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「50代からの転職は、年齢を考えると無理なのだろうか…?」
50代は転職先がどうしても少なくなりますが、そのような状況でも理想の転職を叶えている人はいます。
今回は、50代でも転職が可能な理由や転職を成功させるコツについて解説していきます。
50代からの転職は十分に可能|その理由は?
50代からの転職は厳しい実情がありますが、転職が不可能ということはありません。
厚生労働省の平成30年雇用動向調査結果によると、50代の転職率と離職率は以下の通りです。
入職率の数値はどうしても低くなってしまいますが、それでも転職の可能性は少なからずあります。
男性の場合
年齢 | 入職率 | 離職率 |
---|---|---|
50~54歳 | 5.8% | 6.7% |
55~59歳 | 6.5% | 7.8% |
女性の場合
年齢 | 入職率 | 離職率 |
---|---|---|
50~54歳 | 11.2% | 11.6% |
55~59歳 | 11.5% | 10.7% |
上記の表は、正社員・アルバイト・契約社員などさまざまな雇用形態となっています。
「あと少しで定年だから」
と後ろ向きに捉えずに、まずは求人情報を確認してみるところから初めてみるのが良いでしょう。
50代で転職を希望するなら条件を見直そう!
あまりにも理想が高いと、いつまでも転職先が見つからない可能性があります。
50代から転職を考えるならば、以下3つの条件を、自身の状況と合わせて見つめ直してみてください。
- 雇用形態
- 給与額
- 仕事内容
全ての条件で満足できる職場は見つかりにくいため、譲れない条件と、妥協できる条件を決めておくのが良いでしょう。
その1.雇用形態
まずは、雇用形態です。
50代まで正社員で働いてきたこともあり、転職先も正社員を希望するかと思いますが、やはりハードルは高めです。
そのため、正社員以外の選択肢も視野にいれておくと良いでしょう。
正社員以外の雇用形態は以下の通りです。
- 契約社員
- アルバイト・パート
正社員での転職先が決まらなければ、雇用形態の見直しをしてみましょう。
その2.給与額
転職を希望する理由の一つに収入を上げることを考えているかもしれません。
しかし、給与の高い転職先を見つけるのは、簡単なことではありません。役職手当や勤続年数の積み重ねで給料が上がる会社は多いですが、転職先では1からのスタートとなります。
もちろん、転職後に昇給する可能性は充分ありますが、転職後すぐは給料が下がることも覚悟が必要です。
その3.仕事内容
50代で転職先が見つかっても、希望の仕事内容でない可能性もあります。
50代で再就職をした場合、求められるのは即戦力や若い世代の教育係ということが多いです。
「50代からでも新しいことを覚えてバリバリ仕事がしたい」
と考えているのであれば、思うような転職先が見つかりにくいかもしれません。
再スタート!50代の転職を成功させる4つのポイント
50代からの転職は残念ながら、すぐに見つかるものではありません。
しかし、そんな50代の転職を成功させるために、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 家族の協力
- 金銭面の余裕
- スキルや経験の有無
1つずつ紹介するので、参考にしてください。
1.家族の協力
まず、50代での転職はリスクが高いので、家族の協力なしでは難しいです。
転職したいことを伝え、家族の理解を得てから転職活動を始めましょう。
相談なしで勝手に決めてしまっては、家族の信用を失ってしまうかもしれません。
2.金銭的な余裕
50代での転職は、若い世代と比べて転職先が見つかるのに時間がかかる可能性が高いです。
また、転職活動中は交通費や食費など意外とお金がかかってしまうので、充分な貯蓄が必要です。
転職先が決まった際も給料が入るのは2か月目からなので、転職先が決まったからと言って油断は禁物です。転職活動を開始する前に、充分に貯蓄をしておきましょう。
3.スキルや経験
転職先で活かせるスキルや経験について、洗い出しておきましょう。
50代の転職者に求められるのは「即戦力」です。
資格だけにとらわれず、今まで培った営業力やコミュニケーション力などのビジネススキルが、どのように活かせるのかを自己分析してみてください。
ミドルシニア必見!50代でも見つかる転職サービス5選
実際にミドルシニアの多くが利用している転職サイト・エージェントを5つ紹介します。
転職サービスは全て無料です。たくさんの情報を集めるために、使えるサービスは全て活用する心意気で転職に臨みましょう。
転職サイト | 特徴 |
---|---|
ビズリーチ | 即戦力を求めており、役職に就いている人におすすめ |
リクナビNEXT | 転職者の8割が利用している転職サイト |
マイナビエージェント | 求人の多さや質、サポートが充実している |
リクルートエージェント | 専用コンサルタントのフルサポート付き |
キャリアカーバー | ハイクラスの転職でヘッドハンティングに強い |
転職を希望しているのであれば、まずは気になるサービスからでも登録してみてください。
50代の転職先が決まるまでの期間と注意点
転職探しを開始してすぐに決まる人もいますが、なかには半年以上かかる人もいます。
なかなか転職先が見つからない場合、新しい仕事が決まるまでの期間は、以下のような選択を取ることになるはずです。
- 現在の会社に居続ける
- 無職になる
ここで安易に選んで欲しく無いのが、勢いに任せて会社を辞めてしまうことです。
50代の転職は転職先が見つかりにくい実情があるため、焦らず転職先を見つけるために、可能な限り働きながら転職活動を行ってください。
一時的に無職になる場合は失業保険の申請を
転職先を見つける前にどうしても現在の会社を辞める必要がある場合は、失業保険を受け取るなどの対策を忘れずに行いましょう。
無職であれば、転職活動の時間は取りやすくなりますが、金銭面での心配がどうしてもあります。
焦りながら転職先を探すことにならないよう、できる限りの対策を行っていただきたいです。
まとめ
50代での転職は簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。
正社員などの条件にこだわらずに、様々な選択肢を比較した上で転職先を選んでいただきたいです。
粘り強く転職先を探せば、働き口は見つかります。焦らず、じっくりと情報収集を進めてみてください。