お風呂や朝の洗顔で毎日使う『石鹸』。日々使うものだからこそ、何となく安さや買いやすさで選んでしまっている方も多いのではないでしょうか。ですが石鹸の世界はとても奥深く、その種類や特徴、効能まで様々なものがあります。どんな石鹸を使うかによっては、長年悩まされてきたお肌トラブルも改善する可能性があるかもしれません!そこで本記事では、石鹸の種類や特徴、肌タイプごとの選び方、おすすめの石鹸10選について紹介していきます。石鹸に興味がある方、お肌トラブルを改善したい方はぜひ最後までご覧ください。

石鹸の種類と特徴

はじめに、石鹸の種類と特徴についてみていきましょう。

純石鹸

純石鹸とは『脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムが98%以上である』石鹸のことを指します。どういうことかというと、純石鹸は大部分が天然由来の成分でできており、肌に刺激性のある添加物が使われていません。そのため界面活性剤などが含まれておらず、かつ石鹸素地がほかの種類の石鹸より多いため、刺激が少ないながらも汚れを落とす効果が高い石鹸となっています。

化粧石鹸

化粧石鹸とは『顔石鹸や浴用石鹸など体用の石鹸の総称であり、「洗顔石鹸」「浴用石鹸」「薬用石鹸(デオドラント石鹸等)」などが含まれる』石鹸のことです。化粧石鹸には石鹸素地のほかに芳香や保湿効果をを目的とした添加物が含まれます。そのため、洗浄効果において純石鹸に劣りますが、その分良い香りのものが多く、マイルドな洗浄力で使いやすいと感じる方が多いタイプです。

薬用石鹸(医薬部外品)

薬用石鹸(医薬部外品)は『菌を殺菌し消毒する成分や、菌の増殖を抑制する成分を配合した石鹸』のことを指します。つまり、 薬用石鹸には、殺菌成分や抗炎症成分などの厚生労働省から認められた有効成分が配合されているのです。(むしろ、薬用石鹸以外にはこういった成分は配合されていません)また、『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)』という法律があるので、『抗菌』や『殺菌』といった効果があると表現できるものは、薬用石鹸のみとなっています。

枠練り石鹸

こちらは成形方法の違いによる分類ですが、枠練り石鹸は『枠に石鹸素地を流し込んで冷やして固める成形方法で作られた石鹸』のことです。このタイプの石鹸は手作業でやる行程が多いため、ほかの石鹸に比べて少し値段が高くなりやすいです。しかし、その分他の成形方法で作られた石鹸と違って、石鹸が溶け崩れしにくいといった特徴があります。

機械練り石鹸

機械練り石鹸とは『石鹸素地を細かくした後に乾燥させ、ほかの材料といっしょに機械で圧縮して成形する方法で作られた石鹸』のことです。機械練りでつくられた石鹸は石鹸素地を98%含む必要があるため、保湿成分や香料などの配合量が少ない分、洗浄力はとても強いです。また、機械で大量生産ができることから、値段が安いといった特徴もあります。

液体石鹸

液体石鹸は『脂肪酸カリウムから作られた石鹸』のことです。こちらの脂肪酸カリウムは油脂を水酸化カリウムで反応させたものなので、他の石鹸に比べてとても水に溶けやすいといった特徴があります。使いやすさが人気の液体石鹸ですが、液体石鹸の洗浄力は固形石鹸に比べて少ないことや、肌への刺激は固形石鹸と比べて大差がないといった特徴があります。

泡石鹸

泡石鹸は『液体石鹸に「起泡剤」や「泡保持剤」など泡立ち成分を加え、泡の状態で使える石鹸』のことです。ハンドソープなどで活用している方も多いタイプだと思います。泡石鹸はこれらの成分が多く配合されているため、洗浄成分の含有量が固形石鹸、液体石鹸と比べて少なくなっています。そのため、洗浄力の面においては、その他の石鹸よりも劣ります。

紙石鹸

紙石鹸は『紙状の石鹸であり、固形石鹸を薄くそいで作られる』石鹸であり、持ち歩き用の石鹸として人気のタイプです。湿気に弱い特徴があるので、持ち運ぶケースなどがあると良いでしょう。

失敗しない!石鹸の選び方

さて、ここからは肌タイプ別におすすめの石鹸について紹介していきます。

敏感肌の人におすすめの石鹸

刺激に弱い敏感肌の方は

・洗浄力が強すぎない
・刺激成分が少ない
・保湿力が高い

タイプの石鹸を選ぶと良いでしょう。特におすすめなのは敏感肌用と表記されている薬用石鹸です。薬用石鹸はその他の石鹸にはない有効成分が配合されているので、敏感肌用であれば安心して使用することが出来るでしょう。

乾燥肌の人におすすめ石鹸

乾燥肌の方は洗浄力が低く、かつ保湿成分などを多く含んだ石鹸を選びましょう。洗浄力の高い無添加の純石鹸よりは、保湿力が高い化粧石鹸がおすすめです。石鹸の保湿成分には

・グリセリン
・はちみつ
・ホホバオイル
・スクロース

などがあるので、これらが成分表の上位に表記されている石鹸を選ぶと良いでしょう。

脂性肌の人におすすめの石鹸

脂性肌が気になる方は、洗浄力の高い石鹸がおすすめです。洗浄力の高い固形石鹸の中でも純石鹼が良いでしょう。脂性肌用と記載されている薬用石鹸などもおすすめです。

ニキビが気になる人におすすめの石鹸

ニキビが気になる方はニキビ予防や鎮静用の薬用石鹸がおすすめです。ニキビの原因であるアクネ菌に殺菌作用を持つイソプロピルメチルフェノールや、皮膚を保護するアラントインが配合されているものを選びましょう。
 
これらのポイントを参考に、自分の肌に合った石鹸を選んでみてくださいね!では、ここからいよいよおすすめの石鹸10選について紹介していきます。

おすすめの石鹸10選

おすすめ1 カウブランド 赤箱

 
カウブランドの人気商品である牛乳石鹸の赤箱タイプです。この印象的なパッケージの石鹸を1度は使用したことがある方も多いのではないでしょうか。特にこちらの赤箱タイプの方は、伝統の釜炊き製法でつくられたお肌にやさしい石鹸で、肌のうるおいを守るスクワラン・ミルク成分(乳脂)が配合されています。泡立ちはクリーミィであり、ローズ調の花の香りがしっかりとするので、洗い上がりの清潔感も抜群です。

おすすめ2 ミューズ【医薬部外品】薬用せっけん

ミューズの薬用せっけんは

・しっかり殺菌、体臭&汗臭の予防にも効果的なデオドラント効果
・豊かな泡立ちですっきりとした洗い上がり
・染料無配合、微香性、植物由来洗浄成分使用
・さわやかなシトラスの香り

が特徴の薬用石鹸です。特にデオドラント効果に力を入れているため、日頃から自分の体臭が気になるという方にはおすすめです。

おすすめ3 ミヨシ石鹸 暮らしのせっけんバスソープホワイト

ミヨシ石鹸の『暮らしのせっけん』は豊かな泡立ちの植物性の固型石鹸です。肌にやさしく、それでいてさっぱりした洗い心地が人気となっています。石鹸によくある溶け崩れがしにくく、最後までしっかり使いきることができます。また、着色料不使用で、さわやかなフローラルが香る微香性でありながら、とてもリーズナブルなのも嬉しい点です。『石鹸の成分にこだわりたいけれど、高すぎるものは毎日使えない……』という方には是非1度試してみてほしい商品です。

おすすめ4 マチュレッタ オーガニックオイルソープ

マチュレッタのオーガニックオイルソープは肌にやさしいオーガニック成分を配合した、デリケートゾーンへの使用も安心なオイルタイプの新感覚ソープです。デリケートゾーンは、人によって石鹸で洗うとヒリヒリしたり、痛いと感じる方もいるでしょう。しかしこのマチュレッタのオーガニックオイルソープなら、オイルベースだからこその保湿力と、ISO9001(品質マネジメントシステム)を取得した安心の国内工場生産なので安心して使うことができます!オーガニック成分はシアバター・サンフラワーオイル・オリーブオイル・アルガンオイル・ホホバオイル・ローズオイルなど、11種の無添加処方となっており、香りは贅沢な天然ローズの香りで癒されます。

おすすめ5 ガミラシークレットソープ 植物成分100%石鹸

ガミラシークレットからでているガミラシークレットソープは、100%植物素材にこだわった肌のバランスを整えるスキンケアソープです。こちらの石鹸は、イスラエル北部ガリラヤ地区に住むガミラ・ジアーが30年以上の試行錯誤の末に完成した商品となっています。ガミラシークレットで使われている植物素材は、すべてガミラが選んでおり、20種類もの植物素材の組み合わせによって素晴らしい相乗効果を生み出しています。また、75%以上がエクストラバージンオリーブオイルなため、洗い上がりが非常にしっとりしているのも特徴です。『食べられないものは、肌にのせてもいけない』というコンセプトなので、成分の安全性が気になる方には特におすすめです。

おすすめ6 渋谷油脂 無添加オリーブ石鹸

1924年の創業以来、より良い石鹸づくりを探求し続けている澁谷油脂がつくるSHIBUYA OLIVE SOAPは着色料、エデト塩酸、防腐剤など一切の添加物を含まない無添加植物性石鹸です。ヨーロッパから輸入したバージンオリーブオイルを贅沢に70%使用し、約5日間かけて釜で焚きこむ『釜焚き製法』で丁寧につくられる石鹸は低刺激で、乾燥肌、敏感肌はもちろんのこと、赤ちゃんからお年寄りまでどんな年齢の方でも安心して使うことができます。天然の植物油を釜で焚き、1から石けんをつくりあげる『釜焚き製法』は、石鹸を知り尽くした職人のみができる製造方法なので、大量生産することが難しい製法です。本当に品質の良い石鹸をお探しの方には、特におすすめしたい製品です。

おすすめ7 BUBBLE DROP 悠久の生石鹸

BUBBLE DROPの悠久の生石鹸は『地球と人に優しい天然由来のナチュラル石鹸』をコンセプトに作られた、水と植物油、天然由来の成分だけを原料に、原料の性質を生かした丁寧な製法で作ることにこだわった石鹸です。成界面活性剤、石油由来原料、化学合成防腐剤などが不使用のため、成分的にも安心して使用できます。また、柿渋が含まれているため、 柿カテキンが臭いの原因となる皮脂汚れや脂、毛穴などをすっきりと洗いあげる効果もあります。コールドプロセス製法で天然のグリセリンがたっぷり含まれているため、さっぱりと洗い上げたいけれど保湿力がほしい方にもおすすめです。

おすすめ8 シャボン玉 化粧石けんシャボン玉浴用

シャボン玉石けんの無添加せっけんは、発売当初から根強い人気を誇る商品です。『石けん成分のみ』にこだわったシンプルな石鹸だからこそ、敏感肌の方や子どもから大人まで家族みんなでお使いいただけます。天然の保湿成分を含んでいるので、さっぱり洗えるのに、洗い上がりのお肌はしっとりするのも嬉しい特徴です。動物実験をしておらず、自然や動物への優しさを大事にしている点もおすすめできるポイントです。

おすすめ9 花王 ホワイト石鹸

花王の石鹸は、肌をやさしく洗える、きめ細かでのびの良いクリームのような石鹸です。薬局などで気軽に手に入るため、使ったことがある方も多いと思います。とてもリーズナブルでありながら、豊かな泡立ちときめ細かでのびの良い泡や、植物原料『天然やしミルク』がたっぷり使用された保湿力は、お値段以上のクオリティです。この値段で手に入る石鹸の中では、特に泡立ちや洗い心地、香りに優れているため、はじめて固形石鹸を日常使いする方におすすめです。

おすすめ10 E SPECIAL シーバムクリアサボン

E SPECIALのシーバムクリアサボンはピーリング効果のある石鹸です。ピーリング効果とは、古い角質を取り除く効果なので、週に1回のスペシャルケアなどにおすすめです。石鹸としては高級な価格帯ですが、メレンゲのような豊かな泡で全身の古い角質をやさしくオフし、まるで毛穴浄化したようなクリアな肌に整えることができます。普通肌、脂性肌の毛穴の黒ずみやざらつきが気になる方は、ぜひ1度ためしてみてほしい商品です。

お気に入りの石鹸を使って、健やかな肌を目指そう!

いかがでしたか。石鹸は毎日使うものだからこそ、自分の肌やフィーリングにあった石鹸を使いたいですよね。日々何となく買っているという方は、ぜひ本記事で紹介した石鹸の種類や特徴を参考に、自分の肌にあった商品を探してみてください!