アクティブシニアとはどのような人たちを指すのか、アクティブシニアでいるにはどのようなことに気を付けて過ごせばよいのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

アクティブシニアとは、意欲をもって仕事や趣味に取り組み、自立した生活を送っているシニア世代を指します。アクティブシニアとしての生活を心がければ、充実したセカンドライフを送れるでしょう。

本記事では、アクティブシニアの定義や特徴などを紹介します。

アクティブシニアでいるためのポイントを知り、充実したシニアライフを送りましょう。

アクティブシニアとは?

アクティブシニアとは?

アクティブシニアとは、どのような人たちとして定義されているのでしょうか。

厚生労働省の資料内では、アクティブシニアについて「元気で就労の意欲にあふれ、豊かな経験と知恵を持っている高齢者」と記載されています

この言葉は、高度成長期を経験した団塊の世代の多くが定年退職を迎えた頃から、使われ始めました。

年齢の明確な定義はありませんが、おもに65歳から74歳の前期高齢者と呼ばれる世代を指すことが一般的です。

アクティブシニアの特徴

アクティブシニアの特徴ここでは、アクティブシニアの特徴を紹介していきます

  • 仕事や趣味に意欲的に取り組んでいる
  • 健康に対して高い意識を持っている
  • 自立している
  • 新しい価値観に対して柔軟である

詳しくみていきましょう。

仕事や趣味に意欲的に取り組んでいる

アクティブシニアの特徴としてまず挙げられるのは、仕事や趣味に意欲的に取り組んでいるという点です。

仕事に関して、総務省の調査によると「働けるうちはいつまでも働きたい」と考える高齢者が30%を超える(60歳以上の有職者)ことが判明しました。この調査ではアクティブシニアの社会参加意識の高さについて言及されており、積極的に仕事に取り組みたいと考えていることが分かります。

また、アクティブシニアは自身の趣味に対しても、お金や時間を費やしたいと考える傾向にあります。とくに旅行など仲間との交流を得られる趣味を選ぶケースが多いようです。

アクティブシニアは仕事や趣味を通じて、社会貢献や社会参加、他者との関わりを意欲的におこないたい意識が強い傾向にあると言えます

健康に対して高い意識を持っている

健康に対して高い意識を持っていることも、アクティブシニアの特徴です。いつまでも仕事や趣味などを意欲的に取り組めるようにするため、身体全体の細かい部分にまで気を配っています。

具体的には、スポーツジムに通ったり、健康食品で栄養を補ったりするほか、口腔内の健康に努めるため定期的に歯科にかかっている人もいます。また、仲間と楽しめるスポーツクラブでの活動に積極的に参加している人も多いです。

自立している

自立していることも、アクティブシニアの特徴の1つです。

介助や介護の必要がない身体的な自立だけでなく、自分1人でも気になる場所に行ってみたり、興味のあることは積極的にやってみたりと、精神的にも自立していることもポイントになります。

身の回りのことはできるだけ自分で解決し、周囲に負担を掛けたくないと考えている人も多いです

新しい価値観に対して柔軟である

アクティブシニアの人たちは、新しい価値観に対して柔軟であるという特徴も持っています。

新しい情報に触れようという気持ちから、ソーシャルネットワーク(SNS)やインターネットをよく利用し、流行にも敏感です

また、キャッシュレス決済やデジタルチケットなど最近の新しいシステムに対しても、抵抗感なく取り入れている傾向にあります。

アクティブシニアでいるために心がけることとは

アクティブシニアでいるために心がけることとはアクティブシニアのように生き生きとした生活を送るためには、どのようなことを心がけていけばよいのでしょうか。

  • 適度な運動をして身体を動かす
  • バランスの良い食事を心がける
  • 自分が楽しいと思う趣味を見つける
  • セカンドキャリアやボランティアに取り組む
  • お金の管理をしておく

適度な運動やバランスのよい食事など、日々の生活のなかで取り入れられそうなことが挙げられます

それでは、それぞれ具体的にみていきましょう。

適度な運動をして身体を動かす

アクティブシニアのように生き生きとした生活を送るためには、身体が健康であることは欠かせません。健康を守るためにも、適度な運動をして身体を動かしましょう。

運動を習慣づけることで、高血圧や糖尿病など、肥満からくる生活習慣病の予防にも繋がります。

また、テニスや卓球など、チームでおこなうスポーツもおすすめです。仲間との交流を通して、日常によい刺激が得られるかもしれません。

自身のライフスタイルにあわせた無理のない形で、取り入れてみましょう。

バランスのよい食事を心がける

健康を守るためには、運動と同じく食生活も重要なポイントです。

シニア世代は、加齢により胃腸の働きが弱ることで、若い頃に比べて食事の量が少なくなる傾向にあります。

少ない食事量のなかでたくさんの栄養素を摂るためにも、バランスのよい食事を意識してみてみてください

自分が楽しいと思う趣味を見つける

アクティブなシニアライフを送りたいという場合は、ぜひ自分が楽しいと思える趣味を見つけましょう。打ち込める趣味は、人生に張りや生きがいをもたらしてくれます

趣味をどうやって見つけたらよいかわからない人には、旅行がおすすめです。最近はシニア向けのプランも充実しています。

仕事や子育てから手が離れ時間ができたシニア世代だからこそ、遠方や海外への旅行にも挑戦できるなど、楽しめる側面もあるでしょう。

セカンドキャリアやボランティアに取り組む

定年後も動ける間は社会参加をして充実した毎日を過ごしたいと考えている人は、セカンドキャリアへの取り組みを検討してみましょう。

セカンドキャリアを受け入れる企業側にとって、豊富な経験・知識を有する高齢者が職場にいるというのは、従業員のスキル向上、人材育成につながるというメリットがあります

また、社会参加という点では、ボランティアに取り組むのもおすすめです。他者との関わりや社会貢献をとおして、アクティブシニアの生活に大切な生きがいを得られるでしょう。

お金の管理をしておく

心身の健康管理とともに、ぜひおこなっておきたいのがお金の管理です。

アクティブシニアは、ご自身の趣味や交際費にお金を使う傾向があるので、具体的にいくら必要なのかを明確にし、早めに計画を立てることが重要となります。そうすれば、お金の不安を軽減でき、存分にご自身がやりたいことを楽しめるでしょう。

お金に関する計画を立てる際には、急な怪我や病気での入院、通院などの突発的な出費も計算に入れることがポイントです。

家族がいる場合は身内とも相談しながら、将来的なさまざまな場面を想定し、余裕をもった資金設計をしておきましょう。

まとめ

アクティブシニアとは、意欲をもって仕事や趣味に取り組み、自立した生活を送っているシニア世代を指します。

主な特徴として、以下のような点が挙げられますよ。

  • 仕事や趣味に意欲的に取り組んでいる
  • 健康に対して高い意識を持っている
  • 自立している
  • 新しい価値観に対して柔軟である

アクティブシニアであることは、充実したセカンドライフにも繋がります。そのためにも、以下のような点を心がけて過ごすとよいでしょう。

  • 適度な運動をして身体を動かす
  • バランスのよい食事を心がける
  • 自分が楽しいと思う趣味を見つける
  • セカンドキャリアやボランティアに取り組む
  • お金の管理をしておく

アクティブシニアとされる人の特徴、アクティブシニアでいるための心がけを知り、生き生きとしたセカンドライフを送りましょう。