「定年後の仕事はどうやって探したらいいのだろうか」と漠然とした不安を抱えていませんか。

定年後に仕事をする方法は、主に再雇用か再就職の2つに分けられます。第二のキャリア形成のうえでどのような仕事を選ぶかはとても重要です。

今回は、定年後の仕事の探し方やそれぞれの方法のメリット・デメリットをご紹介します。定年後に人気のある仕事6選も紹介するので、参考にしてください。

第二の人生を豊かにするための仕事を見つけましょう。

サラリーマンの定年後の仕事の探し方4選

サラリーマンの定年後の仕事の探し方4選

サラリーマン生活が終盤に差し掛かると、定年後の仕事について考える人も多いのではないでしょうか。

令和2年版高齢社会白書 P9(令話元年の調査)によると、年齢を重ねるごとに非正規雇用の割合が多くなっていきます

 

60~64歳

65~69歳

男性

49.6%

71.3%

女性

76.9%

84.4%

再就職は厳しいと思われがちですが、雇用体系や職種にこだわらなければ仕事は見つかります。

自分に合う仕事探しの方法を見つけましょう。

再雇用制度の活用

再雇用制度(継続雇用制度)とは、労働者が希望すれば60歳以降の定年後も引き続き働ける制度のことです。

基本的に希望者全員に再雇用制度が適用されるため、慣れた環境で安定して働けます。

退職後にあらためて企業と雇用契約を結ぶため、再雇用で勤めあげたときに再び退職金を支給する企業も多いです。

企業によって再雇用制度の業務内容や賃金の条件が異なるので、契約前に内容をしっかり確認してから合意しましょう。

人材紹介会社やシルバー人材センターの活用

スキルを生かすなら、人材紹介会社やシルバー人材センターへ登録しましょう。

人材紹介会社は求職者の特性に合う仕事を斡旋します。

土木や科学技術などの特殊な知識を持っている人、経営経験のある役員の人は、斡旋されやすいでしょう。

シルバー人材センターは単発の仕事がメインで、毛筆あて名書きや大工工事といった技術を活かせる仕事が多いです。

求人サイトを使って再就職

求人サイトを利用すれば雇用形態や勤務時間を指定して探せるため、理想の働き方を実現しやすいです。 

以下のような幅広い条件の求人が集約されています。

  • 週5勤務の契約や嘱託社員
  • 週2勤務のパート
  • 隙間時間に働けるパート

幅広い選択肢の中から探すなら、求人サイトに目を通してみるのもよいでしょう。

知人からの紹介

知人からのツテを頼って再就職する方法もあります。

業務内容だけでなく職場の雰囲気やメリット・デメリットを知人から詳しく聞けるので、入社してから後悔する確率は低いです。

知人からの紹介なら、新しい環境に早くなじめるでしょう。

人気の定年後の仕事とは?おすすめランキングをご紹介

人気の定年後の仕事とは?おすすめランキングをご紹介

「定年した人はどんな仕事をしているのだろう」と気になる人もいると思います。

そこで、定年後の仕事のおすすめランキングを参考にしましょう。

以下のような勤務日数や拘束時間に融通の利く仕事が人気です。

  1. 接客業
  2. 清掃業
  3. 警備
  4. ビル・マンションの管理人
  5. ドライバー
  6. 介護スタッフ

それぞれ確認して、自分らしい働き方ができる職種を探しましょう。

接客業

人とのコミュニケーションが得意なら、受付業務や商品の受け渡しスタッフなどの接客業がおすすめです。 

多くの人と触れ合える接客業に従事することで、刺激のある日々を過ごせるでしょう。

シフト制の職場が多く、自分の都合に合わせて働けます。

清掃業

早朝のみ・夜間の数時間といった隙間時間に働くなら、清掃業をおすすめします。

清掃業は短時間でもOKの職場も多く、趣味にも時間を割きたい人でも働きやすいです。

1人での作業が多いので清掃業は黙々と作業に取り組める人に向いています。

警備

屋外の仕事が苦にならない人は、警備員や誘導スタッフがおすすめです。

警備員は機敏な動きを要しないので、シニアでも取り組みやすい業務と言えます。

拘束時間は長くなりがちですが、勤務日数の融通の利く企業が多いです。

ビル・マンションの管理人

トラブル対応に慣れている人やコミュニケーション力に自信がある人なら、ビルやマンションの管理人をおすすめします。

主な業務は清掃や巡回等ですが、住民トラブルの対応もあるので、人生経験豊富な世代にうってつけです。

9~18時と現役時代と変わらない時間帯で働けるところもあるので、サラリーマン時代の生活スタイルを一変させることなく再就職できます。

ドライバー

運転が好きなら、ドライバーを検討しましょう。

ドライバーの仕事は、トラックだけでなく幼稚園の送迎バスやタクシーなど多種多様です。

幼稚園やスクールの送迎バスならトラックほど拘束時間は長くないので、趣味や家族を中心とした生活ができます。

介護スタッフ

人の役に立ちたいと考えている人におすすめの仕事が介護スタッフです。

介護スタッフは、要介護者の生活全般のサポートをするため、社会に貢献している実感を得られます。

最初はパート勤務でも、長期勤務や資格取得で賃金アップしてくれる施設もあるので、今後も長く働くなら狙い目です。

定年後の仕事を成功させるための3つのポイント

定年後の仕事を成功させるための3つのポイント

ここまで定年後におすすめの仕事を見てきましたが、現役時代とは違う仕事内容や仕事の仕方に戸惑うかもしれません。

そこで、定年後の仕事を成功させるためのポイントを3つ紹介します。

  1. 早めに準備を始める
  2. やりたいことと妥協できることを整理する
  3. 生活の収支を計算する

ポイントを押さえて、第二のキャリアを成功させましょう。

早めに準備を始める

納得のいく仕事に就くために、退職前からコツコツ情報収集して準備をしておきましょう。

まずやるべきことは、再雇用制度の条件と他業種の就労条件を比較するための情報の整理です。

他業種の就労条件を把握しておくことで、再雇用先から提示された内容が妥当か判断しやすくなります。

退職前から再就職先の目星をつけておくことで、スムーズに就職活動を開始できますよ。

やりたいことと妥協できることを整理する

やりたいことと妥協すべきことの精査は、新たな仕事に取り組む前に必要です。

特に、妥協すべきことを明確にしておかないと、求められる仕事とやりたい仕事のギャップに悩むかもしれません。

やりたいことと妥協すべきことを明確にすると、新しい職場でも上手く折り合いをつけられるでしょう。

生活の収支を計算する

定年を迎えるまえに、生活の収支を計算しておきましょう。

厚生年金の受給開始年齢は65歳に引き上げられました。そのため、生活の収支をもとに年金を受給するまでの生活をどう過ごすべきか見通しを立てておくべきです。

生活にかかるコストを計算しておけば、適正な生活レベルや必要な年収が見えてくるので、ライフプランを立てやすくなります。

まとめ

定年後の仕事を考えているのであれば、どのような形で働くのかを早い段階から検討しましょう

やりがいのある仕事を探しつつも、求められる仕事や妥協できることに焦点を当てることも大切です。

第二の人生を設計しながら、最適な仕事を見つけましょう。