現在、終活に関する相談を請け負うプロになるための社会人向け資格が充実してきているのです。
この記事では、プロの終活相談者の資格のひとつ「終活ライフケアプランナー」について紹介します。
資格を取得する方法やどのようなことを学べるのかについて見ていきましょう。
終活ライフケアプランナーとは?
終活ライフケアプランナーとは終活と終末期ケア、生死観に関する専門教育を受けており、終活を熟知した人です。
一般財団法人日本能力開発推進協会により認定試験が行われており、合格するとその資格を所有できます。
資格を得ることで、終活に関する知識が深まり、専門性の高いカウンセリングを行えるでしょう。
人生のエンディングに関わるさまざまな場面で役立つため、幅広い職業で活かせる資格と言えます。
また資格取得には年齢制限はありません。歳を重ねてさまざまな経験をしてきた年配の人にもおすすめできる資格です。
終活ライフケアプランナーの資格を取得するには?
終活ライフケアプランナーの資格は、「資格のキャリカレ」のインターネット講座を通して取得することが可能です。
安心して資格取得に臨むためにも、あらかじめ以下のような資格取得までの全体の流れを把握しておくとよいでしょう。
- 資格取得にかかる費用
- 講座の内容について
- 資格のための資料請求方法
- 資格認定試験について
それぞれ順番に見ていきましょう。
資格取得にかかる費用
資格取得に必要な経費として、教材料を含んだ受講費用39,700円(税込)と受験料5,600円(税込)がかかります。
受講費用は分割で支払うことも可能です。1,920円の24回払いなど、個々人にあった支払いができます。
また、受講申し込みをインターネットから行うことで受講費用が1万円割引され、29,700円(税込)で受講できます。
講座の内容について
資格のキャリカレで受講できる講座は、テキストに沿った添削問題を進める形で進行していきます。
テキストだけでは分かりづらい部分も、インターネット上で繰り返し視聴できる映像講義で確認できるようになっています。
3ヶ月間かけて学ぶように設定されていますが、受講生のペースに合わせて早めに終わらせることも可能です。
また、学習スケジュールを管理できる「チャレンジノート」があるので、計画的に学習することが苦手な人でも、勉強しやすいようになっています。
ウェブを通して学習の質問を行うことも可能です。
なお、質問用紙と封筒なども揃っているため、インターネットやパソコンの使用が苦手な人でも問題ありません。
資格のための資料請求方法
資格講座を受けるための資料請求は、資格のキャリカレホームページから無料で行うことができます。
少しでも気になっている場合はまず請求してみることがおすすめです。
なお、資格のキャリカレでは講座の資料請求を同時に2講座まで申請可能です。
「医療秘書」や「介護レクインストラクター」など他にも興味がある資格がある場合は、同時に資料請求するのがよいでしょう。
資格認定試験について
資格認定試験は、日本能力開発推進協会によって運営されています。
カリキュラムを修了した人を対象に行われている、終活・終末期ケアに関する基礎知識及び終活業務に関するスキルを審査する試験です。
試験はカリキュラム修了後に随時在宅受験する形になっているので、地方に住んでいる人でも安心して受験することができます。
また、資格試験の合格基準は得点率70%となっており、すべての問題に正解する必要はありません。
不合格だった場合でも、カリキュラムを修了していれば何度でも再チャレンジできるので、自分のペースで進めることができます。
終活ライフケアプランナーになるとできること
終活ライフケアプランナーの資格を取ると、専門知識やスキル教育を通じて、プロとしてさまざまなことができるようになります。
終活ライフケアプランナーになるとできることは、主に以下の3つが挙げられます。
- 終活サポートができる
- エンディングノートを活用できる
- 専門機関へ繋げることができる
それぞれ順番に解説していきます。
終活サポートができる
終活ライフケアプランナーの講座では、終活をする意義や効果などの基礎知識に加え、具体的な技術や倫理観についても学習していきます。
資格を取得すれば、これらの学習を通し、専門的な終活サポートを行うことが可能です。
それぞれの人生によって異なる終活での個々人に合わせたケアは、終活ライフケアプランナーの資格を持っているからこそできることです。
エンディングノートを活用できる
終活ライフケアプランナーは、終活で用いられる「エンディングノート」を活用できるようになります。
エンディングノートは納得のいく終活を行うために書くノートです。
人生の中の財産を整理し、同時に家族に残すメッセージを書き留めていきます。
遺言書と違って内容に法的効力がなく、形式に捉われずに自由に書くことができるのも特徴です。
終活ライフケアプランナーはプロとして、エンディングノートをうまく書けない人のサポートをすることができますよ。
専門機関へ繋げることができる
プロとはいえ、終活ライフケアプランナーは民間資格です。
そのため、法的な手続きや対処は行うことができません。
しかし、終活ライフケアプランナーは自分で対応できない内容について、頼るべき専門機関を判断することも可能です。
とくに終活で頻繁にみられる財産の相続や、医療面での問題は、誰に相談すればいいか分かりづらく、多くの人が戸惑うものです。
そういった場面に終活ライフケアプランナーが加わることで、問題を解決しやすくなります。
終活ライフケアプランナーの口コミや評判
終活ライフケアプランナーの資格を取った人は、以下のような変化を感じているようです。
- 「終活の相談に来る人に専門知識を活かしてアドバイスできるようになった」
- 「資格を取ったことで気持ちの上で仕事が楽になり、信用度があがったと感じる」
- 「経験を重ねるほど自分のスキルも磨かれていくことが実感できる」
全体的に、終活ライフケアプランナーになったことについては高評価が多いです。
また、終活ライフケアプランナーの講座に対する口コミにも高評価が多く、その充実度を感じられます。しかし、一部低評価の口コミも見られました。
ここからは、終活ライフケアプランナーの資格取得講座に対する口コミについて紹介します。
資格講座へのよい口コミ
終活ライフケアプランナー講座に対し高評価の口コミが多く見られました。
50代以上のシニア層によるコメントも多いことから、資格講座のシステムやカリキュラムが高齢の人でも利用しやすい内容であることが窺えます。
高齢でも無理なく学習できた
こちらの口コミは、高齢でもしっかりと講座を修了できたという内容です。
講座はシニア層の受講生にも利用しやすいよう工夫されているので、高齢でも安心して利用できるでしょう。
繰り返し視聴できる教材でコツコツ頑張れた
こちらの口コミは、夜勤で働く50代の受講生によるものです。
テキストだけでなく、インターネットを通して動画教材を繰り返し視聴可能です。受講生は、自分のライフスタイルに合わせて学習できることが分かります。
資格講座への悪い口コミ
よい口コミも多い一方で、悪い口コミもいくつか見られました。
講座の内容が自分に合っているか判断するためにも、高評価・低評価双方の口コミをチェックしておきましょう。
資格の活用方法は教えてもらえなかった
こちらは、資格の活用方法が教えてもらえず不満が残ったという口コミです。
資格の活用は自分自身で行っていく必要があるというデメリットがあることが窺えます。
学習内容が表面的だった
こちらは、学習内容が表面的だったという口コミです。
実践的な知識やケーススタディについては自分自身で身につけていくことが必要です。
まとめ
終活は、意義深い一方で、不安や疑問の多いものであることも事実です。
しかし、現代は終活についての認知が広まっており、プロとして活動するための資格制度が充実しています。
ただし終活サポートの資格を取得したとしても、仕事として活かすためには個人の努力が必要です。だからこそセカンドキャリアとしての可能性があるとも言えるでしょう。
他者の人生を支援したいという気持ちに年齢は関係なく、終活についてのプロになることは自分の家族や自分自身の終活を支えることにもつながります。
1人でも多くの人が最期まで自分らしく生きていけるよう、あなたも「終活ライフケアプランナー」を目指してみてはいかがでしょうか。