災害に備えるために必要な保存食。種類がたくさんあって、何を買うべきかついつい迷ってしまいますよね。本記事では保存食について、種類ごとの特徴や活用方法、また自分好みの保存食を選ぶための方法について紹介します。
最後にはおすすめの保存食10選も紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
押さえておきたい保存食の選び方
災害直後、水道・ガス・電気・通信や交通などのライフラインの復旧にはおよそ1〜3日ほどかかることがあります。その後、支援物資が届くなどするわけですが、それまでをしのぐまでに最低でも「家族人数×3日分」の保存食と飲料水を備えておくといいでしょう。では、保存食の選び方についてみていきましょう。
①調理が簡単なもの
保存食は、災害時の状況を想定しながら選ぶことが大切です。災害時、大きく分けて2つのシチュエーションに分けて考えてみましょう。その2つとは「災害復旧」「ライフライン復旧」です。「災害復旧」に当てはまる災害直後は、ライフラインの断絶や避難中を想定するとよりイメージがしやすいです。こうした状況下では、加熱・調理といった作業を行える時間も環境も整っていません。そのため、手軽に食べることができ、栄養価も高い保存食が好ましいでしょう。一方で「ライフライン復旧」では、水や火が使えるようになるため、お腹に貯まるような保存食を選ぶことをおすすめします。具体的には、温めて食べられるご飯や麺類がいいですね。
②後処理のしやすさ
後片付けがしやすいものを選びましょう。災害時はゴミの収集が止まるため、より衛生的に過ごすことを心がけましょう。ゴミの収集が再開されるまでゴミを保管しておかなければなりません。できるだけゴミの量を最小限に抑えることができる保存食を選ぶと衛生的です。具体的には、パウチタイプのものであればゴミを小さくまとめることができるため、かさばらずに便利です。また、チャックがついたものであれば中身や臭いの漏れを防ぐことが可能になります。
③保存期間が長い
保存食の魅力はなんと言ってもその保存期間ですが、目安を知っておきましょう。目安としては、最低でも、保存期間3年以上のものを選ぶと良いでしょう。
非常食を日常生活で使用して備蓄を切らさない方法(ローリングストック法)もありますが、定期的に保存食をチェックするのが一般的です。面倒な方はできるだけ期間の長いものを選ぶことをおすすめします。
④美味しいものや食べ慣れたもの
災害時には、パニック状態になるなどのほか、ストレスから食欲不振になる可能性もあります。そのため、保存食には味わいと食べやすさがとても重要です。
実際に売れ筋商品や有名な商品を食べ比べてみると、カップ麺やご飯、カレーなどは普段から食べ慣れている味わいが多く、おいしいという声が多数ありました。また、災害中に十分な栄養や量を摂れないときのために、味が濃く歯ごたえのある食感の主食も備えておきましょう。ただし、味が濃すぎるものは喉が渇く原因にもなるため気をつけて商品を選びましょう。
おすすめ保存食10選
では、ここからおすすめの保存食10選について紹介します。
おすすめ1 内野家 おうちごはんの常備食
お惣菜屋さん”内野屋”が約2年の商品開発のもと完成させたuchipac常温お惣菜シリーズの人気商品です。内野家は昭和50年に兵庫県西宮市で町のお惣菜屋としてスタートしました。毎日食べられる家庭料理をコンセプトに、家庭では使用しない食品添加物は使用せず、毎日商品を作ってその日に売り切るというスタイルで創業し、現在もそのスタイルでお惣菜店を営業しています。
保存料を使用しないため、商品の日持ちがせず、どうしても毎日食品廃棄がでてしまうことが心苦しく、食品添加物を使用せず、1日でも2日でも賞味期限を伸ばせないかということを日々考えていました。惣菜屋さんの常識を覆し、こちらの商品の賞味期限は製造より常温保存1年7か月となっています。災害時に備えた非常用備蓄食はもちろん、海外旅行から一人暮らしの息子への仕送りなど利用シーンは様々です。
おすすめ2 尾西食品 アルファ米12種類セット
5年常温保存が可能で水でも作れる「アルファ米」保存食シリーズの12種類セットです。「アルファ米」とは、炊きたてご飯のおいしさをそのままに急速乾燥したもので、お湯で約15分、水で約60分でふんわりご飯・お粥ができあがります。3ステップで簡単に調理できる点もおすすめです。
また、お好みでいろいろな味が楽しめます。昭和19年、旧海軍衣糧廠から「炊かずに食べられるご飯」の開発要請があり、尾西食品はアルファ米の開発および製品工業化に着手し成功しました。日本災害食学会が導入した「日本災害食認証」を取得。当認証制度は、二次災害の発生防止に役立てることを目的とし、品質・保存性・機能面など一定の基準を設け、適切な災害食選定の目安になるとされています。
おすすめ3 井村屋 えいようかん(煉)
手軽にカロリー補給可能な長期保存型、食べきりサイズのミニようかんです。アレルゲンフリー。万が一の災害・避難時に、水がなくてもおいしく食べられます。備蓄・保存用に最適な5年間のロングライフ備蓄スペースを考慮した省スペース設計です。暗闇で見つけやすいホログラムや点字付きで、裏面には災害用伝言ダイヤルの使用方法を掲載した、こだわりのパッケージデザインです。
暗闇で見つけやすいホログラムが特徴的なこの商品は、懐中電灯等の光が反射し、所在がすぐ分かります。暗所でも開封しやすい開け口で、手触りも分かりやすい仕様になっています。また、点字による表記があり、中身が羊羹であることを知らせてくれ、誰でも中身が羊羹だと分かるパッケージです。
おすすめ4 カゴメ 野菜たっぷりスープギフト
「野菜たっぷりスープ」を4種×各4個(計16個)を詰め合わせた長期保存可能なレトルトの”野菜の保存食”セットです(賞味期間:製造から5. 5年)。スープは温めずそのまま召し上がることも可能です。1食あたりの食塩相当量は1g以下。野菜の旨みを活かした、トマト、豆、かぼちゃ、きのこのスープの4種の味わいが手軽に楽しめます。
地震や台風などの災害時には野菜不足になりがちです。水やアルファ米に加えて非常食として野菜も備蓄することで、万が一の時に備えましょう。また、家庭内やオフィスでの備蓄にもオススメです。レトルト食品のため食べたい時にいつでも、本格的な野菜スープが食べられます。非常食用に購入した備蓄の保存食を日常的に使いながら、もしもの時に備える「ローリングストック」を推奨します。
おすすめ5 防災防犯ダイレクト 非常食セット9日分
防災士と栄養士が考案した9日分の非常食と保存水のセットです。 調理不要でそのまま美味しく食べれる非常食を集めました。 セット内の食品はどれも製造から5年の長期保存が可能です。 食品加熱袋と発熱剤入りなので食品を温めて食べることができます。 リゾット用スプーン18本入り。
防災防犯ダイレクトは、2005年の創立から一貫して、非常時に本当に役立つ機能的な防災用品を厳選して提供しております。いろんな保存食が販売される中でこうしたセットになっている商品はありがたいですよね。
おすすめ6 江崎グリコ 温めずに食べられるカレー職人
賞味期限は5年で安心して防災食として選んでいただけます。温められずにおいしく食べられる保存食を追求し、江崎グリコが開発。植物油脂を使っているので、常温でもなめらかでおいしいカレーです。非常時の備蓄としても使用でき、定期的な防災食のメンテナンスを促すことで、健全なローリングストックを促進いたします。甘口と中辛があり、中辛には1食パックもついていて同じような食事が続かないようにしたいときに便利ですね。
おすすめ7 アイリスオーヤマ 非常食七個セット
災害時はパンやおにぎりなど、炭水化物中心の食事になりがちです。ビタミン・ミネラルなども栄養を補うため、具だくさんのおかず・汁ものには、生野菜を使用しており、具材たっぷりです。非常時には温めずにそのままお召し上がりいただけます。非常時だけでなく、日常の食卓やアウトドア・山登りにもぴったりです。また、あたためなくてもそのままおいしい、おかゆとおかずのセットで肉・野菜たっぷりのおかずで心も体も満たされます。
賞味期限は製造から5年で、注文後は、段ボールに入れて届くのでクローゼット・押し入れ等にそのまま保管できる点もいいですね。
おすすめ8 尾西食品 ひだまりパン
香り高く、コクのあるメープル味の保存パン。 パネトーネ種に含まれる乳酸菌、および気密性の高い包材と脱酸素剤により、長期保存が可能となっております。災害時など食事の選択肢が少ない場合にも、食物アレルギーを持つ方に安心して召し上がっていただけるよう、尾西食品ではアレルギー対応製品(特定原材料等28品目不使用)を販売しています。信頼と実績のある企業が販売する商品にはこだわりがあり、安心して利用できますね。
おすすめ9 エス・アイ・オー・ジャパン その場deパスタ 9食セット
その場deパスタは、お湯または水を直接容器に注ぐだけで美味しく召し上がれる、本格的なパスタです。自立型パウチ(スプーン付き)で、お皿がなくても食べられます。お湯が無くても、水を入れて20分で食べることが可能。災害時や緊急事態にだけでなく、日常やキャンプなどのアウトドア活動にもぴったりです。また小型・軽量でかさばらないので防災リュックへ収納しやすい点も魅力的です。
5年の長期保存が可能で、手軽に調理でき栄養価も豊富なので、非常時の備えにご利用いただけます。パスタソースがよく絡むスパイラル麺を使用。
おすすめ10 ボローニャ 缶deボローニャ6缶セット
菓子パンではなく「毎日食べても飽きないおいしい食パンを」とのコンセプトから生まれたのが、ボローニャのデニッシュブレッド。若い方からお年を召した方まで、幅広くたくさんの方々に愛されています。また、プルトップ缶詰入りなので、缶切り無しで開けることができ、どこでも気軽に持ち出せます。防災備蓄品や登山、キャンプなどのお供にも最適。
粉や卵などシンプルな原材料からつくられるからこそ、厳選した素材を使用し、きめ細やかな品質管理のもとに食への厳しいこだわりをもって製造されています。
知って得する防災情報
①便利な保存食のローリングストック法って何?
普段の食生活に非常食を取り入れ、食べたら買い足し常に新しい非常食を備蓄しておく方法をローリングストック法といいます。このローリングストック法を用いることで非常食を効率よく保管することが可能になります。また、ローリングストックを行う際に再度災害時の行動ルールや備品の整理などで災害意識を高めることもできますね。定期的に保存食の賞味期限を確認し、古いものから消費していきましょう。
②保存食は「見える化」して管理を
前述したローリングストックにつながる話ではありますが、災害はいつ起こるかわかりません。もしも、「お留守番をしている我が子が1人で家にいる際に起きたら、、、」そうして考えた時に家族内で”どこに保存食が置いてあるのか”や”どうやって食べるか”など具体的に共有しておくことは非常に大切です。
また、長期保存できる保存食を期間を決めて見直す習慣をつけましょう。例えば、3ヶ月に1回家族で保存食を確認し、それぞれの調理方法を共有する時間を作るのもおすすめです。
暮らしの味方、保存食を備えて対策を
保存食は、災害時だけでなく、キャンプや登山などアウトドアな遊びの場でも活躍してくれます。「保存食を買おうと思っているけれどどれを買えばいいのか迷ってる」という方は、ぜひこの記事を参考に自分に最適な保存食をお買い求めください。