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自宅の庭で家庭菜園にチャレンジしてみたいと考えているものの、何から始めるべきか悩んでいませんか。庭で家庭菜園を始めたいのであれば、道具を揃えて場所選びから始めましょう。土づくりや外枠造りはそのあとからでも大丈夫です。
今回の記事では、初心者向けに庭での家庭菜園の作り方やメリット、注意点を解説します。おすすめの野菜と果物も季節ごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
家庭菜園の基礎を知って、採れたての新鮮な野菜や果物を楽しみましょう。
家庭菜園を庭でおこなうメリット
家庭菜園を庭で始めたいけどなかなか重い腰が上がらないと悩んでいる人は意外と多いかもしれません。庭で家庭菜園をおこなうメリットを知れば、「やってみよう」と前向きになれます。
家庭菜園という新たな趣味を始めることで、日々に張り合いが出たり、季節ごとの楽しみが増えたりすることは簡単に予測できるでしょう。しかし、メリットはそれだけではありません。
自宅で野菜や果物を育てれば、採りたての新鮮な食べ物を食べられるようになります。また、家庭菜園によって食費の節約にもつながるでしょう。自宅に食料が備えられている安心感があり、買い物へ行けないときも、家庭菜園で採れるもので食事ができます。
このように、家庭菜園を庭でおこなうメリットはたくさんあります。
初心者向け!庭での家庭菜園の作り方
家庭菜園初心者だと、地植えかプランターかやり方で悩むかもしれません。手軽に始められるプランターは魅力的ですが、育てやすいのは地植えです。地植えであれば、土不足や水のやりすぎの心配がありません。
今回は地植えの畑を作る方法を以下の6つのステップに分けて解説します。
- 必要な道具を揃える
- 日当たりを見て畑を作る場所を決める
- 土づくりをする
- 外枠造りをする
- 土入れをする
- 畝(うね)を作る
流れを知って計画的に家庭菜園造りをしましょう。
1.必要な道具を揃える
まずは、必要な道具を揃えましょう。初めに準備したほうがよい道具は以下のとおりです。
道具名 |
用途 |
体重をかけられる大きなスコップ(シャベル) |
土の手入れ・穴掘りなど |
シャワータイプのジョウロやホース |
水やり |
園芸用はさみやクラフト用はさみ |
野菜の茎や枝の剪裁、ワイヤー、紐、肥料や土の入ったビニール袋の裁断 |
支柱 |
実が大きくなる野菜を育てる場合は、重みで倒れないように支柱を立てる (ナス・トマト・ピーマンなど) |
ネット |
つるを伸ばして成長する野菜を育てる場合は、つるを誘引するためのネットを支柱に付ける必要がある (ゴーヤ・キュウリ・エンドウなど) |
すべてホームセンターや園芸用品店で購入できるので、ぜひ検討してみてください。
2.日当たりを見て畑を作る場所を決める
日当たりを見ながら畑を作る場所を決めましょう。選ぶポイントは以下のとおりです。
- 方角は南向きか東向き(植物は西日に弱いため)
- 室外機の前を避ける
畑の大きさで悩むなら1〜2畳ほどの広さから始め、慣れてきたらスペースを広げてみてください。
3.土づくりをする
土づくりは種まきや植え付けの2〜3週間前までにおこないましょう。良質な土づくりの手順は以下のとおりです。
- スコップを使って畑にするスペースの土をほぐす
- 雑草や石などの異物があれば取り除く
- 土を握ってから手のひらを開くとホロホロと崩れる固さにする
- 堆肥と炭を混ぜて排水性や通気性を上げる
堆肥と炭の適量は商品に記載があるため、そちらを参考にしてください。畑が広いと時間がかかるので、スケジュールや体力を調整しながら作業をしましょう。
4.【DIY】外枠造りをする
土が流れ出ないよう、DIYで外枠を作りましょう。腐食の心配がないレンガで作る外枠がおすすめです。ブロックの隙間はセメントで埋め、雨風で崩れないようにします。
レンガを1つずつ積むことは大変ですが、初心者向けにジョイントできるレンガブロックが販売されているため活用しましょう。
5.土入れをする
掘り起こした土を外枠のなかに入れましょう。すべて入れたら水を撒き、落ち着かせます。
ふかふかの土に水を撒くと土の量が減って感じるため、その際は調節をしましょう。たくさん土を入れておくと根が張りやすく、野菜が育ちやすくなります。
6.畝(うね)を作る
余裕があれば畝(うね)を作りましょう。畝とは、物を植えるために土を盛り上げた箇所のことです。
畝はなくても野菜を育てられますが、畝があるほうが育ちがよくなります。なぜなら健康な根を育てるために役立つからです。
畝があるメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 排水性が向上する
- 雨での水没を防ぐ
- 地温が上がりやすい
結果的に野菜がよく育ち、収穫量アップにつながります。畝を作る手順は以下のとおりです。
- 畝の幅をメジャーではかって、畝を作る四方に支柱を立てる
- 周囲に紐を貼る
- 畝の高さを決め、紐に沿ってクワやスコップで外側を堀り内側に土を入れる
- 片側を掘り終えたら、反対側も掘って土を入れる
- 盛り上がった表面を平らにならす
- 紐を外す
畝の適切な高さは、野菜によって異なります。
畝の高さ |
最適な野菜 |
平畝(10cm程度) |
トマト・キュウリ・タマネギ・いちごなど |
高畝(15〜30cm) |
ジャガイモ・サツマイモ・大根・ブロッコリー・ナスなど |
また、畝の横幅は植え付ける方法によって変えましょう。
植え付け方法 |
畝の幅 |
一列で植え付ける |
40cm程度 |
二列で植え付ける |
70〜80cm程度 |
ここまでできたら、野菜の種まきや植え付けをして、完成です。栄養を取り合わないようにするために、野菜と野菜の距離は30〜40cmほど空けましょう。
初心者でも簡単に育つおすすめの野菜と果物
初心者でも簡単に育てられる野菜や果物はたくさんあります。土づくりのできるタイミングから逆算して、植え付けのできる時期で育てる野菜や果物を決めましょう。
植え付けから収穫までの期間は野菜・果物によってさまざまです。初めのうちはすぐに収穫できるものを選ぶと収穫の楽しさを味わえるでしょう。春夏と秋冬の季節に分けて紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
春夏の野菜・果物
初心者にも育てやすい春夏の野菜・果物の植え付け時期と収穫期を、以下の表から確認してみましょう。
野菜・果物名 |
植え付け期 |
収穫期 |
イチゴ |
10月 |
5〜6月 |
タマネギ |
11〜12月上旬 |
5〜6月 |
リーフレタス |
2〜3月 |
3〜5月 |
ホウレンソウ |
10〜3月 |
4〜5月 |
ミニトマト |
4〜5月 |
6〜11月 |
キュウリ |
4〜5月 |
6〜9月 |
ナス |
4〜5月 |
6〜10月 |
ピーマン |
5月 |
6〜10月 |
枝豆 |
5月 |
6〜9月 |
長期保存に向かない果菜類が多いため、必要なときに家庭菜園から収穫して新鮮な状態を楽しみましょう。
秋冬の野菜・果物
初心者にも育てやすい秋冬の野菜・果物の植え付け時期と収穫期を、以下の表のとおりです。
野菜・果物名 |
植え付け期 |
収穫期 |
サトイモ |
3〜5月 |
10〜11月 |
ネギ |
7〜8月 |
11〜2月 |
ラディッシュ |
7〜8月 |
10月〜12月 |
白菜 |
8〜9月 |
10〜1月 |
ジャガイモ |
8〜9月 |
11〜12月 |
大根 |
8〜9月 |
10〜12月 |
カブ |
8〜10月 |
9〜1月 |
水菜 |
9〜10月 |
10〜12月 |
春菊 |
9〜10月 |
10〜12月 |
秋冬の野菜はお鍋にピッタリです。家庭菜園で収穫した野菜ばかりのお鍋を楽しんでみてください。
まとめ
新しい趣味として家庭菜園を庭で始めようという人は増えてきています。はじめの土づくりは大変ですが、一度作ってしまえばあとは野菜や果物を植えるだけです。
自分で手間暇をかけて育てた野菜はおいしいだけでなく、低コストで新鮮な野菜が手に入るといったメリットもあります。
さっそく道具を揃えて自宅の庭で家庭菜園を楽しみましょう。