「親の物忘れが多いけど、もしかして認知症?」
「ハッキリしないし、伝えても『違う』と言われる。」
親が高齢になってくると、認知症への心配は尽きません。
この記事では、今すぐ始められる認知症予防や検査のサインについてご紹介します。
認知症とは、精神機能が低下して、日常生活や社会生活を営めなくなることを指します。
年齢を重ねるごとに発症しやすくなるので注意が必要です。
認知症では経験を丸ごと忘れるため、経験の一部を忘れる「物忘れ」とは異なります。
認知症の主な症状を見ると、物忘れとは違うことに気づくでしょう。
症状 | 具体的な症状 | 日常生活へのリスク |
---|---|---|
記憶障害 | エピソードを丸々忘れる | 何度も食事を採る、徘徊のおそれ |
見当識障害 | 時間・場所・人がわからなくなる | 「物を盗られた」という被害妄想 |
実行機能障害 | 服を着たり、料理をしたりすることが難しくなる | 自立生活への支障 |
理解、判断力の低下 | 瞬時の理解や判断が難しくなる | 車の運転など、瞬時の判断を求められるものは危険 |
認知症では「体験の記憶自体」が抜け落ちてしまうので、日常生活も困難になります。
認知症の予防は、普段の生活から取り入れられます。
すぐに試せる5つの予防方法を紹介するので、徐々に始めていきましょう。
認知症予防としては、ウォーキングや散歩など、少し息切れする程度の軽い有酸素運動がおすすめです。
また、以下に気をつけると無理なく運動を続けられます。
認知症のリスクを下げるためには、週2日以上かつ30分以上の運動を目標にしてみましょう。
認知症の予防には、知的活動が効果的とされています。
このように、手軽ですぐにできるものを認知症予防として取り入れてみましょう。
他者との交流も認知症予防に効果的といわれています。
以下2グループに分けた研究で、人と集まって会話することが認知症予防になるという結果が出ています。
認知症予防のために、家族や友人、同僚などと会うように意識してみましょう。
認知症を予防するためには、野菜や果物、魚を中心に摂るようにしてください。
抗酸化物質 | 野菜や果物などに含まれる ビタミンE、ビタミンC、βカロチン |
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長鎖不飽和脂肪酸 | 魚油に含まれる ω-3系 |
マグロやサンマ、イワシなどの青魚に含まれるEPA・DHAの摂取も、認知症予防に効果が期待できます。
これらの食材を取り入れながら、バランスの良い食事を摂りましょう。
夜更かしをする75歳以上の人は、認知症のリスクが高まると報告されています。
午後9時〜11時の間に寝る人と、午後11時以降に寝る人を比較すると、発症リスクは1.83%も高くなったのです。
夜更かしをせずに睡眠をすることが、認知症の予防につながるといえるでしょう。
認知症予防は大事ですが、すでに初期症状がある場合には検査が必要です。
認知症は、年齢を重ねるごとに発症率が高まるため、早めの段階で対策をしておきましょう。
物忘れが多くなってきたら、認知症の前兆かもしれません。
歳を取ると脳の老化によって物忘れをしやすくなりますが、経験自体を忘れている場合には注意が必要です。
言われたことが理解できなかったり、正しい判断ができなかったりする場合には要注意です。
悪化すると、赤信号でも渡ってしまったり、スーパーの売り場でお惣菜を食べてしまったりしてしまうこともあります。
最近、言い方がキツくなったなど人柄が変わったと感じる場合は、認知症の初期症状かもしれません。
気になる言動がないか確認し、自分で判断できないときは家族や友人に聞いてみてください。
何に対しても意欲がなくなることも、認知症の初期症状といわれています。
徐々に意欲がなくなっていくので周りに気付かれにくく、知らない間に進行しているケースは多いです。
今すぐできる認知症予防として、以下の5つを挙げました。
認知症は年齢を重ねるごとに発症率が上がるため、早いうちから良い習慣を積み重ねることが大切です。
今からできることを始めて認知症を予防し、長い間健康的に過ごせるようにしましょう。