 ダイホク 北海道天然日高昆布

ダイホクの北海道天然日高昆布は、昆布産地の1つである北海道日高の天然昆布を使用しており、天然ならではの深い味わいを楽しめる一品です。だしを取りつつ、少し煮ることでそのままでも美味しく食べられる柔らかさになるため、様々な料理に活用できます。値段に対してクオリティが非常に高いと評判なので、日高昆布を試してみたい方には特におすすめの商品となっています。

おすすめ4 天満大阪昆布 北海道産 天然 羅臼昆布

天満大阪昆布の北海道産 天然羅臼昆布は、圧倒的なうま味とコクがとれることで『昆布の王様』と呼ばれる羅臼昆布を贅沢に含んだ商品です。北海道知床半島の南側の、ごく限られた地域でしか獲れない希少な羅臼昆布のだしを使えば、普段のお料理がぐんとグレードアップすること間違いなし!通常は収獲から何度も手間をかけて出荷されるところを、耳裁ちやのし加工などの製造工程をできるだけ省くことで、羅臼昆布のうま味はそのままに低価格を実現した商品となっています。見た目や形は不揃いでも、味のクオリティは一級品なので、料亭などでも活用されている一品です。

おすすめ5 道正昆布 北海道道南産 真昆布

道正昆布の北海道道南産 真昆布は、北海道道南白口浜産の真昆布です。こちらの真昆布は身も厚みがあり、上品な甘みを感じられるのが特徴。平たく伸された昆布なので無駄なく使いやすく、だし昆布としては上品で清澄なお出汁を取ることができます。また、その薄さゆえにだし昆布としてだけではなく、お刺身を挟んでラップに巻いて冷蔵庫で一晩寝かせる『昆布締め』用として活用できるのも嬉しいポイントです。だしや昆布締めなど、様々な用途に昆布を使いたい方におすすめの一品です。

おすすめ6 福島鰹株式会社 北海道産 熟成 利尻昆布

福島鰹株式会社の北海道産 熟成 利尻昆布は、北海道産の利尻昆布を1年間熟成させた商品です。寝かせた昆布は収穫してすぐに使用するよりも味、香り、ともに深みが増しています。利尻昆布は上品な深い香りと旨味があり、和食に合わせやすい昆布なので、惣菜、麺類、鍋といった料理のだし取り用におすすめ!大正11年の創業以来、100年を京都の和食文化とともに歩んできただし屋が自信をもって提供する熟成利尻昆布を使って、いつもの料理をワンランクアップしてみてはいかがでしょうか。

おすすめ7 坂昆 国産100% がごめ昆布

坂昆の国産100%がごめ昆布は、世界一粘る昆布で有名な国内産100%のがごめ昆布を使用した商品です。天然がごめ昆布にこだわっており、使いやすいように極細切りにしてあります。ぽん酢やめんつゆと合わせたり、味噌汁、うどん、そばなどに合わせるのもおすすめです!がごめ昆布の商品には原材料に醸造酢を加えた製品が多くある中、こちらの商品は昆布本来の美味しさを残すために、原材料にがごめ昆布のみを使っている点もポイントです。

おすすめ8 黒田屋 おしゃぶり昆布

黒田屋のおしゃぶり昆布は、おやつとして気軽に食べられるタイプの昆布です。堅めに作られているため、しっかりとした噛み応えが好きな方や、ゆっくりとしゃぶって食べたい方におすすめ!500gと大容量なので、家族で食べるおやつとしても最適です。塩味が強くないタイプなので、塩分が気になる方や、間食をしすぎてしまう方には、ぜひこちらの昆布をおやつとして活用してみてほしいです。

おすすめ9 内野海産 北海道産 磯の木昆布

内野海産の北海道産磯の木昆布は、風味と昆布の香りのハーモニーが楽しめるおやつタイプの昆布です。おやつタイプの昆布にしては珍しく1つ1つ個包装されているので、持ち歩き用や毎日のちょっとしたおやつとして重宝します。噛めば噛むほど昆布の旨味がでてくるので、小さいお子様の顎や歯を鍛えるためのおやつとしてもおすすめ!もちろんお酒にも合うので、大人から子供まで幅広い世代で楽しむことができます。

おすすめ10 WELUCE 厚葉根昆布

WELUCEの厚葉根昆布は、北海道根室市の歯舞漁港で漁獲される厳選された厚葉根昆布です。厚葉根昆布は栄養価が非常に高く、風味も豊かなのが特徴。特に食用に向いており昆布巻や佃煮にも使用されております。また、厚葉根昆布は厚みと粘り気があるため、煮物や炊き込みご飯、お吸い物などに使用するのがおすすめです!昆布締め用としても活用できるので、色々な料理に幅広く使いたい方にはぜひ試してみてほしい一品です

おいしい昆布を食べて、心も体も健康的になろう

いかがでしたか。昆布にはたくさんの種類があり、それぞれ味も香りも違います。食べ比べてみると、これまで何気なく使っていた昆布の違いが分かって面白いですよ。また、昆布に含まれる栄養は様々な病気を予防してくれる効果があるので、日ごろから料理やおやつに取り入れてみてはいかがでしょうか。『おいしい昆布が知りたい』『色々な種類の昆布を試してみたい!』と思った方は、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、自分好みの昆布を選んでみてくださいね。