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加齢とともに記憶力の衰えを感じる人は多いものです。これは脳の機能が衰えていることによるもので、放置すると認知症リスクが高まるという弊害にもつながるかもしれません。
「最近もの忘れが増えた」というご年配の方には、脳の記憶力を高める脳トレを習慣づけるのがおすすめです。視覚情報、言語情報、運動情報の3つを養うことで記憶力の維持や回復に役立ちます。
この記事では脳トレの効果やポイントに加え、おすすめの脳トレアプリゲームを紹介します。脳トレアプリゲームで、楽しみながら記憶力を高めていきましょう。
記憶力が高められる?脳トレの効果とは
脳トレは記憶力の維持や回復に効果的であるとともに、認知症の予防にも役立ちます。ご年配の方は生活習慣のなかに脳トレを取り入れるのがおすすめです。
記憶力を高めるためには、次のポイントを押えましょう。
- 過去の記憶力と未来の想像力を鍛える
- 脳トレで記憶力を司る海馬と他の機能を同時に鍛える
それぞれ詳しく解説していきます。
過去の記憶力と未来の想像力を鍛える
脳の記憶力をアップさせるには、過去の記憶力と未来の想像力をともに鍛えることが重要です。
たとえば、明日の行動を計画するときは「この前はハンカチを忘れたから、目出つ場所に置いておこう」とこれまでの行動を思い出しながら考えますよね。
このように未来のことを考えるときには、同時に過去の記憶を再生・定着させるので、結果として記憶力を高めることにもなります。
脳トレで記憶力を司る海馬と他の機能を同時に鍛える
脳は「基地」ごとにさまざまな役割を分担しており、記憶は脳の中心付近にある「海馬」が司っています。しかし記憶力を回復させるためには、海馬だけでなく他の基地も同時に鍛えると効果的です。
脳トレは海馬も含めたさまざまな基地を刺激するため、記憶力のアップにつながります。脳トレを日常の習慣に取り入れて、脳のさまざまな機能を鍛えながら記憶力を高めていきましょう。
記憶力アップにつながる3つの脳トレ
脳の基地のタイプは、大きく視覚系・運動系・言語系に分けられます。記憶力をアップするには、これらの基地をバランスよく鍛えていくのが効果的です。
また、それぞれ過去の記憶の掘り起こしと想像力を同時に鍛えると、一層脳トレの効果は高まります。
ここからは、視覚系・運動系・言語系の3つで、過去の記憶力と想像力が鍛えられる脳トレを紹介します。
ご年配の方でも簡単に実践できて、記憶力アップや回復に役立ちますので、ぜひ実践してみてください。
その1.視覚系脳トレ
視覚系とは、目から入る情報の処理を示しています。景色、画像、映像とあらゆるものは視覚系の情報にあたりますので、脳トレの方法もさまざまです。
なかでも、視覚系で過去の記憶を掘り起こす脳トレは、いつも歩く家の周りの景色を活用したものがおすすめですよ。
たとえば、普段歩く道にある店の数を数えながら歩くことで、視覚系基地が活発に働きます。
今日は飲食店、明日は本屋など、日によって数える店の種類を変えながら街並みに注意を払って道を歩くと効果的です。
また、視覚系で想像的な記憶力を鍛えるトレーニングには作ったことがないものを作り、イメージをするという方法があります。
たとえば、作ったことがない料理について、材料集め、下ごしらえから調理、盛り付けまでをイメージしていくと、想像的な能力を鍛えられるでしょう。
その2.運動系脳トレ
体を動かすときにも脳は活発に働きます。とくに、左右で異なる動きを同時におこなうと脳の基地同士の連携が必要になるため、脳の活性化に効果的です。
運動系で過去の記憶力を鍛える脳トレには、左右の手の別々の指を動かすトレーニングがおすすめです。
たとえば、次の1と2の動きを交互に繰り返すことで運動系基地の刺激になり、記憶力アップの効果が期待できます。
左手 | 右手 | |
1 | 親指を立てる | 人差し指を立てる |
2 | 人差し指を立てる | 親指を立てる |
一方、運動系で想像的な記憶力を鍛える脳トレは、利き手ではない手を使用するのが効果的です。普段使い慣れていない運動系基地が刺激され、記憶力アップにつながります。
その3.言語系脳トレ
言語系脳トレは、言葉に関する記憶を刺激することによるものです。生活のなかには多くの言葉に触れる機会があり、工夫次第でさまざまなトレーニングができます。
言語系で過去の記憶力を鍛えるには、その日1日に話した内容を振り返るのが効果的です。
たとえば、誰かを喜ばせたり笑わせたりした発言や、誰かを傷つけたり悲しませたりした発言を思い出しましょう。それを記録していくと、過去の記憶の掘り起こしにつながります。
また、言語系で想像的な記憶力を鍛える方法は、作詩や俳句など言葉を用いた創作が効果的です。趣味にもつながるので、気軽にチャレンジしてみてください。
記憶力アップの脳トレに適したおすすめの無料アプリを紹介!
脳トレは継続的におこなうことで効果が高まります。気軽に続けるために、普段使っているスマートフォンのアプリを活用するのもおすすめです。
無料で使える脳トレアプリも多数あり、お金をかけずに実践できます。なかにはゲームだけでなく、いまの脳年齢や認知症の有無を確認できるアプリも。
ここでは記憶力アップにおすすめのアプリを6つ紹介します。
(1)みんなの脳トレ〜脳年齢がわかる脳トレ、脳の若返りドリル〜
「みんなの脳トレ〜脳年齢がわかる脳トレ、脳の若返りドリル〜」は、シンプルな6つのゲームが収録されており、ゲームで遊びながら脳のトレーニングができるアプリです。
またゲームの結果により表示される脳年齢を参考に、脳の若返りを目指せます。短時間で終わるゲームが多く、スキマ時間にプレイできるもおすすめできるポイントです。
以下よりダウンロードが可能です。
(2)毎日の脳トレーニング
「毎日の脳トレーニング」は、継続的に脳トレができるように工夫されたアプリです。カレンダー機能が搭載されており、トレーニングの実践状況を確認できます。
毎日内容が変わる今日のテストは、自然と毎日の習慣になるでしょう。
収録されているゲームの内容が豊富なうえ、ゲームの結果により難易度が変化していくため、少しずつ脳を鍛えられます。
以下よりダウンロードが可能です。
(3)3分間脳トレ〜記憶力編〜【星々記憶】
「3分間脳トレ〜記憶力編〜【星々記憶】」には順番記憶と位置記憶に基づく2種類の記憶に関するゲームが収録されています。
いずれもルールは簡単で、アプリ名のとおり3分程度でチャレンジできる手軽さが特徴です。脳トレのなかでも、記憶力を高めることに重点を置いたアプリとなっています。
以下よりダウンロードが可能です。
(4)ベスト脳トレーニング
「ベスト脳トレーニング」はさまざまなゲームを通じて計算、記憶、分析、機知、知覚などの脳の能力を鍛えられます。
また、ゲーム結果を通じてそれぞれの要素の能力を採点する機能もあります。結果をふまえて苦手な部分を重点的に鍛えることも可能です。
ゲームのパターンが豊富なので、継続的にプレイしても飽きにくいゲームですよ。
以下よりダウンロードが可能です。(*iPhone未対応)
(5)脳にいいアプリ
「脳にいいアプリ」は、運動・食事・脳トレを総合的にサポートしてくれるアプリです。脳機能を高めるために必要な運動量の目標や、適した食品などが示され、日々達成度をチェックできます。
また、脳トレになる簡単なゲームが収録されており、続けることで記憶力のアップにもつながるでしょう。記憶力だけでなく、日常生活そのものを改善したい人におすすめできます。
以下よりダウンロードが可能です。
(6)CADi2
「CADi2」は認知症予防だけでなく、うつのようなの精神疾患の防止にも役立つアプリです。検査を通じて認知症の有無や進行度合いをチェックできます。
検査は脳の記憶力の試すものです。定期的にチャレンジすると自然に脳トレになります。また、うつ傾向の有無やモチベーションのチェックもできるので便利です。
島根大学の医学部第三内科によって開発されたもので、データに基づいた検査結果が得られます。認知症の早期発見にも役立つでしょう。
以下よりダウンロードが可能です。(*Android未対応)
まとめ
記憶力を回復するためのコツは、過去の記憶力と将来の想像力を同時に鍛えることです。
視覚系・言語系・運動系と脳のさまざまな基地を同時に鍛える脳トレをおこなうことで、記憶力の低下を予防できます。
脳トレにはさまざまな方法がありますが「毎日続けられるか不安」というご年配の方には今回紹介したアプリゲームがおすすめです。
なかには脳年齢や認知症をチェックできるアプリもあるので、ご自身の悩みに合わせて選びましょう。
短時間でチャレンジできる脳トレゲームが多いので、充実したシニアライフに取り入れてみてはいかがでしょうか。