「今年60歳になるので定年予定だが、このまま老後を迎えていいのだろうか?」

「まだまだ働けるうちは働きたいのだけれど、仕事は見つかるの?」

そこで今回は、60歳からの働き方や雇用形態などについて詳しく解説していきます。

このまま老後は嫌!60歳から活躍している女性の働き方

定年退職を迎えたものの、まだまだ元気だし仕事がしたいと考えている女性は少なくありません。

老後を迎えるにはまだ早いと感じるのであれば、60歳以降も仕事で活躍している女性の働き方を参考にしてみてください。

  1. 早朝に出勤する
  2. 人生経験を武器にする

60歳から第2の人生がスタートしたと言っても過言ではありません。

自分のライフプランに合った素敵な60代を過ごしましょう。

早朝に出勤する

まずは、早朝に出勤するスタイルです。

  • スーパーやコンビニなどの品出し
  • 保育園の早番
  • 清掃業務 など

早朝から出勤すれば仕事が終わったとしても、午後からは自由な時間が作れます。

仕事後の時間を習いごとや趣味などに使えば、充実した1日を送れるのではないでしょうか。

人生経験を武器にする

次に、人生経験を武器にできる仕事もあります。

  • コールセンター
  • お客様相談室のクレーム対応
  • 家事代行
  • 介護系

60歳の女性はキャリア以外にも、子育てや家事の経験も豊富です。

お客様の意見に対して、丁寧に対応できるのも人生経験からくるものでしょう。

また、主婦の知恵を活かした家事代行やデイサービスなどの介護の仕事など、幅広く活躍している60代の人たちがいます。

つまり、定年後のライフスタイルに合わせた仕事を選べば、楽しくいきいきとした生活を送るためのきっかけになるわけです。

60歳からの働き方は4種類!自分に合った形態を選ぼう

では、定年後も働きたい人は、どういった条件で仕事を選ぶのか見ていきましょう。

結論から言うと、60歳以降の働き方には若いころと比べて制限はありません。

具体的には、以下のような雇用形態を選択できます。

  1. 正社員
  2. 契約社員
  3. アルバイト・パート
  4. 起業・フリーランス

年齢にとらわれすぎず、自分のライフスタイルに合った仕事選びをしましょう。

その1.正社員

まず、60歳以降も正社員として働いている人は、主に以下の2パターンです。

  1. 延長雇用
  2. 転職

延長雇用とは、勤めている会社に定年後も継続して働くことで、今まで培ってきたスキルと即戦力が求められます。

一方で、60歳で仕事を辞めて再就職を選ぶ人もいます。

その2.派遣社員

次に、派遣社員という選択肢もあります。

派遣会社に登録して、決められた期間派遣先の会社に勤務する方法です。

60歳を越えた派遣社員に求められているのは、ずばり即戦力。

資格やスキルが備わった人を求めているので、派遣先の会社で即戦力になれる武器が備わっていることを最大限アピールしましょう。

資格を活かした仕事は以下の通りです。

  • 医療事務
  • 建設業の施工管理技士
  • 介護士

また、資格を持っていない場合でも、即戦力になる仕事は以下の通りです。

  • ベッドメイキング
  • 清掃業

スキルを活かす場合、前職と同じ業種を選ぶのも1つの手段です。

その3.アルバイト・パート

正社員や派遣社員のようにフルタイムで働くのは体力的に難しいけれど、人や社会との繋がりを求めるならアルバイトやパートの仕事がおすすめです。

パートの仕事選びには、以下のようなメリットがあります。

  • 未経験でも採用される
  • 資格不要
  • 短時間で働ける

近所なら通勤時間が少なくて済むので、時間を無駄になりません。

体力的に自信がない人や、おこづかい稼ぎに働きたいという人であれば、充分な収入を得られます。

その4.起業・フリーランス

最後の挑戦ということで、起業やフリーランスを考える人もいます。

今まで培ってきた経験や人脈を活かして、新しいことにチャレンジするのも悪くありません。

  1. 起業…新しく事業を起こす
  2. フリーランス…会社や団体に所属しないで仕事に応じて自由に契約する

誰にも縛られずに好きな仕事に打ち込めるので、とても魅力的に感じるのではないでしょうか。

しかし、起業をするのはリスクと隣り合わせです。

最低限、以下の3つは備えておきましょう。

  1. 資金が充分にある
  2. 起業をする労力がある
  3. 専門スキルを持ち合わせている

また家族がある場合には、家族の理解も大切です。

失敗した時のことも考え、充分に話し合いをしてからチャレンジしましょう。

5割の女性が60歳を超えても仕事を続けている

内閣府によると、実際に60歳を越えても仕事を続けている女性は5割以上います。

シニア世代の女性による社会進出の背景には、以下の理由があります。

  • シニア世代でも働きやすい環境
  • 女性が働きやすい環境
  • 生活を豊かにするため

一昔前までは、定年後はゆっくりと暮らすという風潮がありましたが、近年では定年後の暮らし方を自由に選択できるようになりました。

以下では、女性の就業者の割合を年齢別で紹介します。

年齢 働く女性の割合
55~59歳 69.0%
60~64歳 50.8%
65~69歳 33.3%

65歳以降になれば働く女性が減少していますが、それでも3人に1人は働いています。

厚生労働省によると、年々60歳以上の就業者は増加傾向にあります。

2005年の60歳以上の就業率は、27.6%だったのに対し、2015年は29.9%と10年間で2.3%も増加しているのです。

60歳以上のシニア世代の中でも、期間を設けずに働けるうちは働きたいと思っている人は、全体の4割ほどいます。

つまり、60歳以降も仕事で活躍している女性が年々増加しているということです。

60歳から働ける仕事は多い?4つのパターンに分けて職種を紹介

定年後もさまざまな理由で働いている人が多いのですが、60歳を超えて働ける職種はどういったものがあるのかを見ていきましょう。

  1. 資格を活かす
  2. 知識や経験を活かす
  3. 主婦業を活かす

それぞれについて解説するので見ていきましょう。

1.資格を活かす

まずは、資格を武器に仕事を探しましょう。

正社員での採用の場合、定年後に1から学びたい人を雇っている会社は、ほとんどありません。

たとえば、以下のような資格があります。

  1. 医療事務
  2. ケアマネージャー
  3. ホームヘルパー
  4. マンション管理士
  5. 社会保険労務士
  6. 看護師

もし、資格を持っていなければ、今から勉強して資格取得をしても遅くはありません。

なので、資格を最大限に活かして、即戦力になれるというアピールをしていくことが大切です。

2.知識や経験を活かす

資格は持っていなくても、経験や知識を武器にしましょう。

まず、今まで勤めていた会社で培ったスキルは、どんなものがあるのか自己分析してみてください。

営業経験が豊富な人であれば、今までの実績を話したうえで、今後どのように活かせるのかという具体例を考えておきましょう。

たとえば「営業経験を活かせます」ではなく「どのように活かせるのか」という点まで深堀すれば、好印象を得られます。

企業は即戦力になれる人材を求めているので、培ってきた経験や知識をどう活かせるのかを相手にイメージさせられるかが重要です。

3.主婦業を活かす

主婦業を最大限に活かす仕事もあります。

具体的には以下の通りです。

  • 調理補助(学校や保育園、介護施設など)
  • 清掃業
  • 家事代行
  • ベビーシッター

長年主婦業をしてきたのも立派なキャリアです。

資格や経験がないから仕事は難しいと諦めないでください。

主婦業を活かせる職業はたくさんありますので、主婦を武器に仕事を探しましょう。

60歳からの働き方で年金額が変わる?年金の繰越も可能

通常60歳を越えれば年金受給が開始します。

しかし60歳以降も働いていれば、厚生年金の受給はどうなるのか知りたいことと思います。

  1. 働きながらでも厚生年金は受け取れる
  2. 厚生年金は最大70歳まで繰り下げできる

以下で解説しますので、見ていきましょう。

働きながらでも厚生年金は受け取れる

結論から言うと、働きながらでも厚生年金は受け取れます。

しかし、誰もが貰えるわけではありません。

働きながら厚生年金を貰える条件とは、定年後も再就職をして給料をもらっているが現役の時よりも貰える額が少ない場合です。

ただし、注意しておきたいことが1点あります。

厚生年金には在職老齢年金という仕組みがあり、一定の給与額を越えてしまうと年金の一部が受け取れない、もしくは全額ストップになってしまうのです。

一定の給与額とは以下の通り。

  1. 65歳未満の場合…給与と年金の合計額が28万円以上
  2. 65歳以降の場合…給与と年金の合計額が47万円以上

つまり、現役よりも給与額が下がったからと言って、厚生年金を受け取ってしまうと結果的に損をする場合があるということです。

なので、給料と年金の同時支給を考えているのであれば、合計金額が超えないように調節しましょう。

厚生年金は最大70歳まで繰り下げできる

収入や貯蓄が十分であれば、最大70歳までは年金を繰り下げることが可能です。

しかも繰り下げた分は、将来の受給額が最大42%まで割増しになります。

ただし、注意点が1つあります。

在職老齢年金によってストップしてしまった年金額は、繰越にはなりません。

貰えるはずだった年金が無駄になってしまうので、繰越制度を利用して調節しましょう。

まとめ

60歳からの働き方について解説してきました。

現在の60代は若々しく、まだまだ仕事も現役で続けられる人が多いでしょう。

また、スキルや経験が豊富な人材は即戦力となるため、重宝される場合もあります。

  • 人脈
  • コミュニケーション力
  • 営業力
  • マネジメント力 など

自分の武器を最大限に活かして、60代も楽しく充実した生活を送りましょう。