「気軽に始められるリズム遊びはないかな」とお探しではありませんか。お孫さんやお友達と一緒にできる簡単なリズム遊びを少し日常に取り入れるだけで、心身ともに元気になったり、脳の活性化に役立ったりするため魅力的です。

今回は、ご年配の方が気軽に取り組めるリズム遊びをご紹介します。リズム遊びをする目的や効果、楽しく続けるためのコツについても解説するため、ぜひ参考にしてください。

簡単なリズム遊びを日常に取り入れ、心身の健康を保ちましょう。

ご年配の方がリズム遊びをする目的や効果

ご年配の方がリズム遊びをする目的や効果

リズム遊びの目的は、健康寿命を延ばして充実した生活を送ることです。リズム遊びは楽しみながら取り組めることもあり、多くの介護施設でも取り入れられています。

リズム遊びによって得られる3つの効果について見ていきましょう。

  1. 心身機能の維持を助ける
  2. 脳の活性化に役立つ
  3. 毎日の楽しみができる

詳細を解説します。

1.心身機能の維持を助ける

リズム遊びをすることで、心身機能の維持の助けになるとされています。

その理由は以下のとおりです。

  • 普段と違う動作をするため程よい運動ができる
  • 内容によって運動する箇所を変えられる
  • 集中して遊ぶためリフレッシュできる

心身機能の衰えを感じる人は、ぜひリズム遊びをしてみてください。

2.脳の活性化に役立つ

リズム遊びをすると、日常生活であまり使わない神経や能力を活用するため、脳の活性化に役立つとされています。

そもそも、リズム遊びとは音を聞いて条件にあった動きをおこなうゲームのことです。そのため、身体を動かす神経だけでなく、集中力や判断力も必要とされます。

とくに、手遊びや指遊びなどの指先を動かすゲームは、左右で違う動きといった複雑な動作を同時に求められるため、認知症の予防や進行防止が期待できるでしょう。

3.毎日の楽しみができる

リズム遊びを日課にすると、毎日の楽しみが生まれて生活の質が向上する可能性があります。

成功したときの達成感やチームワークが機能したときの満足感を感じられる瞬間の1つです。対面で遊ぶため、テレビゲームやスマートフォンゲームとは違う楽しみを感じられるでしょう。

簡単!面白い!ご年配の方におすすめのリズム遊び

簡単!面白い!ご年配の方におすすめのリズム遊び

おすすめのリズム遊びを確認しましょう。簡単なルールで楽しめるリズム遊びなら、お孫さんや友人と一緒に楽しめます。

以下の4つを参考に、面白いリズム遊びにチャレンジしましょう。

  • リズムにあわせて手拍子
  • 歌いながらボールパス
  • グーパー体操
  • 足の指じゃんけん

どれもルール自体はシンプルですが、簡単すぎないので盛り上がります。

リズムにあわせて手拍子

リズムにあわせて手拍子をする丼パンゲームは、リズム感と集中力が促進されます。複数人で遊ぶときにおすすめのゲームです。

テンポよく遊ぶためのルールを確認しましょう。

  • 円になって順番に「~どん」の名前を言う
  • 丼もののときは全員で「パンパン」と2回手拍子する
  • 丼ものの名前でないときは手拍子はしない

たとえば、「カツ丼」のときは手拍子をしますが、「煮込みうどん」や「ロンドン」のときは手拍子してはいけません。慣れてきたら、テンポを上げて挑戦しましょう。

応用として、語尾を「パン」に変えて「あんぱん」「クリームパン」「フライパン」と言って遊ぶこともできます。また、追加でオリジナルルールを作って遊ぶと盛り上がるでしょう。

歌いながらボールパス

「あんたがたどこさ」を歌いながら、風船や柔らかいボールを隣の人にパスするゲームです。ボールを落としてはいけないルールのため、チームワークが求められます。

遊び方は以下のとおりです。

  1. 複数人で円になる
  2. 1人が両手でボールを持ち、「あんたがたどこさ」をみんなで歌いながらリズムに乗る
  3. 歌詞の「さ」で隣にボールをパスする
  4. 次の人も両手でボールを持ち、歌詞の「さ」のタイミングで隣にボールをパスする

このように、リズムにあわせてボールをコントロールするゲームです。座りながらでも遊べるので、ご年配の方でも不安なく参加できます。

グーパー体操

リズムにあわせながら手のひらをグーパーするリズム遊びは、その人にあった難易度に調整できることが特徴です。そのため、誰でも楽しめる手遊びと言えます。

基本の遊び方は、リズムにあわせて手のひらをグーパーするだけです。

  • 初級:リズムにあわせて手のひらをグーパーする。 
  • 中級:グー(こぶしを作る)のときに左手は親指をこぶしの外側に出し、右手は親指を手のひらの内側にしまう。次のグーのときには左手の親指は手のひらの内側へ、右手はこぶしの外側へと、交互におこなう。
  • 上級:中級の動作を左右の腕をグーパー交互に突き出しながらおこなう。グーの手を突き出す。

まずは初級編から始め、慣れてきたら中級編・上級編と難易度を上げていくと飽きずに楽しめます。

「もしもしかめよ」や「しゃぼん玉」などの馴染みのある童謡にあわせながら、グーパー体操に挑戦しましょう。

足の指じゃんけん

足の指じゃんけんは、普通のじゃんけんを足の指でおこなう遊びです。リズムにあわせて足の指じゃんけんをして、遊びながら足の裏やふくらはぎを動かしましょう。足を鍛えることによって、転倒防止につながります。

足の指でじゃんけんする方法は、以下のとおりです。

  • グー:足の指をすべて丸める
  • チョキ:親指は上、その他の指は下に開く
  • パー:すべての指を均等に広げる

リズムにあわせてじゃんけんすることで、楽しみながら足の体操ができます。

ご年配の方がリズム遊びを楽しむための3つのコツ

ご年配の方がリズム遊びを楽しむための3つのコツ

心身の健康を維持するためには、少しの時間でもよいので毎日継続することが大切です。継続してリズム遊びに取り組むためには、苦痛と感じる要素を減らす必要があります。

リズム遊びを長く楽しむために、以下の3つのコツを意識しましょう。

  1. 短時間でできる遊びをする
  2. 毎日違う内容にするなど飽きない工夫をする
  3. 無理をしないようにする

詳しく確認しましょう。

1.短時間でできる遊びをする

体力や集中力が続く短時間でできる遊びを選びましょう。

リズム遊びに慣れていないと、長時間のゲームが辛いと感じるかもしれません。1人でできる遊びなら5~10分、複数人なら10〜15分を目安に終了できる遊びがおすすめです。

簡単に始められて短時間で終了できるリズム遊びを選んで、長く続けましょう。

2.毎日違う内容にするなど飽きない工夫をする

日替わりで異なる遊びをするといった飽きない工夫をしましょう。盛り上がるゲームでも、毎日だと慣れて飽きてしまう可能性があります。

指遊びをした翌日は身体を動かすといった異なるリズム遊びを組み込むと、飽きずに楽しめるでしょう。

3.無理をしないようにする

無理をしない程度でリズム遊びを楽しみましょう。なかには上手くできないと、できるまで挑戦したくなる人もいるかもしれません。

しかし、無理をしてしまうとケガにつながる恐れがあります。

はじめは上手くできなくても、回数を重ねるうちにできるようになるものです。無理せず楽しみましょう。

まとめ

高齢者が日常的にリズム遊びを取り入れることで、心身ともに元気になったり、脳の活性化に役立ったりと多くのメリットを感じられるでしょう。

毎日少しずつ続けることが大切です。

ご紹介した簡単なリズム遊びを楽しみ、心身の健康を保ちましょう。