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暮らしのなかで、仕事とプライベートに使う時間の割合が大きく変わるシニア世代。同時に、人間関係も変わりやすいため、職場以外での人間関係の築き方について考え始める年代ではないでしょうか。
実際に会ったことがある人との繋がりもあれば、いまはインターネット上の繋がりもあるので、友人を作る手段はたくさんあります。
そして、交友関係を広げるとともに新しく何かにチャレンジすることも、シニアライフをより楽しくしてくれます。
この記事ではさまざまな友達の作り方や、人間関係を広げるメリットについて紹介します。
これからの人生をともに送る友達を見つけることで、より楽しく豊かなシニアライフを過ごす第一歩が踏み出せるでしょう。
シニア層の友達の実態は?
仕事や子育てよりも自分の時間が持ちやすくなるシニア世代。時間ができることで、それまでは難しかったこともできるようになります。
たとえば、平日にゆっくり友達とランチやお茶をすることもできるでしょう。
しかし、ここまでの間に友達との付き合いが希薄になっていたり、仕事で引っ越した関係で会社以外に親しい人がいなかったりというケースもあります。
これらは、シニア世代の人付き合いについてよく耳にするケースかもしれません。
実際にはどうなのか「令和2年度 第9回 高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」(内閣府)のデータを参考にみてみましょう。
このなかの「(4)親しい友達の有無(Q29)」で親しい友達がいる人が約57%、友達がいないと回答している人の割合は、60代のなかで約33〜36%です。約3人に1人が実際に親しい友達がいないと回答していることになります。
しかし、そこから年代が上がるにつれて、親しい友人がいないと回答する人は減っています。
定年後に友達がいないと不安になっているかもしれませんが、いくつになっても友達は作ることは可能です。次に紹介するシニア世代におすすめの友達を作る方法を参考に、友達作りをしてみましょう。
シニアにおすすめな友達作りの方法
大人になってから友達を作るのは難しいと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
仕事や家庭へ使う時間が減り、いざ自分が自由に使える時間ができて新しく友達を作ろうと思っても、何から始めてよいか分からないという人もいると思います。
ここではシニア世代の友人の作り方を7つ紹介します。自分に合った方法を見つけて、ランチ友達から趣味をともにする友達まで、さまざまなことを共有できる友達を見つけていきましょう。
方法1.新しい仕事にチャレンジする
定年後の自分の時間で新しく仕事をすると、出会いのチャンスができます。仕事という共通の話題があるのでコミュニケーションが取りやすく、仕事を通じて人柄も見えてくるので仲良くなりやすいです。
体の負担が少ないパートやアルバイトを探すのもよいですね。
老後不安になることが多い、お金の面でも少しは助けになるので、一石二鳥になるでしょう。
方法2.サークルに参加する
シニア向けの社会人サークルへの参加も、新しい交友関係を広げるのによい方法です。
サークルもさまざまなものがあり、飲み会・勉強会・スポーツ・散策・芸術鑑賞などがあります。
たとえば、60代の友達募集のように年代をある程度絞ったものもあるので、同年代と知り合えるサークルもあるでしょう。
自分の趣味に合うものや興味があるものに参加してみると、共通の趣味を楽しみつつ、新しい出会いがあるかもしれません。
方法3.趣味で見つける
趣味を通じて、人と出会える場に参加することも、新しい出会いが期待できます。
気軽に参加して、自分が楽しめる場を探すのがよいですね。なるべく、他人とコミュニケーションを取れるものを選びましょう。
そうはいっても、ランニングや散歩などの一人で始められる趣味から友人に発展することもあるので、まずは始めて見るのがおすすめです。
方法4.地域の活動やボランティアに参加する
地域の活動やボランティアに参加すると、人と知り合うよいきっかけになります。とくに地域のイベントであれば、顔見知りの人から繋がるご縁もありそうです。
参加者としてだけでなく運営側として参加すると、より交流を深めることができるかもしれません。
方法5.SNSを活用する
近年、シニア世代のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の参加も増えてきました。
SNSとはTwitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)など、インターネットを通じて他の人とコミュニケーションを取ることができます。
SNSは日本だけではなく、海外に住む人とも交流ができるツールです。広い地域、広い年齢の人と交流することができます。
趣味や興味があることをきっかけにして、さまざまな人と交流してみましょう。密に交流することも、浅く広く交流することも、どちらも可能です。自分が楽しめる関わり方をしてみましょう。
方法6.友達を通して友人の輪を広げる
友達、知人を通じて友達の輪を広げることも、親しい友達を作るために有効な方法です。
知っている人の友達であれば、価値観や生活環境も近い可能性が高くなります。また、どのような人なのかをある程度知ったうえで会うことができます。
知人の紹介による出会いは、ストレスをあまり感じずに新しい人と知り合える方法の1つです。
方法7.旧友との交流を再開する
仕事が忙しくなったり、子育てに追われてなんとなく疎遠になったりした昔の友達は多いのではないでしょうか。
時間ができたいまなら、旧友と再びよい時間を過ごすことができるかもしれません。
元々仲良くしていた人であれば、交流する機会さえあれば再び仲良くなることも難しくないでしょう。思い切って、連絡を取ってみてくださいね。
シニア世代で友達を作るメリット
シニア世代はなぜ家族だけではなく、友達が必要となるのでしょうか。友達の作り方についてここまでで見てきましたが、友達を作ることや積極的にコミュニティに参加するメリットを紹介します。
シニア世代が他者とコミュニケーションをとるメリットは、以下のとおりです。
- 自宅以外に居場所ができる
- 身だしなみを意識できる
- 認知症になりにくくなる
- 体力維持につながる
- 健康を維持できる
何もしないと体力も気力も落ちていきます。外出が億劫になり、家に閉じこもりがちという人もいるでしょう。
自宅で過ごす時間が増えるシニア世代は、孤独や孤立を感じやすくなる可能性もあります。また、関わる人が家族だけになると、家族との関係が上手くいかないときに、家にいることが苦痛になるかもしれません。
家以外の場所で人と触れ合うことは、ひと目を意識して身だしなみに気をつけるようになりますし、他人との会話は脳への刺激になります。また、散歩することは体力をつけ、健康を維持することにも繋がりますよ。
他者と関わる場を持つことは、シニア世代にとって大きなメリットがあるのです。
まとめ
定年退職で仕事を辞めたり、子育てが終わったり、ライフスタイルが大きく変わる60代。シニア世代では、新しく始まる人生を楽しむため、そして健康を維持するためにも人との交流が大切になります。
今回見てきたように、近所の人との関わりだけでなく、オンラインを活用するなど人間関係を広げる方法はたくさんあります。自分に合った方法を見つけ、楽しく交友関係を築いていくことで、より楽しく刺激のあるシニアライフを過ごしましょう。