Contents
「定年後の生活のイメージがなかなかつかない」とお悩みではありませんか。
今回の記事では、定年後の生活を楽しむための趣味や具体的な生活費用について解説していきます。
いまからできる準備を少しずつ始め、定年後の生活を満喫しましょう。
60歳定年後の生活を楽しむために備えておきたい3つのこと
仕事の第一線から引退したとはいえ、60代はまだまだ体力も気力もある年齢です。
充実した定年後の生活を過ごすために、備えておきたいことが3つあります。
- やってみたいことの洗い出し
- 健康な体
- 楽しむための資金
現役時代から少しずつ備えておくと安心です。順番に確認していきましょう。
やってみたいことの洗い出し
定年後にやってみたいことを洗い出しましょう。
思いつくままノートや紙などに箇条書きするとイメージが膨らんでいきます。
興味のあることを書き出して、楽しい定年後の生活をイメージしてみてください。
健康な体
定年後の生活を満喫するために健康な体が欠かせません。
思うように体が動かせなくなると、やりたいことを心から楽しむことができません。
日常的に運動を取り入れたり、食事に気を使ったりして健康な体を維持しましょう。
楽しむための資金
現実的ではありますが、趣味や旅行を楽しむためにある程度の資金も必要です。
生活に必要最低限な費用は以下の通りです。
- 食費
- 住居費
- 光熱費
- 医療費
加えて、娯楽や教養のための費用も備える必要があります。
一定の収入がある現在から、定年後に向けて資金を確保しておきましょう。
定年後の生活を楽しむために趣味を見つけよう
定年後の生活を楽しむのであれば、没頭できる趣味を見つけましょう。
いままで仕事一筋で頑張ってきた人は、やりたいと思っていたけれどできなかったことに挑戦するチャンスです。
定年後の生活を充実させるためにおすすめしたいことは、以下の4つです。
- 長期旅行
- ボランティアや地域の活動
- 趣味
- 開業
自分に合う定年後の過ごし方を見つけてくださいね。
長期旅行
自由に使える時間のある定年後、思い切って長期旅行をするのはいかがでしょうか。
たっぷりと時間ができた定年後は、いままでに行ったことがない場所へ訪れてみましょう。
計画を立てるだけでも楽しいですよ。
ボランティアや地域の活動
気になるボランティアや地域の活動に力を注ぐのもおすすめです。多くの人と繋がる機会が増えるため、いきいきと過ごせます。
たとえば、以下のような活動をしてみましょう。
- 子どもの登下校の見守り
- スポーツ大会のサポーター
- 自治体活動
- クリーン活動
- 花壇の整備
地域との繋がりや社会貢献意識によって、やりがいを持って活動できるでしょう。
趣味
趣味を始めることで、セカンドライフを充実させられます。
没頭できる趣味があれば毎日が楽しくなるでしょう。
たとえば、以下のような趣味は定年後からでも始めやすいです。
- 神社・仏閣巡り
- 映画鑑賞・舞台鑑賞
- スポーツ鑑賞
- カラオケ
- 生花
- 日曜大工
- 登山・ハイキング
- 家庭菜園やガーデニング
趣味を通じて人との繋がりが生まれることもあります。昔好きだったことや気になっていたことを始めてみましょう。
開業
「ビジネスの第一線でまだまだ働きたい!」という人は、開業・起業するのもよいでしょう。いままで培ってきた経験を活かすチャンスです。
もちろんビジネスは甘くありませんが、目標に向かってやりがいのある日々を過ごせます。
定年後に必要な生活費用はどれくらい?
ここからは定年後の生活でのお金事情にフォーカスしていきましょう。
まず、気になるのは定年後に必要な生活費用です。定年後の生活は人それぞれ違いますが、家族構成によって必要な生活費用は変わります。
以下の3つの世帯で必要な平均生活費用を確認しましょう。
- 夫婦おふたりの場合
- 夫婦と子ども1人の場合
- 独身の場合
あくまでも平均の数値ですが、参考にしてくださいね。
夫婦おふたりの場合
夫婦おふたりのとき、必要な生活費用の平均は以下のとおりです。
最低日常生活費 | 平均22.1万円/月 |
---|---|
ゆとりある老後生活費 | 平均36.1万円/月 |
(出典:老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人生命保険文化センター)
最低日常生活費には、以下のような費用が含まれます。
- 住居費
- 食費
- 医療費
- 交通費
さらに、ゆとりのための上乗せされる費用が以下のとおりです。
- レジャーや趣味
- 交際費
- 耐久消費財の買い替え
- お子さん・お孫さんへの資金援助
ゆとりのための上乗せ金額が14万円足されて、ゆとりある老後生活費が算出されています。
夫婦と子ども1人の場合
総務省の家計調査によると3人家族の場合、平均支出は27.8万円程度です。
平均支出のなかには、以下の費用が含まれます。
- 食費
- 光熱費
- 医療費
- 交通費
- 娯楽・交際費
ご夫婦でゆとりある老後生活を送ろうと思うと、14万円の上乗せ金額が必要です。
41.8万円程度必要と考えておきましょう。お子さんが学生であれば、さらに学費や教育費がかかります。
独身の場合
独身の場合、必要な生活費用の平均は以下のとおりです。
最低日常生活費 | 平均11万円/月 |
---|---|
ゆとりある老後生活費 | 平均18万円/月 |
表の数字は、老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人生命保険文化センターを半分で計算しました。
最低日常生活費には、以下のような費用が含まれます。
- 住居費
- 食費
- 医療費
- 交通費
さらに、ゆとりのための上乗せされる費用が以下のとおりです。
- レジャーや趣味
- 交際費
- 耐久消費財の買い替え
- お子さん・お孫さんへの資金援助
お子さんが成人されている場合やお孫さんがまだいない場合は、支援金の必要がないため、ゆとりある老後生活費はもう少し抑えられるでしょう。
定年後の生活費用の収入源
資金が足りないと思うなら、仕事をしたり不動産投資をしたりして、定年後も継続的に収入を得ることも考えましょう。
定年後、生活費用を捻出するには、以下の5つの方法があります。
- 退職金
- 失業保険
- 年金
- 仕事
- 投資
当然、人によって退職金や失業保険、年金の費用は異なります。
どれくらいの額をもらえるのかを確認しつつ、必要であれば仕事や投資をして収入を得ることを検討しましょう。
退職金
サラリーマンとして定年をむかえるのであれば、退職金がもらえます。平成30年の労働条件総合調査(厚生労働省)によると、大卒・大学院卒の退職金の平均は1,983万円です。
厚労省の資料によると、月収換算で36〜40ヶ月程度となっているため、いまの月収から概算を出しておきましょう。
失業保険
失業保険とは、失業した人が再就職するまでの生活を支えるための保険です。
再就職を考えている60〜65歳未満の定年退職者なら活用できます。
給付される金額は、離職前6ヶ月間における賞与をのぞく給料の平均の40〜80%の間です。
また、給付期間は条件によって90日〜360日の間で決められます。
年金
年金の受給は65歳からです。受給できる年金の額は、過去に加入していた年金の種類や加入期間よって異なりますが、厚生労働省では以下のようなシミュレーションを発表されています。
受給額(月額) | |
夫(平均標準報酬月額42.8万円・40年就業) | 156,336円 |
妻(専業主婦) | 64,941円 |
夫婦ふたり | 221,277円 |
(出典:平成 29 年度の年金額改定についてお知らせします|厚生労働省)
仕事
収入がないと不安だという人や働く意欲のある人は、定年後も働くのもよいでしょう。
数万円でも収入があれば貯金の維持がしやすいためです。
以下のような方法で再就職先を探しましょう。
- 会社に再雇用してもらう
- ハローワークで紹介してもらう
- シニア向けの人材紹介会社を利用する
投資
老後の備えのために、投資を始めるのもよいでしょう。
積み立てNISAやiDeCOといった積み立て投資あれば少額でも始められるため大きな負担が少ないです。
自分にあった投資方法を取捨選択し、資金形成に役立てましょう。
まとめ
いままで仕事一筋だった人は時間に縛られない定年後の生活に戸惑うかもしれませんが、定年後はいつ、何をするのも自由です。うちに秘めていた好きなことや挑戦したかったことに時間を使いましょう。
趣味や旅行を楽しむためには、ある程度の資金と健康な体が大切です。いまからできる備えを少しずつ始め、定年後の生活を満喫しましょう。