「老後は都心から離れた田舎暮らしがしたい」

今まで仕事に人生を捧げてきたのであれば、定年後の残りの人生は自分の好きな場所に住んで老後を楽しむというのも一つの手です。

この記事では老後に国内移住を検討している人に向けて、人気の国内移住先や国内移住のメリット・デメリットの他に、移住先を選ぶポイントなどもご紹介していきます。

老後は国内移住で豊かな生活を送ろう!

定年退職まで仕事をバリバリとこなす生活をしてきたと思いますが、老後はゆったりした生活を送りたいと考えていませんか?

自然に囲まれ、ゆっくりと時間が流れる中でホッとするような日常は移住希望者の憧れという人や、海外・国内限らず老後に移住生活を楽しみたいという人が増えています。

もし、少しでも気になったのなら時間に追われずにのんびりと暮らせる地域で、豊かな老後生活を送りましょう。

思いを馳せて老後に地方に移住する3つのメリット

では、地方に移住すれば得られるメリットを3つ見ていきましょう。

  1. 自然が多い
  2. 健康的な暮らしが実現できる
  3. 家賃が安い

1.自然が多い

地方に住む目的でもあるかと思いますが、まずは自然が多いということです。

都会のビルばかり並ぶ景色や、人が慌ただしく動いている環境で働いてきた人たちからすれば、自然豊かな場所でのんびりとした生活を送るのは憧れが強いでしょう。

農林水産省|花きの効用によれば花や緑には、ストレスを軽減させる効果と、体調を最適な状態にする調整効果があると言われています。

2.健康的な暮らしが実現できる

自然に囲まれた場所で暮らせば、健康的な暮らしができるのも大きなメリットです。

深呼吸をし、気持ちの良い空気を吸って過ごす1日は非常に有意義です。少し落ち着いて周りを見渡してみると、今までとは違った景色に気付けることもあるでしょう。

また、地方に行けば新鮮な野菜や魚などを食べられる場所も多いので、自然と健康志向の食生活が送れるわけです。

3.家賃が安い

最後は、都心に比べて家賃が安いことです。

地方に行けば土地が安いので、同じ金額を出せば広い部屋に住めるでしょう。老後は限られた金額で生活をしなければいけません。家賃が安ければ、そのぶん趣味にお金を回せるので、老後をより楽しく過ごせるのではないでしょうか。

みんなはどこに住む?老後に人気の国内移住先ランキング

NPO法人ふるさと回復支援センターの50代の希望移住先ランキングでは、50代と60代の希望移住先ベスト3がまとめられています。

50代・60代に分けてそれぞれ見ていきましょう。

まず、50代の国内希望移住先です。

順位 希望移住先の都道府県
1位 長野県
2位 北海道
3位 広島県

都心から離れた自然に囲まれた場所で、ゆっくり過ごしたい人が多い傾向にあります。

次に、60代の国内希望移住先です。

順位 希望移住先の都道府県
1位 長野県
2位 北海道
3位 山梨県

60代の人も同じように自然に囲まれた田舎暮らしを希望している人が多いようです。

老後の移住生活を失敗しないためにあなたができること

移住生活を失敗しないためにあなたができることを6つをご紹介していきます。

  1. 医療機関の確認する
  2. 交通手段の確保を考える
  3. 気候の違いは確認する
  4. 老後の地方移住先を焦って決めない
  5. 理想を高く持ちすぎない
  6. お試し移住をする

これらのコツを押さえれば、地方移住の失敗を防ぎやすくなるでしょう。

その1.医療機関の確認する

まずは、医療機関の確認です。

持病があるなしに限らず、年を取れば病院へ行く回数も増えるものです。

地方暮らしに憧れたものの近くに病院がなければ、いざという時に診察が受けられません。そのため、診察を受けられる病院が近くにあるか、確認しておきましょう。

その2.交通手段の確保を考える

意外と盲点なのが、交通手段の確保です。

都心で暮らしていれば、バスや公共の移動手段が確保しやすいです。しかし、本数は少ない傾向にあるので見逃すとやや不便に感じるかもしれません。

交通手段は何があるのか、生活に不便がない程度かは確認しておきましょう。

その3.気候の違いは確認する

気候の違いを確認しておくことも重要です。

今住んでいる地域と気候があまり変わらない場所を検討しているのであれば、問題ありません。

しかし、寒暖差がある地域を考えているなら気候の違いを考慮しましょう。

たとえば希望移住先1位の長野県は、冬は積雪がある地域です。もし現在住んでいる場所が積雪のない地域であれば、気候の変化に苦労する可能性があります。

その4.老後の地方移住先を焦って決めない

移住先を焦って決断しないことも失敗を防ぐポイントです。

定年退職してから何もしない生活に焦りを感じ、急いで移住先を決めてしまって失敗するケースがあります。しかし、人生100年時代です。

残りの人生を楽しむためにも、本当に老後に暮らしたい場所なのかを充分に考えましょう。

その5.理想を高く持ちすぎない

高すぎる理想は地方移住の邪魔になりますので、捨ててしまいましょう。

田舎暮らしの固定概念が強すぎると、実際に暮らした時のギャップが大きく感じてしまいます。下調べの段階で、実際の暮らしをイメージしながら考えておいてください。

たとえば、スーパーまで歩いて〇分、病院までバスで〇分などをチェックしておけば、大きなギャップが生じることはないでしょう。

その6.お試し移住をする

お試し移住とは、夏や冬などの寒暖差がある季節に、希望の土地で数日間生活してみることです。

下調べも行い、住んだ後のイメージをしていても、実際に暮らし始めたら想定外のケースがたくさん出てきます。そういったギャップをゼロに近づけるためにお試し移住をしてから移住先を決めましょう。

実際に何日か過ごせば、気候や地域が肌感に合うか確かめられる上、より明確なイメージができるので、移住後に後悔する可能性は低いでしょう。

老後に移住する前に用意しておくべき3つのこと

移住する前に用意しておくべきものは以下の3つです。

  1. 老後の移住のための老後資金を貯めておく
  2. 車の購入
  3. 現在住んでいる家の処分方法

どれも大切なので、よく確認しておきましょう。

(1)老後の移住のための老後資金を貯めておく

老後を満喫したいのであれば、老後資金は充分に貯めておきましょう。

移住生活が決まれば、移住先での生活費用だけでなく、引っ越し費用、家具や電化製品の購入など、意外とお金がかかります。毎月の生活費を20万円とすると、1年で240万円は必要です。

いろいろな面でお金が必要になってくるので、今の間にしっかりと貯蓄しておくと良いでしょう。

(2)車の購入

田舎生活は交通手段の確保が必要なので、車を持っていなければ購入も検討しましょう。

とはいえ、近年高齢者ドライバーの事故が多発しているので、公共の移動手段のみで対応できないかも、事前に調べておくことが大事です

(3)現在住んでいる家の処分方法

地方に移住を決めたのであれば、今住んでいる家をどうするか決めておきましょう。

今までお世話になった地域に迷惑をかけないためにも、現在の家は以下のような処分を考えてみるとよいでしょう。

  • 売却
  • 賃貸活用
  • 生前贈与
  • 家族信託の利用

不動産の整理の手続きには時間がかかるので早めに決断をし、余裕を持って行動してみてください。

まとめ

老後は地方の田舎暮らしに憧れを抱いており、実際に国内や海外で移住生活をしている人も多くいます。

とはいえ、移住生活は楽しいだけではありません。それぞれのメリットやデメリットを考えた上で、移住先をどこにするか充分に検討しましょう。

事前にしっかりと準備をしていれば楽しい移住生活が送れるので、焦らずに計画してみてください。