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60歳以降は、どのような働き方をしていけばよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
60歳以降は新しい会社に転職したり、派遣社員やアルバイトに雇用形態を変えたりとさまざまな働き方をする人がいます。
また、60歳以降も働く理由はお金だけでなく、健康維持や社会との繋がりを持つためという人も多いです。
この記事では、60歳からの働き方や働く理由、就職先を選ぶポイントまで解説していきます。
今後、どのように働いていこうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
60歳以降も働く理由
総務省統計局が発表した労働力調査によると、60歳以降の就業者は2004年から17年連続で増加し、2020年には就業者が906万人と過去最多になっています。このことから、今後60歳を超えて働き続けることは、より一般的になると予想されます。
60歳以降も働き続ける理由はさまざまですが、主には以下の3つが考えられるでしょう。
- お金を稼ぐため
- 健康を維持するため
-
社会の関わりを持つため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由1.お金を稼ぐため
60歳以降も働く人は仕事を続けてお金を稼ぎ、貯金を減らしたくないと考える人が多いです。
また、60歳以降になると病気をするリスクも増すため、急な出費に対してある程度のお金を備えておきたいという考えから働く人もいます。
厚生労働省が発表した2020年簡易生命表によると日本人男性の平均寿命は81.64歳、女性の平均寿命は87.74歳となっていました。
身体が健康な間は働き、自身が動けなくなった状況に備えてなるべく多くのお金を稼いでおきたいと考えるのは当然と言えるでしょう。
理由2.健康を維持するため
通勤が必要な仕事や立ち仕事などをすれば、身体を動かす機会があるため、健康維持に役立ちます。
定年退職後、外出頻度が減ってしまうと運動する頻度も減るため、筋肉量や免疫力の低下に繋がりかねません。筋肉量や免疫力が減ることで、病気にかかる可能性が高くなるため軽度の運動は大切です。
仕事をすれば自身で意識しなくても身体を動かす機会が増えます。結果として健康維持につながり、健康寿命を伸ばすことにつながるでしょう。
理由3.社会との関わりを持つため
仕事をとおして仲間や友人を作ったり、若者世代と話したりすると社会とのつながりを感じ、刺激を受けることができます。
60歳以降に働かなくなると人と関わる機会が比較的少なくなり、寂しさを感じる人もいます。
そのような人は働き続け、職場で仕事仲間やお客様と関わりを持つことで、生活に張り合いが出て、心の健康維持にもつながるでしょう。
60歳からの働き方
60歳になると疲労が取れづらく、身体の衰えを感じることもあります。
そのため、60歳以降は自分の体力や目的に合う雇用形態で働くとよいでしょう。
具体的な働き方としては以下が考えられます。
- 正社員
- 派遣社員
- アルバイト
それぞれ詳細を確認していきましょう。
1.正社員
正社員として働く方法は主に2つあります。
1つ目は転職する方法です。自身の経験やこれまで培ってきた能力を発揮できる職場であれば、即戦力として求められ、給与の下がり幅も比較的小さいでしょう。
転職する場合は、自身の経験や能力を発揮できる環境とはどこか慎重に考えたうえで、仕事を選ぶことが大切になります。
2つ目は現在働いている会社で雇用を延長させることです。
自社が継続雇用制度を設けている場合は、正社員として働くことができます。ただし、給与や労働時間は変更になる可能性があるので、事前に会社に確認しておきましょう。
正社員として働く最大のメリットは、他の雇用形態と比べて雇用が安定している点です。
収入を安定させたい、今の生活リズムを変更したくないという人は正社員が適しているでしょう。
2.派遣社員
派遣社員とは派遣会社に個人情報を登録し、そこで紹介された派遣先で一定期間内働く雇用形態です。長期間ではなく、特定の期間のみ働きたいという人にはおすすめとなっています。
1つの仕事が終わったら、別の仕事を紹介してもらうことも可能なため、派遣会社から連絡があった際にはご自身の希望を伝えるようにしましょう。
また、派遣社員として働いていても、実力によっては雇用延長されたり、契約社員になれたりする場合もあります。
派遣社員として同じ職場で長期間働きたい場合は、勤め先の会社と良好な人間関係を築き、自身のスキルアップも目指すよう意識しましょう。
3.アルバイト
アルバイトは正社員や派遣社員よりも採用難易度が低く、比較的働き始めやすい雇用形態です。
自分自身でシフトの希望を出すことができるため、趣味の時間や家族や友人との時間も確保できます。また、コンビニや飲食店など近所で仕事が見つかりやすく、通勤の負担が少ない点もアルバイトのメリットと言えるでしょう。
正社員や派遣社員と比較すると給料は少なくなる可能性が高いですが、柔軟に働きたい人にはおすすめの働き方です。
60歳から働く際のポイント
60歳以降も働く場合、正社員や派遣社員、アルバイトなどさまざまな雇用形態があります。
しかし、ご自身の雇用形態を決める前には、60歳から働く際に意識したいポイントを理解しておくことが重要です。
自分自身に合う働き方を見つけてより日々の生活を充実させるためにも、以下を確認しておきましょう。
- 自分の体力にあわせた働き方ができる仕事を選ぶ
- 働きやすい環境の職場を選ぶ
- 今までの経験を生かせる仕事にする
それぞれについて詳しく説明していきます。
ポイント1.自分の体力にあわせた働き方ができる仕事を選ぶ
60歳以降になると、身体が疲れやすくなるため、自分の体力にあわせた仕事を選ぶとよいでしょう。
長時間働く必要がある仕事で、無理をして体調を崩してしまったら、本末転倒です。
仕事を選ぶ際は、労働時間や業務内容などの詳細をチェックし、無理のない範囲で働くことができるか確認しておくことが重要となります。
ポイント2.働きやすい環境の職場を選ぶ
勤務時間や勤務地、働く人との関係性など、働きやすい環境にするとよいでしょう。
ストレスのかかる環境で働くと、心身ともに疲れてしまうからです。
たとえば、日々趣味などで忙しいけど、少しお小遣いが欲しい人は、勤務地が近く、労働時間が短いという条件で働ける職場を探すなどするとよいでしょう。
まずは自分が働く目的は何なのかを明確にし、働きやすい環境の職場を探せば、ストレスなく仕事ができます。
ポイント3.今までの経験を生かせる仕事にする
今まで培ってきた経験やスキル、資格を生かせる仕事をするとよいでしょう。
会社から即戦力として求められ、給与も上がりやすいです。また、新しく覚えることも少ないと予想されるため、ストレスの軽減にもつながります。
まずは、過去の経歴を振り返って自分を見つめ直してから、自分の強みを生かせそうな会社を探してみてください。
まとめ
本記事では、60歳以降の働き方や就職先を選ぶポイントなどを解説してきました。
60歳以降は正社員だけでなく、派遣社員やアルバイトなどさまざまな働き方ができます。
まずは、自身が働く目的を明確にしたうえで、雇用形態を選び、体力やスキルに見合う仕事を探すようにしましょう。
自分に合う働き方を見つけ、60歳以降のシニアライフをより充実させてください。