「初心者だから家庭菜園の何から始めて良いか分からない」

「野菜や果物、ハーブはどうやって育てるの?」

育てたい野菜やハーブなどが決まっていても、手順が分からなければ手がつけられませんよね。

この記事では、初心者向けに家庭菜園の始め方や、育てやすい野菜をご紹介します。

庭がなくても家庭菜園はできる!初心者は室内から始めるのもあり

家庭菜園を始めるには、日当たりや風通しが良く、育てられる野菜の種類が多い庭がおすすめです。

ただし庭がない場合でも、室内で野菜や果物を育てられます。例えば、室内でプランター1つ程度なら、日当たりや風通しの良い場所を見つけやすいでしょう。

規模が小さければ虫対策も簡単に施せるので管理が楽です。まずは、気軽に始められる場所からスタートさせることが、家庭菜園を楽しく続けるコツです。

場所の次は?家庭菜園の初心者が用意したい3つのアイテム

場所が決まったら、家庭菜園を始める上で用意しなければならない3つのアイテムを見ていきましょう。

1.プランター

室内で家庭菜園をする際には、以下の条件を満たすプランターを用意するのがおすすめです。

  • プラスチック製
  • キャスター付き
  • 受け皿付き

プランターは、動かしやすいプラスチック製を選ぶと、移動するのが簡単で室内でも始めやすいです。

受け皿付きのものであれば、お皿に溜まった余分な水分を捨てるだけで根腐りを予防できます。

2.土

必要な栄養が配合されている培養土がおすすめです。

良い培養土は、少し水を含ませてから手で握り、指で押すとほろほろ崩れるとされています。

販売所で購入する場合は触って確認できますが、ネット販売などの場合は安価な土を避けるのがポイントです。

14リットルサイズ(プランター1つ分)で、2,000円前後を目安にすると安心でしょう。

3.苗

自根苗(じこんなえ)と接木苗(つぎきなえ)がありますが、初心者には接ぎ木苗を選ぶことをおすすめします。

  接木苗 自根苗
収穫の良さ 生育が早く、多くの収穫が期待できる 生育の早さは接木苗に劣る
病気のしやすさ しにくい 耐病性は、接木苗に劣る
費用 高い 安い
1株あたりの相場(キュウリ/夏すずみ) 1,500円程度 870円程度
向いている人
  • 1株の収穫量を増やしたい人
  • 狭いスペースで栽培したい人
  • 畑が広く多くの苗を栽培したい人

接木苗であれば、狭いスペースでもある程度の収穫が見込めるので、初心者でも扱いやすいでしょう。

初心者でも家庭菜園は難しくない!たったの5ステップで簡単収穫

初心者でも気軽に始められるのが、家庭菜園の大きなメリットです。

手順ごとの工程も少ないので、初心者でもとっつきやすいのではないでしょうか。

STEP1.資材・土・苗を準備

まず、家庭菜園に最低限必要なものを準備しましょう。

プランター お好きなサイズのもの
シャベル 土を調整するために必要
じょうろ 水やりに最適
培養土など
お好きなものを選ぶ
支柱 背の高い野菜の場合のみ

園芸・花の専門店やホームセンターに行けば、全て揃います。

STEP2.プランターに土をセット

栽培する場所でプランターに土をセットしましょう。

まず、プランターに土を軽く押し込みながら入れるのがポイントです。

水が溢れ出ないように、プランターのすり切り一杯から3cm程度低い位置まで土を敷き詰めてください。

STEP3.プランターに苗をセット

土を敷き詰めたら苗を植えます。

日差しの強い日や風の弱い日を選んで植えると、傷みにくいです。

日差しや風によって、苗が折れないよう注意してください。

STEP4.水やりをする

初心者のうちは、朝に1回水をやると決めてしまうのがおすすめです。

ただし、水をあげすぎると枯れてしまうので注意してください。

慣れてきたら、苗の種類に合わせて水やりをするのも良いでしょう。

必要な水分を忘れずにあげることが大切なので、日課の1つとして取り入れてみてください。

ステップ5.その後のケアと収穫

大切なのは「追肥・土のケア・収穫」の3つです。

1.追肥

追肥とは、植物の成長度合いに応じて必要な栄養を追加で与えることです。

萎れてきたり、元気がなくなったりしたときに行います。

追肥には、即効性のある液体肥料や化成肥料を使うと便利です。

2.土のケア

土の上に放置した葉っぱや野菜は、病虫害の餌になります。

病虫害から守るためにキレイに掃除しておくことが大切です。

土を掘り起こして外気にあてる」「石灰を散布する」なども、病害虫の防除に効果があります。

3.収穫

実が成って十分な大きさに育ったタイミングで収穫します。

茎や葉を傷つけないように、優しくハサミで収穫すると良いでしょう。

同じプランターで次の野菜を育てようと思っているのであれば、きれいに収穫してあげてください。

家庭菜園初心者は何から育てたら良い?種類別に紹介

家庭菜園初心者であれば、何から育てようか悩みますよね。

自分が好きな野菜や果物を育てるのも楽しみがあって良いですが、育てやすく十分な収穫ができる植物もおすすめです。

その1.野菜

水菜
  • 種:4〜7月、10〜11月
  • 苗:7〜9月
種まきから40日程度で収穫できる。株元を残しておくと、再収穫が可能。
ラディッシュ
  • 種:4〜5月・9〜10月

1ヶ月程度で収穫。土に1cm程度の溝を作り、1cm間隔で種を撒くだけの省スペースで育てられる。

ショウガ
  • 種:4〜5月中旬、収穫は10月頃
植え付けたあと数回の追肥と水やりだけで育つ。30cm程度の深さのあるプランターが必要。

その2.果物

イチゴ
  • 苗:10月頃に植え付け、5〜6月頃収穫
1月・2月頃は寒さ対策のため、根元に藁などを引いておく。細い棒で受粉させると実がつきやすい。
レモン
  • 鉢植え:3〜6月、12月収穫

たっぷり水やり・追肥をするとたくさんの実を付ける。2月〜3月の時期に剪定。

キウイフルーツ
  • 鉢植え:10〜3月頃、10〜11月収穫
雄と雌の品種を一緒に育てなければ実が付かない。病気や害虫の被害が少ない。

その3.ハーブ

バジル
  • 苗:5〜7月、

10月頃まで収穫

手間が少ない。草丈が20cm〜30cmほどになったら食べ頃。下部の葉っぱ残せば、再収穫が可能。
ルッコラ
  • 室内なら年中栽培可能、2〜3ヶ月間収穫
省スペースで育つ。草丈が15cm〜20cm程度になったら収穫。下部の葉っぱ残せば、再収穫が可能。
タイム(レモンタイム、クリーピングタイム、イブキジャコウソウなど)
  • 種:4〜5月・9〜10月、長期間収穫
気温の変化や病害虫に強い。株に成長したら収穫。3分の1程度の収穫に留めれば、繰り返し収穫可能。

まとめ

「家庭菜園は思った以上に大変かも」

「自分にできるのかな?」

と不安に思っている人もいるかもしれません。

そういった人は、記事で紹介したなかから1種類育ててみてください

手間のかからない野菜や果物であれば育てやすく、収穫の楽しさや喜びを感じることができます。

毎日成長していく姿や収穫できる喜びを感じられる家庭菜園を、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。