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老後資金に目途がついて余裕のある生活を送っているご年配の方のなかには、高級老人ホームへの入居を検討している人もいますよね。高級老人ホームはハイクラスな建物や内装、充実した食事、イベントなどが魅力的で、入居すればより豊かなシニアライフが送れるでしょう。
この記事では、高級老人ホームの特徴や入居に必要な費用、施設を選ぶ際のポイントなどを紹介しています。参考にすることで、自分に合った高級老人ホームを選ぶことができるでしょう。
高級老人ホームの4つの特徴とは?
高級老人ホームとは費用が高めに設定されている一方で、次のような優れた特徴を持っている、ご年配の方向けの居住施設です。
- 魅力的な立地
- 質の高い内外装
- 充実したサービス
- 安心の医療体制
高級老人ホームに入居すれば、歳をとってもより健やかで充実した生活を送ることができるでしょう。ここからは、高級老人ホームの特徴について詳しく紹介していきます。
特徴1.魅力的な立地
高級老人ホームは大きく分けて次のような場所に建てられるケースが多いです。
- 公共交通機関の利便性が高い都市部
- 地方のリゾート地など
ご年配の方は、外出の際には公共交通機関を利用する人が多いため、駅が近いなどの交通の便がよい都市部にあるほうが便利に感じるかもしれません。高級老人ホームはこうした利便性をふまえて立地を厳選しているため、歳をとっても活動的に過ごすことができます。
一方で、歳をとったら都会の喧騒から離れて暮らしたいという人も珍しくありません。そうした希望を持つご年配の方向けに、地方のリゾート地などに建てられる高級老人ホームもあります。風光明媚な場所で静かに快適なシニアライフを送ることができます。
特徴2.質の高い内外装
外装や内装の質が高いのも高級老人ホームの特徴です。高級ホテルやリゾート地の別荘のような豪華な外観を備えており、内装のデザインやインテリアについてもこだわっている施設が多いです。
また、使い勝手がよく、充実した共有スペースがあり、施設にもよりますが、たとえば次のような設備が備えられています。
- カラオケルーム
- フィットネスルーム
- プール
- ダンスホール
- シアタールーム
カラオケやプールなど特定の趣味を持っている人は、自分が使用するであろう設備の有無を基準に施設を選ぶとよいでしょう。
特徴3.充実したサービス
豪勢な食事もまた高級老人ホームの魅力です。寿司やフレンチなどの魅力的な食事が楽しめます。
なかには有名ホテルやレストランの監修のもと、メニューを提供している施設もあるのです。また、ご年配の方の健康に配慮した栄養バランスのよい食事も日々楽しむことができます。
また、フィットネスや太極拳、陶芸やカメラ、ゴルフや英会話など多様なリクリエーションを実施しています。充実した日々を送ることができるのはもちろん、ジャンルによっては体力維持にも役立つでしょう。
特徴4.安心の医療体制
もしもの時の医療体制も通常の老人ホームより強化されています。
なかにはクリニックが併設されていて、24時間365日いつでも医療サービスが受けられるよう看護師や医者などが常駐している施設もあるので検討してみてください。
高級老人ホームの費用は?
高級老人ホームは充実したサービスや食事、質の高い内外装などを備えるかわりに、まとまった額の入居一時金や月額利用料が必要です。決して安くはありませんが、費用を手当できれば充実したシニアライフが待っているでしょう。
ここから紹介する高級老人ホームの費用の目安を参考に、早めに資金計画を立てて、高級老人ホームへの入居を実現してみてください。
高級老人ホームの費用の内訳
高級老人ホームの費用の内訳は、基本的に通常の老人ホームと同じで、入居時の一時金と月額費用に分かれます。
ただし、高級老人ホームは、一時金と月額費用ともに、金額水準が大きく異なる点は理解しておきたいポイントです。
一般的な老人ホームは入居一時金が無料のケースもあり、高くても900万円程度となっています。月額費用に関しては10〜30万円のところが多いです。
一方で、高級老人ホームでは入居一時金が1,000万円を超えるケースがほとんどで、8,000万円を超えるところもあります。また、月額費用も数百万円に及ぶなど高額なのが特徴です。
高級老人ホーム選びの際には、自分が費用を負担できる水準の施設を探すようにしましょう。
高級老人ホームの費用の支払い方法
高級老人ホームは費用が高額になることもあり、複数の支払いに対応している施設が多いです。自分に合った支払い方法を選択するとよいでしょう。高級老人ホームの支払い方法は3つあります。
1つ目は、入居一時金と、生涯にわたる月額利用料を一括で支払う全額前払いです。当初の負担は高額になりますが、総額の支払い金額は一般的に最も低く抑えられます。
2つ目の支払い方法は、一部前払いです。入居一時金と一部の月額利用料を先に払う方法です。総額の負担額は一般的に全額前払いと月払いの間になります。
最後に紹介するのは、月額利用料をそのまま毎月支払う、月払いです。入居時の支払い金額は抑えられますが、総費用はもっとも高くなる体系となっています。
入居時点の保有資産額や、今後受け取れる年金、子供など家族からの援助などを勘案して、最適な支払い方法を選択しましょう。
高級老人ホームの選び方のポイント
高級老人ホームの入居にはまとまった資金が必要なこともあり、失敗したくないものです。費用がまかなえるかを確認することはもとより、充実したシニアライフのために、サービス内容や立地の面から自分に合った施設を厳選しましょう。
ここからは高級老人ホーム選びにおいて重視すべき3つのポイントについて、詳しく解説していきます。
高級老人ホームの費用が払えるかを確認する
高級老人ホームはまとまった費用が発生し、月払いを選んだ場合は、生涯にわたり支払いを続けなければなりません。
寿命を全うするまでの間、月額費用を支払い続けられる施設を選ぶことが大切です。将来支払える限度額を見通しづらい場合は、一括払いを活用して入居時に支払いを終えられる施設を選ぶのもよいでしょう。
充実した生活が送れるかを見定める
せっかく高額な費用を出す以上は、その施設で充実した生活が送れるかどうかはしっかりと見極めましょう。
たとえば、次のようなポイントをチェックしておくのがおすすめです。
- 自分の趣味に活かせる共有スペースはあるか
- 老後に取り組みたい活動に関するレクリエーションはおこなわれているか
- 食事は自分の好みに合っているか
- 自分の持病に対応できる医療体制が整っているか
以上の観点について自分なりに優先順位をつけて、施設を比べていくとよいでしょう。
利便性と自分の好みをふまえて立地は適切かを考える
もう1つ大事なのは立地です。高級老人ホームは所得の高い人の多い東京、大阪などの都心部に多くあります。
都会生活に抵抗がない人は、こうした立地のほうが便利ですが、歳をとったら都会から離れて静かな場所で暮らしたいという人もいるでしょう。
そのような人は、地方のリゾート地などにある老人ホームに目を向けてみてください。自分が落ち着いて生活できる場所を老後の拠点とするのがおすすめです。
まとめ
高級老人ホームは東京、大阪などの利便性の高い都市部や、多くの人が老後を過ごしたいと考えるリゾート地などに建てられています。
また、充実した内外装や食事、医療体制なども魅力です。入居時の一時金や月額費用としてまとまった金額が必要ですが、入居すれば充実したシニアライフが待っているでしょう。
高級老人ホームが魅力的であると感じた人は、早いうちから資金計画を立てて、自分に合った高級老人ホームを検討してみてください。